多宝塔碑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 07:59 UTC 版)
『多宝塔碑』(たほうとうひ)の建碑は天宝11載(752年)。題額は徐浩の隷書、碑文は真卿44歳のときの楷書、撰文は岑勛による。題額の隷書は「大唐多宝塔感応碑」の8文字、碑文の初行には「大唐西京千福寺多宝仏塔感応碑文」とある。この碑は長安の千福寺に勅命により建立したもので、僧の楚金(698年 - 759年)が千福寺に多宝塔を建立した由来を記した碑である。現在は西安碑林に移されている。現存する真卿の作品の中では最も若いときのもので、後年のいわゆる「顔法」と称される風骨は未だ十分に発揮されていないが、碑字にあまり損傷がなく、旧拓もあるため楷書の手本として広く用いられている。
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