羽子板とは? わかりやすく解説

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はご‐いた【羽子板】

読み方:はごいた

羽根突きに使う長方形の板。(きり)・などを用い、絵を描いたり、押し絵つけたりする。遊戯用のほか飾りともする。《 新年》「—の重き嬉し突かで立つ/かな女」

羽子板の画像
羽子板の紋所
「羽子板」に似た言葉

羽子板

読み方:ハゴイタ(hagoita)

羽子をつくのに用いる板


はごいた 【羽子板】

羽子をつくのに用い長方形で柄のある板。などで作り表面に絵を描き、または押絵をつける。羽子無患子ムクロジ科)の種子の羽をつけたもので、無患子は〈患いの無い子〉に通じるとして、羽子板を縁起物とする。→ 縁起物

羽子板

作者今村

収載図書山里五題
出版社北の街社
刊行年月2003.3


羽子板

読み方:はごいた

  1. 好男子のことをいふ。羽子板には役者似顔を描くからいつたもの。〔情事語〕
  2. 好男子のことをいふ。
  3. 〔隠〕好男子のこと。
  4. 好男子。羽子板によく役者似顔描いてあることよりそれより役者買をする女を「はごいたかい」といふ。
  5. 陰語。好男子のことを云ふ。羽子板には多く役者似顔を書くから云つたものである
  6. 美男子のこと、羽子板には役者美し似顔などが書いてあるところから出た語。
  7. 好男子。羽子板によく役者似顔描いていることから。

分類 情事

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羽子板

読み方:ハゴイタ(hagoita)

羽子をつくのに用いる、長方形で柄のついた板。などで作り、表には絵をかいたり押絵張ったりする

季節 新年

分類 人事


羽子板

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 14:49 UTC 版)

羽子板飾り(女の子が生まれた家に贈り正月に飾る)

羽子板(はごいた)は、長方形で柄のある

分類

羽根突きに用いる競技用の羽子板と、飾り羽子板に分別できる。

歴史

羽子板売り場。明治・大正期

室町時代の文献『下学集』に「正月に羽子板を用いた」という旨の記述があり、これが文献における羽子板の初見だと言われる。胡鬼板(こぎいた)とも呼ばれ、羽子板で突く羽根を胡鬼子(こきのこ)と言い、を食べる蜻蛉に似せて作られていた。

なお、『下学集』よりも12年古い『看聞日記』には「正月五日に宮中で、こきの子勝負をした」との記載がある。「こきの子」とは羽子板のことだと言う[1]

当初は羽根突きの道具として用いられたが、徐々に厄払いとしても使われるようになり、魔除けとして正月に女性にあげる習慣もこのころ出来たとされる。江戸時代に入ると、歌舞伎役者などをかたどった押絵羽子板が流行した[2]井原西鶴の『世間胸算用』に、正月に羽子板が江戸の市場で他の正月用の玩具と共に売られていたという言及がある。その後種類が増加し、金箔、銀箔を施した高級品も現れ、幕府が華美な羽子板の販売を禁止したり、製造について制約を課すなどの干渉をすることもあった。文化文政年間になると、押し絵により人気俳優などの有名人を模った羽子板も登場、明治時代に入ると、新たな技術が応用され、羽子板の種類は更に増えた。

現代においても、羽子板は運動・遊戯としての羽根突きに使われる実用品と、厄除けや美術品の両方が作られている。アメリカで試験販売が好評だったことから、欧米への輸出を目指す製作会社もある[3]。「江戸押絵羽子板」は東京都により伝統工芸品に指定されている[4]

羽子板市

浅草寺 羽子板市

毎年12月17日から同19日まで行われる行事[5][6][7]。江戸時代から現代に至るまで浅草寺で開催されており、毎年大勢の客が訪れることで有名である[5][8][6]。押絵羽子板の産地としては埼玉県春日部市が有名[9][10]

また、2012年から久月が参加し、その年に話題となった人物を素材にした変わり羽子板を作成、出展している[6][11][12]

脚注

  1. ^ 『これは重宝漢字に強くなる本』十三版 編集:佐藤一郎、浅野通有 出版:株式会社光文書院 1979/06/15発行/十三版発行/発行者:長谷川凱久 印刷:日本デザイン工房、開成印刷、製本:小泉製本、高田紙器 全622頁622頁
  2. ^ 民芸品”. 埼玉県 (2021年3月18日). 2025年6月22日閲覧。
  3. ^ 【老舗あり】埼玉県春日部市 水野製作所/押絵羽子板 未来へつなぐ『産経新聞』2018年2月18日
  4. ^ 江戸押絵羽子板”. 東京都 産業労働局 商工部. 2018年3月18日閲覧。
  5. ^ a b 朝青龍とボビーが羽根突き、どっちが強い?」『読売新聞読売新聞社、2005年12月17日。オリジナルの2005年12月19日時点におけるアーカイブ。2025年6月22日閲覧。
  6. ^ a b c 東京・浅草で羽子板市 ダルビッシュ投手ら登場」『日本経済新聞日本経済新聞社、2012年12月17日。オリジナルの2025年6月22日時点におけるアーカイブ。2025年6月22日閲覧。
  7. ^ 年中行事 納めのご縁日”. 浅草寺. 2012年12月17日閲覧。
  8. ^ “下町の風物詩 浅草寺の「羽子板市」”. NHKニュース (日本放送協会). (2012年12月17日). オリジナルの2012年12月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20121217090131/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121217/t10014236481000.html 2012年12月17日閲覧。 
  9. ^ 【大人の遠足】埼玉・春日部市 江戸勝「押絵羽子板」/繊細な仕事 随所に職人技『産経新聞』朝刊2017年10月27日(東京面)
  10. ^ 文化財紹介 押絵羽子板面相師関係資料”. さいたま市 (2013年12月26日). 2025年6月22日閲覧。
  11. ^ 久月、歴代の「変わり羽子板」一堂に 浅草寺で展示」『日本経済新聞』日本経済新聞社、2013年12月13日。オリジナルの2025年6月22日時点におけるアーカイブ。2014年12月5日閲覧。
  12. ^ 変わり羽子板”. 久月. 2012年12月17日閲覧。

参考文献

  • 斎藤良輔「日本人形玩具辞典」(東京堂出版) 351-356頁

関連項目

外部リンク


羽子板

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 08:12 UTC 版)

羽根突き」の記事における「羽子板」の解説

羽子板は胡鬼板こぎいた)とも呼ばれるコギノキという木は、その種子羽根突きの羽に形が似ていることから、「突く羽・衝羽根ツクバネ)」と名づけられた。 羽子板には装飾用に作られるものもあり、人物像花鳥の図が布の押し絵豪華に作りつけられる(詳細は羽子板の項を参照のこと)。

※この「羽子板」の解説は、「羽根突き」の解説の一部です。
「羽子板」を含む「羽根突き」の記事については、「羽根突き」の概要を参照ください。

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