フィギュアスケートとは? わかりやすく解説

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フィギュア‐スケート

figure skatingから》スケート競技の一。主な種目に、シングル・ペア・アイスダンスの三つがある。規定のジャンプ・スピン・ステップなどの技を組み込みながら、音楽合わせて滑走し技術力表現力競う国内外主要な大会があり、冬季オリンピックでは1924年第1回大会から正式競技フィギュアフィギュアスケーティング


フィギュアスケート

歴史と沿革


スケート起源石器時代にまで遡りますヨーロッパ各地冬季氷結した運河川の上獣骨毛皮つくった滑走部の付いた履物滑走したことが始まりといわれます当初移動手段として広まりましたが、1250年前後オランダ鉄製ブレード開発されたとされ、オランダイギリス中心にレジャースポーツとして楽しまれるようになりましたその後、より早く移動することを追求するスピードスケートと、貴族社会中心により優雅に滑走するフィギュアスケートに分化していきました

フィギュアスケートは、氷上図形figureフィギュア)を描いて滑走することからその名が付き描かれ図形精度競う種目へと変化しました19世紀中頃にはオランダイギリスの人々によってさまざま滑走技術開発されます。さらに1860年代アメリカジャクソン・ヘインズ音楽伴奏とともにバレエ社交ダンス用いられるダンス動き取り入れたことで格段に発展し現在のフィギュアスケートの原型となりました1892年にはヨーロッパで国際スケート連盟発足し1896年には世界選手権大会開催されています。また、19世紀後半にはカナダヘインズ流のスケート紹介され北米にも新しスケート広まりました

日本でフィギュアスケートが知られるようになったのは1865年海外新聞掲載され記事きっかけと言われています。実際に滑走されるようになったのは1900年前後とされていますが、日本スケートはじまりには諸説あり、宣教師教師として来日したアメリカ人指導による説が一般的です。スケート靴簡単に手に入らなかった当時竹草履やそれを改良した下駄スケート」が滑走用具として用いられ日本スケート原型となりました

太平洋戦争までのフィギュアスケートはヨーロッパ勢のものだったといって過言ではなく他国とのレベルの差が歴然としていましたが、戦後ソビエト勢や北米勢が台頭し近年ではアジア勢活躍が目立つようになってます。現在、競技者として日本スケート連盟登録されているフィギュアスケートの競技者数は約4,500名です。


競技方法


広い氷上空間音楽にのせて演技行います優雅で観ている者を魅了し選手はより美しくより個性表現できるよう芸術性追求しますが、同時に高速スピン回転数の多いジャンプが行われるなど競技的側面合わせ持つスポーツです。

美し演技過酷な練習の上に創り上げられたものであり、繊細です。選曲演技スタイルは各選手さまざまで、スケーターによって創造され氷上空間は観ている者を飽きさせません。


ルール


競技カテゴリーは、ペア男女各1名でペアを組む)、男女シングルアイスダンス男女各1名でカップルを組む)の4つあります公式競技会では通常ショートプログラムアイスダンスショートダンス)とフリープログラムアイスダンスフリーダンス。ともに以下、フリーとする。)の2度演技が行われます

かつては氷上規定図形をいかに正確に描くことができるかを競う規定演技コンパルソリー)と呼ばれる種目とフリープログラムが行われていましたが、1990年世界選手権大会最後にアイスダンス除いた3種目における規定演技廃止されました。演技時間ショートプログラムが2分50秒、フリーシニア場合)はペア男子が4分30秒アイスダンス女子が4分であり、それぞれ±10秒の幅が認められます。


採点方法
採点技術的な内容評価である「技術点」と、スケート技術音楽解釈など(項目はアイスダンスその他の種目異なる)を点数化して評価する構成点」の合計行われます

技術点主な採点対象は、ペア及びシングル演技の中で実施される各種ジャンプスピン、ステップなりますペアではこれらの技に加え男性女性持ち上げリフトや、男性補助女性平方向に投げるような形のスロージャンプなどのアクロバティックな技も実施されます。アイスダンスでは、ステップワークや滑走技術そのものダンスリフト並んで技術評価大部分占め一方で回転数の多いジャンプ男女離れて行うスピン禁止されています。

ジャンプスピンといった技の詳しい解説について日本スケート連盟ホームページご参照ください


道具など

■ リンク
かつてはオリンピック屋外スケートリンク行われたこともありますが、現在の公式競技会は国際規格である60m×30mの屋内スケートリンク行われてます。

ブーツスケート靴
選手氷上滑走するための金属製の刃である「ブレード」が付いた革製、あるいは一部プラスチック製ブーツスケート靴)を履いて競技臨みますスピードスケートアイスホッケーブレード大きく異な特徴は、つま先にトゥピックと呼ばれるギザギザ付いており、ジャンプスピンを行うのに欠かせない部分です。ブレード厚さ3mm~4mmほどで、氷に接す部分エッジ呼ばれ、細い溝を挟み内側と外側に2本あります横から見るとエッジカーブしており、エッジ全体が氷に接するのではなく部分的であることがわかります。このカーブがフィギュアスケート独特の氷上での曲線的な動き可能にしています。

■ その他
競技会では演技使用する楽曲表現有効な衣装着用しますまた、競技会での演技使用する楽曲アイスダンス除きボーカル入り楽曲の使用禁止されています。



フィギュアスケート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/22 09:03 UTC 版)

フィギュアスケート: figure skating)は、スケートリンクの上でステップスピンジャンプなどの技を組み合わせ、音楽に乗せて滑走する競技ウィンタースポーツのひとつ。名称は、スケートでリンクの上に図形フィギュア)を正確に描く競技から発展したことに由来する。シングルスケーティングペアスケーティングアイスダンス冬季オリンピック正式競技。また団体で演技するシンクロナイズドスケーティングも、世界選手権が行われている。


  1. ^ 【乾坤一筆】羽生「金」に見る仙台に根付く「気勝ち」サンケイスポーツ 2014年2月28日)
  2. ^ 65. 日本フィギュア・スケート発祥の地 (PDF)仙台市民図書館せんだいメディアテーク 『要説 宮城の郷土史』) p.146
  3. ^ 仙台市朝日小学生新聞政令指定都市ファイル」 2008年3月17日)
  4. ^ SINGLE & PAIR SKATING and ICE DANCE 2014 as accepted by the 55th Ordinary Congress June 2014 (PDF) (国際スケート連盟「Special Regulations and Technical Rules Archived 2015年5月28日, at the Wayback Machine.」)… "Rule 342 Required rinks" より
  5. ^ International Skating Union (2006年6月). “Rule 500 Definition of the skate blade and clothing” (PDF) (英語). Special Regulations & Technical Rules: Single & Pair Skating and Ice Dancing 2006. 2007年6月7日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ 両角政人フィギュアスケート」『日本大百科全書』、小学館(『コトバンク』、VOYAGE MARKETING)。2022年2月6日閲覧。
  7. ^ 観戦をもっと楽しくする、フィギュアスケートの基本の『キ』!!」『FRaU』、講談社、2016年3月21日。2022年2月6日閲覧。



フィギュアスケート

出典:『Wiktionary』 (2021/12/14 15:36 UTC 版)

語源

英語 figure skate からの借用語

発音

名詞

フィギュアスケート

  1. アイススケート一つスケートリンクダンススピンジャンプ組み合わせ音楽乗って滑走する競技

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