アイス‐ホッケー【ice hockey】
アイスホッケー
歴史と沿革
アイスホッケーの起源には諸説ありますが、そのひとつとして、18世紀にイギリス兵たちがカナダでの長く厳しい冬を過ごすために凍結した川や湖でホッケーと先住民が行っていたラクロスを組み合わせて楽しんだという説があります。
現代アイスホッケーの発祥は19世紀後半のモントリオールでホッケーを氷上で遊んだことと言われ、その後、ラグビーなどを参考にルールが整備され、カナダ各地で試合が行われるようになりました。19世紀末にはアメリカでも試合が行われ、次第に北米を代表するスポーツとしての地位を高めていきます。1917年になると、プロ選手によるリーグ戦NHL(ナショナルホッケーリーグ)がスタート。現在はカナダやアメリカだけでなく、ロシアやスウェーデン、チェコなど世界各国から選手が参加し、世界最高峰の戦いを10月から6月まで繰り広げます。
オリンピックには1920年のアントワープ大会(夏季)から採用され、その後は冬季大会の競技となりました。1998年長野大会からはNHLのトップ選手が母国の代表として出場できるようになり、大会で最も人気の高い競技として男子決勝戦が大会の最後を飾っています。オリンピック以外にも、国際アイスホッケー連盟に加盟する69ヶ国で世界選手権が毎年開催され、世界一を競っています。
日本では1915年に採り入れられ、1923年に初の試合が行われています。1966年に日本リーグが発足、1972年には日本アイスホッケー連盟が設立されました。2003年にアジアリーグがスタートし、国際リーグとしての存在感も高まっています。
競技方法
アイススケートの見どころは、選手たちのスピード感あふれる動きと激しいぶつかり合いです。ヘルメットにグローブ、防具で身を固め、スケート靴を履いた選手がフェンスに囲まれたリンクのなかで、スティックでパックを奪い合い、相手ゴールをめざします。攻め上がる時の選手のスピードは時速40~60km、シュートにいたっては時速160kmを超えることもあります。守備では、相手選手の突進を防ぐためのボディチェック(体当たり)や、身を呈してのシュートブロック、速さと変化のある攻めに20㎏を超える防具をつけたキーパーがゴールを守ったりと、最も速くて激しいスポーツと言われる場面が随所で見られます。
アイスホッケーは1チーム22人(GK2人を含む)がベンチに入ります。試合時間は、20分間のピリオド3セットで、選手交代は自由に行えます。体力消耗が激しいスポーツのため、同一のメンバー(フォワード3人・ディフェンス2人)が氷上でプレーするのは長くても1分弱です。交代のタイミングなど、選手のパフォーマンスを最大限生かすためのベンチワークも見所のひとつです。
また、時には乱闘が起きることもあり、60分間、高いパフォーマンスを保つために、選手たちにはスピードと激しさ、強い精神力のほか、プレーの先見性やインテリジェンスなどが求められます。
ルール
ここでは大まかなルールをご紹介します。より詳しいルールは日本アイスホッケー連盟ホームページをご参照ください。
◆フェイスオフ
リンク上に設けられたフェイスオフスポットで、両チームの選手が向き合い、審判が落としたパックをスティックで取り合います。試合開始時のほか、プレーが再開されるときは必ず行われます。
◆得点
幅5㎝のゴールラインをパックが完全に越えると認められます。スティックだけでなく体のどの部分に当たって入っても得点になりますが、故意に投げたり、スケートで蹴って入れたりした場合はノーゴールとなります。
◆オフサイド
パックより先に攻撃側の選手がブルーラインを越えて攻撃ゾーン内に入ること。フェイスオフスポットでゲームを再開します。
◆アイシング
自陣の守備ゾーンから打ったパックが、誰にも触れられず相手のゴールラインを越えてしまうこと。自陣ゴール前まで戻され、フェイスオフによりゲームが再開されます。ただし、反則で氷上の選手が少ないほうのチームには適用されません。
◆ペナルティ
アイスホッケーはスピードが速くコンタクトも強く、スティックなどの用具も使うことから、危険防止のために多くのペナルティ(反則)が定められています。その程度によって2分、5分、10分間の一時的な退場か、残り試合時間すべて退場という措置がとられます。退場者はオフィシャル席の両脇に設けられたペナルティボックスに入ります。悪質な反則については追加の懲戒処分が下される場合もあります。
アイスリンク
用具
◆スケート靴
安全性と機能性を追求し、毎年改良されています。スケートの刃はステンレス、刃を支える部分とつま先には強化プラスティックが使用され、スケート靴は、内側は革張りですが、外側は防弾チョッキ用の丈夫な布製です。
◆パック
硬質ゴム製で、重さ150~170g、直径76.2㎜、厚さ25.4㎜の円柱形。冷えているほうが滑りやすいことから、試合中、予備のパックは氷の入ったバケツで冷やされています。
◆スティック
シャフト(柄の部分)が長さ163cm以内、ブレード(パックをコントロールする部分)は長さ32cm以内で1.5cm以上曲げることは禁止されています。また、シャフトの先端はグリップエンドなどを着けて安全性を高めています。違反スティックは反則となります。試合中、スティックが破損したり折れたりした場合、プレーヤーは直ちに申告しなければならず、そのまま使ったり拾ったりしたときは反則となります。
アイスホッケー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/17 07:39 UTC 版)
アイスホッケー(英: ice hockey)は、天然または人工氷のスケートリンク上で、スケート靴を履いて行われる団体スポーツ競技。陸上で行われるホッケーの形式を氷上に持ち込んだものである。2チームが長方形(楕円形)をしたリンクの中で、スティック (Ice hockey stick) (長い柄の先端部分に角度をつけ湾曲させた杖状の用具)を用いて硬質ゴムでできた扁平な円柱状の パックを打ち合い、相手方のゴール (Goal (ice hockey)) に入れることで得点でき、その得点を競うゲームで、いわゆる『氷上の格闘技』とも呼ばれている[1]。漢字を当てて氷球(ひょうきゅう)と表記される。
- 1 アイスホッケーとは
- 2 アイスホッケーの概要
アイスホッケー
「アイスホッケー」の例文・使い方・用例・文例
- アイスホッケーはわくわくするスポーツです。
- グラウンドの違反する位置にいるというミス(フットボール、サッカー、アイスホッケー、フィールドホッケーなどで)
- 1人のプレーヤーにより3つの連続的な得点、あるいは1ゲームの3つの得点(クリケット、アイスホッケーなどのように)
- ゴール前に立ち、相手選手が得点するのを防ごうとするアイスホッケー、サッカーまたはラクロスチームのディフェンスポジション
- フィールドで行われるアイスホッケーに類似しているゲーム
- アイスホッケーで相手を妨害すること
- アイスホッケー用のスティックで突くことによって、パックをはじくこと
- アイスホッケーで、(対立するチームからのプレーヤー)をブロックする、妨げる
- アイスホッケーリンクを取り巻く板
- アイスホッケーのゴールである網
- アイスホッケーをするためのスケートリンク
- アイスホッケーまたはアイススケート用の氷の床のリンク
- 時間のペナルティーを受けている選手のためのアイスホッケーのリンクの横にある囲い込まれたベンチ
- アイスホッケーでボールの代わりに使われる直径3インチの加硫処理されたゴムの円盤
- アイスホッケーをするチーム
- アイスホッケーリンクを2分する赤い線
- 高得点をとるカナダのアイスホッケー選手(1961年生まれ)
- アイスホッケーというスポーツ
- アイスホッケーのリンクで,レッドラインという線
- (アイスホッケーで)体当りで防御する
アイスホッケーと同じ種類の言葉
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