機能性
機能
機能(きのう、英: function)とは、もののはたらきのこと[1]。相互に連関し合って全体を構成しているものの各要素や部分が、それぞれ荷っている固有の役割[1]。また、そうした役割を果たすこと[1]。平易な文章ではしばしば柴田大和言葉を用いて「はたらき」と表現・表記されることも多く、漢字表現を使う場合でも「役割」と言って済ませることも多い。「作用」とも。
「心臓の機能」などと使い、まったく同じ意味で平易に言う場合は心臓のはたらき、心臓の役割などと言う。用言的に使う場合は「機能する」とか「腸が機能していない」などと言う。
人体と機能
医学においては人体の多数の臓器群は、その機能に基づいて大別されて、それぞれがひとつのまとまったシステム(系)として理解されており、栄養(消化)等々の一連の機能を
なお血液はその機能の重要さから、「血液は臓器のひとつ」とも言われることがあり、(体重60kgの成人でその総量が4.6kgほど[注釈 1]という割合なので)血液を一種の臓器と見なす時は「人体の最大の臓器」とも言われることがあるが、人体でその血液を造る「造血機能」は、胎児の時は卵黄嚢壁の血島、肝臓、脾臓、骨髄など複数が担うが、成人になるとそれが骨髄のうちの赤色骨髄だけになりそこが造血機能を一手に担うので、成人の場合は骨(骨髄)が「造血器官」と呼ばれることもある。
なお、ここ数十年の医学的研究によって、臓器に指令を出しているのは神経系だけではなくて、人体の各臓器ひとつひとつや組織や細胞群がそれぞれ、他の臓器に対して要請や命令として機能する微量物質、いわば「メッセージ物質」と呼べるようなものを放出しており、人体の総体としてはそちらのほうがむしろ中心的、主であることが理解されるようになってきている。例えば脂肪細胞が食欲をコントロールするような微量物質を放出している、脂肪細胞のほうが主体となって脳に対して命令を出している、ということが、ここ数十年で理解されるようになってきている。また臓器が臓器に対して直接に(脳を一切 介さず)要請や命令を出すようなやりとりが大量に行われていることも判ってきている[注釈 2]。
社会学
社会学において、「機能」はあるシステムの目的に対し何らかのかたちで貢献するか否かという視点から捉えたシステム全体または一部の作用をさす[要出典][注釈 3]。
システム工学、ソフトウェア工学
「機能要件」(英: functional requirement)と言うと、ソフトウェアや情報システムの開発時に定義される要件のうち、機能に関するもののこと[3]。たとえば扱えるデータのタイプ、処理の内容、画面表示や帳票出力の形式、等々である。この「機能要件」という分類に対して、「非機能要件」(英: non-functional requirement)という分類があり、それは信頼性・セキュリティ・拡張性・運用性などに関する要件のことである[3]。
脚注
注釈
- ^ 血液は体重の約1/13といわれており、血液1Lの重さは約1 kg。なので体重60kgの人であれば60÷13≒4.6 kg、となる[2]。
- ^ 2017年から放送されたNHKの特別番組シリーズ『人体 神秘の巨大ネットワーク』においても、ノーベル賞受賞者の山中伸弥などがこれを解説している。具体的な医学論文、科学論文は医学論文検索データベースなどで検索することができる。ここ20年ほどで、微量な物質を用いて臓器や組織が互い交わすメッセージのやりとりに関する論文は右肩上がりで(ほとんど指数級数のような曲線で)増加してきており、多くの医学研究者の関心を集めている医学的にホットな研究領域である。
- ^ なお、機能主義 (社会学)では慣習や制度などの個々の文化要素を全体に対する機能の究明によって理解を図るため、非常に重要視され、人間の生存に役立つかどうかにより正機能と逆機能に分類される。
出典
- ^ a b c 「機能」『広辞苑』(第六版)岩波書店。「機能」の項目。広辞苑は第何版か示すだけでよい。最近は電子版のほうが普及しているのでページ番号は示さなくてよい。
- ^ よくあるご質問 ヒトの循環血液量はどれくらいありますか? | 愛知医科大学病院
- ^ a b “機能要件とは|functional requirement : 意味-定義 - IT用語辞典”. 株式会社インセプト (2012年7月14日). 2017年4月17日閲覧。
関連項目
- 「機能」で始まるページの一覧
- ファンクション (曖昧さ回避) - 関数 (曖昧さ回避)(英語では「関数」も「機能」も ともに「function」と言う)
機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 05:51 UTC 版)
機能性はインテリア以上に高いウェートを占める。もっとも、機能性だけの代物(たとえば無粋に塗られたモルタル壁や殺風景なブロック塀など)も双方が重要視されるといってよい。自家用車を格納するガレージ、カーポートや自宅を守る門扉、外を照らす外灯などが挙げられる。
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機能性
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鼻緒は足の親指と人差し指の間に挟む形になるが、付け根の股に近すぎるところまで深く履くと、履いているうちに痛くなったり擦り傷ができたりすることがある(鼻緒ズレ)。これを防ぐ意味でも、草履や下駄の場合、足指の股と鼻緒の間に指一本が入る程度の少し浅目の足入れで履くのが良いと言われる。 幼少期に、鼻緒の付いた履物を用いることには効用があるとされており、土踏まずの形成や、浮き趾、足圧分布、姿勢の改善に効果があるとも言われている。 鼻緒で足に固定する履物を履いての自動車の運転操作は、それだけで道路交通法等に触れるわけではないが、都道府県条例などは、鼻緒が切れる恐れのある状態や、靴下を履いたまま鼻緒のある履物で運転することを事実上禁じている。
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機能性
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「WorkXPlore 3D」の記事における「機能性」の解説
WorkXPlore 3Dは、オリジナルのCADデータに依存することなく、3D CADファイルを高速表示・高精度測定・形状検証・共有できる3Dビューワである。非常に操作が簡単で、ユーザーがCADのエキスパートでなくても使用できるように設計された。 WorkXPlore 3Dは、ユーザーが3D形状計測や、前もってユーザーがアンダーカットエリア、平面サーフェス、厚み、ボリューム、サーフェス、重量、ダイナミックな断面表示を測定可能にする検証機能が可能。3Dモデルに直接、寸法や形状測定したものを表示したり、注釈やラベルを付けたりすることが可能なので、2D図面が不要になる。また、ユーザーが3D形状やアッセンブリファイルを、下請負先や顧客または同僚に、インターネット経由でEXEファイルとして簡単に送ることができる。受信者は、受け取った3Dモデルをすぐに表示でき、3Dモデル上で作業が可能。WorkXPlore 3Dは、大きな3Dファイルを高速表示し処理することができる。 2010年WorkXPlore 3Dは、 ANA (全日本空輸株式会社) に、Boeing787ドリームライナー整備用ツールとして採用されたビューワ・コミュニケーターである。WorkXPlore 3Dは、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、日本語、中国語、韓国語その他の言語も準備中。
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機能性
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「天気 (Apple)」の記事における「機能性」の解説
アプリの右下にあるリストアイコンを押すことで、都市名、ZIPコードや郵便番号、空港コードなどを入力して場所を追加・削除することができる。各都市の現在の気温、最高気温、最低気温、10日間の予報、UV指数、日の出と日没の時刻、現在の風向きと風速、降雨量の測定値、現在の湿度、屋外の視認範囲、気圧が表示される 。 iOS 14では、竜巻、鉄砲水、強風、暴風雪など、政府が発令する気象情報の通知を受け取ることができるようになり、iOS 15では、アプリケーションの左下に表示される天気図を使って、気温や空気の質、複数日にわたる降水量の予報を表示することができる。
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機能性
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「Google Now」の記事における「機能性」の解説
Google NowはGoogle検索アプリケーションのアスペクトとして実装されており、ユーザーがデバイス上で繰り返している行動(よくいる位置、カレンダーにおいて繰り返している予定、検索語句)を認識することでユーザーにカード形式でより関連性のある情報を提供している。このシステムはGoogleのナレッジグラフというユーザーの意味と繋がりを分析することでより詳細な検索結果を生成するときに使用されるシステムを活用している。 特化されたカードは以下の通り: 行動概要(ウォーキングなど) 誕生日 イベント フライト Gmail: イベント Gmail: フライト Gmail: ホテル Gmail: 荷物の追跡 Gmail: レストラン 映画 ニュース 次の会議 周辺写真スポット 場所(駐車位置など) パブリックアラート 公共交通機関 リサーチトピックス スポーツ 株式 渋滞 旅行: 周辺観光スポット 旅行: 帰還に関する情報 翻訳 天気
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機能性
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割り箸は使い捨てで飲食店での時間と労力の節約となる。ただし廃棄物の増加などの問題がある。
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機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/27 14:58 UTC 版)
戦闘帽は旧日本軍の略式戦帽として登場した当初から、戦闘用ヘルメット(九〇式鉄兜/九八式鉄帽)の下に着用する中帽として利用される前提でデザインされていた。この原則に則った製法をされている戦闘帽は、伏せ撃ちの際の照準の邪魔にならないような極めて短い目庇を持ち、戦闘・作業中や荒天下でもズレや脱帽が生じないように丈夫な顎紐が設けられている。 また台湾以南地域では、酷暑下での熱中症などの防止の為に帽垂布(ぼうたれぬの)と呼ばれる布地が顎紐固定部から後頭部にかけて取り付けられた場合もあり、結果としてこのような機能性を持つ戦闘帽は、それ自体が旧日本軍を意識させうる極めて特徴的な外見を有することとなった。 近年市販されているものの中には、必ずしもこの原則に則らないデザインのものも見られ、見栄えを重視した長い目庇や実際の使用を余り意図していない布製の装飾的な顎紐が装着されている場合もある。採用団体の意向により帽体正面に徽章が取り付けられる場合も多く、階級を判別する為のストライプが帽体の円周方向に複数本設けられる場合もある。
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機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:18 UTC 版)
食肉を機能性食品として取り扱う例はあまり多くないが、前述の鉄の吸収が良い点などを機能性として紹介する例がある。
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機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 02:20 UTC 版)
「エンハンスト・ビジョン・システム」の記事における「機能性」の解説
EVSの主目的は、着陸が安全でないような視界不良の状況下で、離陸、着陸、地上走行を可能にすることである。EVSはヘッドアップディスプレイと一体化されている場合のみ、着陸用としてFAA (連邦航空局) から認可されている。 着陸のための規準は決心高として知られている。ICAO (国際民間航空機関) は、決心高を「精密進入において、滑走路への進入を続けるために必要な目視基準 (visual references) が確保されない場合に、進入復行を始めなければならない高さ」と定義している。地上へ接近しているパイロットは、進入を続けるためには目視基準を視認できなければならない。目視基準には以下のいずれかが必要である。 進入灯 (存在する場合) 滑走路の末端と接地帯の両方。これらは標識や灯火によって識別される。 もしパイロットが決心高でこのような基準を目視できない場合は、着陸を中止し、次の進入に向けて旋回するか、他の場所に着陸しなければならない。 決心高より上空では、パイロットは主に航空機のディスプレイを見ている。決心高を下回ると、パイロットは目視基準を認識するために外を見なければならない。この段階では、パイロットはディスプレイを見ることと窓の外を見ることの両方をしている。もしパイロットに情報を表示するために透過型ディスプレイが用いられていると、外を見続けるだけでよく、視線の移動が不要になる。
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機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/15 22:40 UTC 版)
高解像度の器材により、KH-7は「ホットスポット」の詳細な写真を撮った。これらの写真の大半のものは中国やソ連等といった、冷戦期の旧東側陣営における、ミサイル開発や核兵器開発等の軍事活動が活発に行われていた施設であろうと考えられている。そのほかの写真には、都市や港湾など他の重要施設を被写対象にしたものが含まれていた。この衛星のカメラで撮られた画像は総計19,000枚に及ぶ。その殆どは、2002年に出された宇宙空間からの国家偵察プロジェクトで得られた画像を一般に公開せよという趣旨のアメリカ合衆国大統領令第12951号(Executive order 12951)によって、機密指定から解除された。この大統領命令はKH-7と共にコロナ計画の内容をも機密解除し、写真フィルムのコピーはアメリカ地質調査所(USGS)の「地球資源観測システム局」(Earth Resources Observation Systems office)へと移管された。最高機密だった偵察画像のうちイスラエルの領域を撮影したおよそ100枚分は、未だに機密情報のままで残されている。 後任のKH-8も先代と同じコードネーム「ガンビット(Gambit)」を使い続けた。
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機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 05:39 UTC 版)
Lightboxはユーザが現在のページからの移動が必要なく、イメージのより大きいサイズを見ることができ、また、簡単なスライドショーを表示できる。 また、暗い背景の使用は、見られるイメージを強調するのに役立つ(暗い背景はイメージをかぶせてあるページを薄暗くする)。 jQueryやPrototype.jsなどのJSライブラリが利用できない場合、Lightboxは標準のリンクタグを通して動作する。 したがって、単にJavaScriptをサポートしないブラウザが、別々のファイルとしてイメージをロードするので、Lightboxの効果を失うが、フルサイズの画像を表示することは可能。
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機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/23 01:35 UTC 版)
「ノートン コネクトセーフ」の記事における「機能性」の解説
ユーザーは、ノートンのDNSサーバへのDNSサーバーのアドレスを設定することにより、ノートンDNSを利用することができる。WindowsとMac OS X用のクライアントソフトウェアを使用することにより、自動的にこれらの設定で利用することが可能である。Android版も提供されている。
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機能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 14:03 UTC 版)
「Neo FreeRunner」の記事における「機能性」の解説
2008年8月現在のソフトウェアリビジョンはGSM携帯電話モジュールのみ確実に動作し、まだハードウェアには完全に機能するソフトウェアインタフェースが無い。ソフトウェア開発はX11下のQtopia、GTK、FSO、Debian間に分かれている。またOpenmokoのメインディストリビューションもSHRとFDOM (Fat and Dirty Openmoko)に分かれている。Openmokoが開発初期段階ソフトウェアの使用を望まないユーザーにしばしばQtopiaを推薦しておりFDOMは最新機能のテストや安定性を気にしない修正を求めるユーザーに需要がある。 またこの端末はInfernoを動作させることもでき、さらに少なくとも二人の異なる開発者によってAndroidも動作できるようになった。 OpenWrtもNeo FreeRunnerに対応している。
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