パック (アイスホッケー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 07:09 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アイスホッケーにおけるパックとは球技におけるボールに相当するもので、加硫処理された硬質ゴム製の円盤である。アイスホッケーでは、これをスティックで弾きゴールに入れて得点を競う。一般的に、競技に用いられるパックの厚さは1インチ(2.54cm)直径は3インチ(7.62cm)、重量は5.5から6オンス(156-170g)である。
起源
アイスホッケーの起源については、カナダにおいて氷上でフィールドホッケーを行ったことに由来するとする説がある。そして、初めのころはフィールドホッケーのゴム製ボールを用いていたのであるが、このボールは固い氷上では弾みすぎると考えた選手たちが、ボールの上部と下部を切り落として今のパックの形状を作り出したと考えられている。
パックという言葉の由来と転用
「パック」という言葉が使われるようになった起源ははっきりしていない。しかし、オックスフォード英語辞典によれば、動詞の「to puck」(棒状のもので突くという意味の「poke」と同語源)ということが示されており、アイルランド式ホッケーのハーリング(Hurling)というスポーツにおいて、ボールを打ち前に進める動作に使われる言葉に由来しているものと考えられている。
また、アメリカ合衆国の南部、とりわけダラスなどでは、「パック」のことを「ディスク」と呼ぶ場合もある。なお、英語圏ではかつて慣用句として「ホッケーパックのように口をつぐむ("dumb as a hockey puck")」という表現が用いられたこともある。
さらに「ホッケーパック」という言葉は、コンピューターのマウスを比喩する場合にも用いられることがある。この場合、小さく、丸く、やや非人間工学的な(unergonomically)デザインを揶揄する意味合いも含む。
使用方法
競技が開始する前にはパックを数時間冷やすが、その理由は氷上であまり弾まないようにするためと、氷上でよく滑るようにするためである。(パックの温度が高いと氷上に置いた際に氷を溶かして、めり込んでしまい動かなくなるため。)
スティックで打撃されたパックの速度は時速160km/hに達することがあり、アイスホッケーの試合においてパックに由来する怪我は珍しいものではない。NHLの試合では2002年3月16日、オハイオ州コロンバスで行われたコロンバス・ブルージャケッツ対カルガリー・フレームス戦において、アウトオブバウンズになったパックが観客席に飛び込んで観客の少女を直撃、頭蓋骨骨折で死亡する事故も起きている。
パックの種類
パックには様々な種類があり、黒色で6オンスのものや、青色で4オンスのものもある。青色のものは、重いパックを扱うのには腕力が足りない若年の選手の練習用に用いられるのが通常である。また、1990年代後半頃から「スマートパック」という物が開発されたが、これは、その位置を電子的に追跡できる仕組みとなっており、テレビ中継でハイライトシーンを映し出すのに用いられる。
水中ホッケーにおける使用
水中ホッケーにおいてもパックが使用される。この場合、形状はほぼアイスホッケーに用いられるものと同様であるが、パックの核の部分に金属を埋め込み、プラスティックでコーティングし重量は1.5kg程度にし、プールの底にしっかりと沈み込むように作られている。試合は、両チーム各6人ずつで水中に沈められたゴールにパックを入れた数を競う。
関連項目
「パック (アイスホッケー)」の例文・使い方・用例・文例
- パックで牛乳を買う
- 赤ん坊は2日で3パックのおむつを使い果たした
- この荷を全部バックパックに詰めるつもりだ
- 食品パック
- お試しパック
- 私はスーパーで野菜,牛乳数パック,果物などを買った
- このパックには、2つのコースをご用意しています
- 彼はビールの6缶パックを手に持って現れた。
- 駅でデイパックを盗まれた。
- 牛乳のパックにモーモーが描かれてるね。
- 当社の製品をお買い上げの際には、シュリンクパックにしてお届けいたします。
- パックスアメリカーナについて、今日でも存在しているとする者もいれば、それは歴史用語に過ぎないとする者もいる。
- パックマンディフェンス成功の可否は、敵対的買収を掛けられた企業に相手を撃退するだけの資金を確保する能力があるか否かに懸かっている。
- ワンウェイパック用の新しい材料は、比較対象となる再使用可能材料に比べて環境への負担が少ない場合に限り認めるべきだ。
- パックを買う予定がありますか?
- この箱に海外の製品を2パックずつ入れてください。
- 私はバックパックで30ヶ国以上を旅してきました。
- 私はバックパックで30以上の国と地域を旅してきました。
- 私はバックパックで約30ヶ国を旅してきました。
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