花式とは? わかりやすく解説

か‐しき〔クワ‐〕【花式】

読み方:かしき

花を構成する要素種類・数・配置などを、記号数字表したもの。例えスミレは、(がく)(K)5花びら(C)5雄しべ(A)5本・雌しべ(G)3本を、K5C5A5G3と表す。


花式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/03 06:23 UTC 版)

花式(かしき、floral formula)とは、花の構造を分子式のような表現で表す方法である。 属レベルでの特徴や形質の違いなどを理解できる。

表記法

花の構成要素を次の記号で表す。

  • K
がく片(独kelch)
  • C
花びら(花弁の集まり、英corolla)
  • A
雄しべ(群)(英androeceum)

 

  • G
心皮(子房の中の部屋)(英gynaceum)
  • P
花被片(英perianth)

それぞれの構成要素の個数は記号の右下の添え字で書き、このとき融合しているものは「(個数)」と書く。例えば、5枚のがく片があり根元で1つになっていれば

ザクロの花式図(ブリタニカ百科事典 第11版22巻46頁より)

花の花びらや雄しべなどの配置を表した模式図を、花式図(英:floral diagram)という。考案者はグリーゼバッハ(1854年)とも[1]アイヒラー(1875年)とも言われるが[2]、米国の植物学者Stevens(1994年448頁目)によれば、1837年のロンドン・リンネ協会誌(Bentham、1837年、表17)が初出とされる。アイヒラー(Eichler)は花式図の利用を広めたパイオニアとして知られる[3]

脚注

参考文献

  • Bentham, George(1837年)「On the Eriogoneae, a Tribe of the Order Polygonaceae」『The Transactions of the Linnean Society of London』17号401頁、2010年10月3日閲覧
  • Grisebach, August Heinrich Rudolph(1854年)『Grundriss der systematischen Botanik fuer akademische Vorlesungen entworfen Goettingen(訳注:ゲッティンゲンの学術講義のための体系的な植物学の平面図)』Verlag der Dieterichschen Buchhandlung社(ゲッティンゲン市)
  • Stevens, Peter Francis(1994年)『The development of biological systematics: Antoine-Laurent de Jussieu, nature, and the natural system』コロンビア大学、ISBN 9780231064408


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