故事成語とは? わかりやすく解説

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故事成語

読み方:こじせいご

故事成語(こじせいご)とは、主に中国古典文学歴史上エピソードから生まれた言葉一種である。それぞれの故事成語は、特定の故事逸話由来し、その背後にある物語通じて具体的な意味や教訓伝える。故事成語は、その簡潔さ象徴性から、日常会話文章の中で広く用いられ情報効率的に伝達する手段となっている。 故事成語には、「掛け声の虎」や「塞翁が馬」など、特定の歴史的な出来事人物を指すものが多い。これらの故事成語は、その由来となる故事を知ることで、より深い理解が可能となる。また、故事成語は、その象徴的な意味から、比喩暗喩としても用いられることがある

こじ‐せいご【故事成語】

読み方:こじせいご

故事をもとにしてできた言葉。特に、中国故事からできた語。「五十歩百歩」「矛盾」の類。


故事

(故事成語 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 04:31 UTC 版)

故事(こじ)とは、大昔にあった物や出来事。また、遠い過去から今に伝わる、由緒ある事柄。特に中国古典に書かれている逸話のうち、今日でも「故事成語」や「故事成句」として日常の会話や文章で繁用されるものをいう。


  1. ^ 荘子』 秋水
  2. ^ 「井の中の蛙大海を知らず」には実はポジティブな続きがあった! /毎日雑学”. ダ・ヴィンチ. KADOKAWA (2020年10月9日). 2020年12月30日閲覧。
  3. ^ 『後漢書』列伝11・邳彤伝
  4. ^ 『後漢書』列伝9・耿弇伝
  5. ^ 歴代名画記』 巻七 梁
  6. ^ Wikiquoteの中国のことわざに、水衡記を典拠とする記述があります。
  7. ^ 列子』 説符篇
  8. ^ 列子』 天瑞篇
  9. ^ 戦国策』 燕策
  10. ^ 晋書』 車胤伝
  11. ^ 孟子』 魏恵王 上
  12. ^ 淮南子』 巻十八 人間訓
  13. ^ 『史記』項羽本紀
  14. ^ 韓非子』 五蠧篇
  15. ^ 『春秋左氏伝』桓公12年 - 国立国会図書館デジタルコレクション 春秋左氏伝(日本語訳)八二頁
  16. ^  春秋左氏傳 桓公 (中国語), 春秋左氏傳/桓公#桓公十二, ウィキソースより閲覧。 
  17. ^ 孟子』 公孫丑 上
  18. ^ 漢書』 朱雲伝
  19. ^ 晋書』 孫楚伝
  20. ^ 詩経』 小雅 鶴鳴編
  21. ^  世說新語 黜免 (中国語), 世說新語/黜免#2., ウィキソースより閲覧。 
  22. ^ 荘子』 斉物論
  23. ^ 列子』 黄帝篇
  24. ^ 戦国策』 楚策 - 楚の宣王に対して家臣の江乙が話したたとえ話。他国が令尹(宰相)の昭奚恤を恐れるのは、実際は楚王の軍を恐れるゆえと説明するため。
  25. ^ 荘子』徳充符より
  26. ^ 『春秋左氏伝』成公十年より
  27. ^ 『無門関』「六則」
  28. ^ 戦国策』「燕策」より


「故事」の続きの解説一覧

故事成語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 10:20 UTC 版)

論語」の記事における「故事成語」の解説

論語』に由来する故事成語には、以下の例がある。 一を聞いて十を知る - 公冶長篇「賜也何敢望回、回也聞一以知十、賜也聞一以知二」一端聞いただけで全体理解すること。理解早く聡明であること。 牛刀をもって鶏を割く - 陽貨篇「割雞焉用牛刀小さなことを処理するのに大げさ手段用いること。 過ち改めざるをこれ過ちという - 衛霊公篇「過而不改、是謂過矣」過ち犯して改めないことこそが、真の過ちである。 過ぎたるは猶お及ばざるが如し - 先進篇「過猶不及」適当な程度超えているのは、不足と同じ。中庸が大切であるたとえ。 憤せずんば啓せず - 述而篇「不憤不啓、不悱不発、挙一隅不以三隅反、則不復也」心に理解できなくて、憤り奮い立つほどでなければ教え導かない自発的にやろうとしない者には教えない。 径(こみち)によらず - 雍也篇「有澹臺滅明者、行不由径」小道通らないで、大道を行く。人生においては近道をしないで、正直にしたがい歩む性相近し習い相い遠し - 陽貨篇「性相近也、習相遠也」人間生まれつき天性はたいして差がないが、後天的な習慣によって大きく違ってくる。 徳は孤ならず - 里仁篇「徳不孤、必有鄰」徳のあるものは、決し孤立することはなく、必ず従う者、助ける者がいる。 和して同ぜず - 子路篇「君子和而不同小人同而不和」人と仲良く打ち解けても、道理背いてまで人にへつらわないこと。

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故事成語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 09:54 UTC 版)

呂蒙」の記事における「故事成語」の解説

呉下の阿蒙 士別れて三日なれば、即ち更に刮目かつもく)して相待す(あいたい・す)べし - 日本では男子三日会わざれば刮目して見よ」という形に変化している。 虎穴に入らずんば虎子を得ず不入虎穴焉得虎子

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故事成語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 07:18 UTC 版)

許渾」の記事における「故事成語」の解説

山雨たらんと欲して満つ許渾の「咸陽城東詩」の「渓初起日沈閣、山雨欲来風満」から。山雨降り出そうとする前にまず風が高楼吹きつけてくる。転じて、今にも大事件起こりそうな、穏やかでない雰囲気が立ちこめている状態のたとえ。 当時唐王朝衰退期にあたり将来を心配する気持ち現れ見られている。

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故事成語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 14:02 UTC 版)

「兌」の記事における「故事成語」の解説

麗沢は兌なり。君子以て朋友講習す(象伝) - 並んでいる沢が互いに潤し合っているように君子友人議論交わしつつ学びお互い高め合う

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故事成語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 07:22 UTC 版)

出師表」の記事における「故事成語」の解説

後出師表」の中の「臣鞠躬尽瘁、死而后已(臣は鞠躬尽力し死して後に已む、)」は(四字熟語としては「鞠躬尽瘁」)は「全身全霊やり抜く」という意味でつかわれる『三国志演義』にも引用されたほか黄宗羲の「巡撫天津右僉都御史留仙馮公神道碑銘」にも引用されている。現代では朱鎔基首相2001年演説使用した

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故事成語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/21 08:59 UTC 版)

陶侃」の記事における「故事成語」の解説

中国では、陶侃由来する故事成語が数多くある。

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故事成語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 12:18 UTC 版)

鶏肋」の記事における「故事成語」の解説

本来はスープなどの材料であるが、一般に骨についている筋肉旨味多く含んでいることから肉として美味であるため、昔はしゃぶって食べる事もあった。しかし、肉は僅かしかついていないので、出汁にはできてもしゃぶって食べたところで腹は満たされない。このことから「大し役に立たないが、捨てるには惜しいもの」を指して鶏肋」というようになった初出『後漢書』楊震伝附楊修伝」や『三国志』魏書武帝紀」の注に引く『九州春秋』に記録がある曹操(魏の太祖武帝)の言葉漢中郡をめぐる劉備(蜀の先主)との攻防戦において持久戦をとる劉備軍曹操軍苦戦強いられた時、曹操食事中無意識に発した鶏肋」を伝令触れ回り誰もその意味理解できない中で側近楊修撤退準備をさせた。周囲からその理由問われ楊修は「鶏肋あばら骨)は捨てるには惜しいが、食べて腹の足しになるほどの肉はついていない。すなわち、漢中郡惜しいが今が撤退潮時とお考えである」と説明したという。 曹操勝手に撤退準備始めた楊修を、軍規乱したとして即座に処刑し兵士見せ付ける。この一件前にも、楊修曹操言動から彼の真意見抜くことに長けていたため、曹操から危険視されていた(楊修曹操の後継者として世子曹丕でなく庶子曹植支持していたのも曹操不興買ったという)。

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故事成語

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 06:33 UTC 版)

名詞

故事 成語 こじせいご

  1. 過去歴史上出来事一般的には中国古典)から生まれた慣用句ことわざのこと。

翻訳


「故事成語」の例文・使い方・用例・文例

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