象徴性
象徴性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 13:55 UTC 版)
椅子は、古代エジプトの玉座や中世教会の司教の椅子など地位や役職を象徴する性質を持つ(椅子の象徴性)。 玉座は王が用いる椅子である。また「玉座」と言った場合、それに座るであろう者が得るであろう権限や権威を暗喩していることもある。ローマ・カトリック教会では、司教になった人が、司教の公式の任務を果たす時に腰かける座席は「司教座」と言う。そして司教座が設置されている(一般の教会堂よりも格の高い)教会堂(聖堂)を特に「司教座聖堂」と言い、フランス語では「cathédrale カテドラル」、英語では「cathedral キャシードラル」と言う。もともと座席を意味する古代ギリシア語は「kathedra カテドラ」であり、(ローマ・カトリックの公用語の)ラテン語ではそれをcathedraと表記したが、それが「cathédrale」や「cathedral」の語源となっているのであり、特定の役職の座席が設置されているということが重要な意味を持っているわけである。なお正教会でも英語表現は「cathedral」で同一だが、日本の正教会ではそのような座席を「主教座」と(ローマ・カトリック教会とは若干異なる漢字表現で)呼び、そうした座席が設置されている聖堂は「主教座聖堂」と呼んでいる。 現代でもオフィス事務用椅子にはグレード分類があり椅子の記号的性格を反映している。
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