重要性と象徴性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 02:13 UTC 版)
黄金のバラは四旬節の第4日曜日(「バラの主日」(en)としてもよく知られる)に祝福される。バラの主日には祭服の色が、悔悟の紫から、希望と喜びを象徴するバラ色(ローズピンク)に代えられる。四旬節のほとんどの期間を通じて、カトリック教徒は「祈り」「断食」「懺悔」そして、悪意による罪とそれがもたらす負の影響について黙想する。これは「バラの主日」はゴルゴタの丘におけるキリストの死を振り返る時節であり、その先にある(キリストの復活の)喜びと栄光の復活を迎える為である。美しい黄金のバラはキリストの栄光の復活と威光の象徴とされる。(聖書中、救世主は次のように称えられている。「わたしはシャロンのばら、谷のゆりです。」) バラの香りについて、レオ13世は次のよう記している。「キリストに誠実に付き従うものたちによって広がる、主の甘い香りを表す (Pontificis Maximi Acta, Vol. VI, 104)」。また(そのバラの)茨と花びらの赤き色合いは、イエスの血にまみれた受難を示しているとした。 多くの教皇は黄金のバラを授ける際にその神秘的な意義について言及してきた。インノケンティウス3世は「レターレの日曜日(バラの主日)、この日によって、憎しみの後の愛、悲嘆の後の歓喜、空腹の後の満腹へと分け隔てられる。そう、黄金のバラはその色、香り、味わい、愛、喜びと満ち足りた状態によってそれを示すものだ」とし、イザヤ書の第11章1節「エッサイの株から一つの芽が出、その根から一つの若枝が生えて実を結び」におけるその花と比較した。
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