ごじっぽ‐ひゃっぽ〔‐ヒヤクポ〕【五十歩百歩】
五十歩百歩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 08:57 UTC 版)
「wikt:五十歩百歩」も参照 世は戦国時代、魏の恵王は、孟子に尋ねた。「わたしは、常日頃から民百姓を大事にしているつもりだ。だが、他国の民が魏を慕って流入してきた様子がない。これはどういうことなのか?」孟子は言った。「まず、王に尋ねます。戦場で2人が怖くなって逃げ出しました。ある者は100歩逃げて踏みとどまり、ある者は50歩で踏みとどまったとします。そこで50歩逃げた者が、100歩逃げた者を臆病者と言って笑ったとします。王はどう思われますか」「それはおかしい。逃げたことには違いないではないか」 「そのとおり」、と孟子は言う。そして魏王の政策も他国と比べて五十歩百歩なのだと指摘し、孟子の勧める王道を唱えていく。 つまり、大差のないこと。
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五十歩百歩
出典:『Wiktionary』 (2021/08/28 10:32 UTC 版)
成句
発音(?)
- ご↗じっぽひゃ↘っぽ
- ご↗じゅっぽひゃ↘っぽ
出典
(白文)
(書き下し文)
- 孟子対へて曰く「王、戦を好む。請ふ戦を以て喩へむ。填然として之を鼓し、兵刃既に接す。甲を棄て兵を曳きて走る。或いは百歩にして後に止まり、或いは五十歩にして後に止まる。五十歩を以て百歩を笑はば、則ち何如」と。曰く「不可なり。直だ(ただ)百歩ならざるのみ。是(これ)も亦走るなり」と。曰く「王如し此を知らば、則ち民の隣国より多きこと望むこと無からむ。」
(訳)
- (王の問[国の人口が増えないことに)孟子がお答えして申すに「王は、戦がお好きだから、戦を以て喩えさせて下さい。今、まさに太鼓をたたいて、干戈を交えようとしたところに、鎧を脱ぎ捨て武器を引きずって逃げた者がいます。ある者は百歩逃げて止まり、ある者は五十歩逃げてふみ止まりました。この時、五十歩の者が百歩の者を(臆病者と)笑ったならば、いかがでしょうか。」王は言った「駄目だ。(五十歩の者も)ただ百歩でないだけだ。五十歩の者も逃げたのである。」孟子は言った「王がこれを理解なさるなら、民が隣国より多いことを望むべきではないでしょう。」
関連語句
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