おな・じ【同じ】
読み方:おなじ
[形シク]《「おなし」とも》形容動詞「おなじ」に同じ。体言に続くときには、連体形「おなじき」のほか、和文脈のものでは語幹「おなじ」がそのまま用いられることが多かった。
おなじ【同じ】
読み方:おなじ
《「おなし」とも》
1 別のものではなく、そのものであるさま。同一である。「—学校の卒業生」「行きと—船で帰る」
2 二つ以上のものの内容・状態などに区別がないさま。同様である。「収入と支出が—だ」「やってもやらなくても—ことだ」
[補説] 連体形に「おなじ」「おなじな」の二形がある。一般には「おなじ」の形が用いられるが、助詞「の」や「ので」「のに」などに続くときには「おなじな」の形が用いられる。「服装がおなじなので、見分けがつきにくい」
[副](多く「おなじ…なら」の形で)どうせ。どっちみち。「—買うなら安いほうがいい」
[用法] おなじ・ひとしい——「訪ねてきたのは昨日と同じ人だった」「彼のカバンは私のと同じだ」のように、人や物、あるいは種類・性質などに相違点がない場合には「同じ」を用い、「等しい」とはいわない。◇これに対して「児戯に等しい」「詐欺にも等しい行為」など、異質のものでも状態・様子が互いに非常によく似ているときに、「等しい」が用いられる。◇「同じ(等しい)圧力を加える」「AとBとは長さが同じ(等しい)」などのように、物理的・数量的に同一の場合には相通じて用いられるが、物理学・数学などでは多く「等しい」を使う。
おなじ
出典:『Wiktionary』 (2021/10/14 17:22 UTC 版)
語源
古典日本語より
形容動詞
おなじ【同じ】(しばしば、「おんなじ」と発音又は表記される)
用法
- 「彼と私の携帯電話は同じだ」と言うときは語義1であり、「同じ携帯電話から1時間後にまた電話をかけた」と言うときは語義2である。
- 一般に連体修飾には語幹「おなじ」が用いられる。形式名詞「の」または「ん」の一部の用法では「おなじな」が用いられる。
類義語
対義語
関連語
翻訳
副詞
おなじ
- (「なら」「のであれば」「のだったら」などを伴って)類似した複数の行為や様態について、その中で最も好ましい特定の一つを選択するのが得策であるというニュアンス。どうせ、何にせよ。おなじく、おなじように。
発音
形容詞
おなじ【同じ】(しばしば、「おなし」)
- 現代語形容動詞に同じ。
基本形 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 活用の種類 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
おなじ | おな | -じく | -じく | -じ | -じき | -じけれ | ○ | シク活用 |
-じから | -じかり | ○ | -じかる | ○ | -じかれ |
仝
仝 |
|
同
同 |
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「おなじ」の例文・使い方・用例・文例
- これらの物語は日本の子供たちにはおなじみのものです
- おなじみのことばで言えば
- 日本の人々はゴンドラセールスにはスーパーでおなじみだ。
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