毒を食らわば皿まで
出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 09:54 UTC 版)
ことわざ
- どうせ毒を食ったのならば、皿まで舐ってしまうように、思い切って禁忌を破ったのであれば、もはや良識などは気にせず、徹底的してやるべきであるの意。
- どくくはゞさらねぶれ (毛吹草)
- する事為す事鶍の嘴。毒食はゞ皿舐れだ。返り打なるぞ念仏申せと。さも憎げに罵りて打つてかゝる。(敵討両輌車)
- ハテ毒食はゞ皿ねぶれと諦めてする奉公。(苅萱桑門筑紫轢)
- 食毒当舐皿。殺人当見血。読書無自得。元不如無術。 (食毒詩幅)
- 世の諺を引くにあらねど、毒を喰はゞ皿を舐れ、人を殺さば血を見るべしといふ事あるをいかにぞや、宝の山に入りながら手を空しくして帰ることかは。(八犬伝)
- これが真事に毒くはゞ皿をねぶれの譬の通り、あいつを生ては置かれぬ。(彩入御伽草)
- 彼はその晩博奕に負けてぼんやり帰ってくると、雪まじりの雨のなかに一人の男が倒れているのを見つけたので、初めは介抱してやるつもりで立ち寄ったが、かれの胴巻の重そうなのを知って、長作は急に気が変った。まず胴巻だけを奪い取って行きかけたが、毒食らわば皿までという料簡になって、彼は更に忠三郎が大事そうに抱えている風呂敷包みを奪った。(岡本綺堂『半七捕物帳 化け銀杏』)
同義句
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