奉公

デジタル大辞泉

ほう‐こう【奉公】

読み方：ほうこう

［名］(スル)

１ 他人の家に雇われて、その家事・家業に従事すること。「行儀見習いとして—する」

２ 国家や朝廷のために一身をささげて働くこと。「滅私—」

３ 封建社会で、主家に対する従者の奉仕義務。主家からの恩に対して、家臣が軍事義務で奉仕すること。

４ 主家に対して功績があること。忠義であること。

「いかが頸(くび)をば斬るべき。さしも—の者であるものを」〈平家・一一〉

歴史民俗用語辞典

奉公

読み方：ホウコウ（ｈｏｕｋｏｕ）

（１）中世の武家社会で従者が主人に奉仕すること。
（２）近世の主家の家業・家事に従事し仕えること。

隠語大辞典

奉公

読み方：ほうこ，ほうこう

1. 監獄ニ服役ノコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・長野県〕
2. 入監することを云ふ。
3. 入獄。奉公は年季が明けるまでつらいところより。〔盗〕
4. 入監すること。

分類 盗／犯罪、長野県

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ウィキペディア

奉公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/09/12 22:55 UTC 版)

奉公（ほうこう）とは、国家や朝廷のために一身をささげて尽くすこと。転じて、特定の主君・主人のために尽くすことも指す。

ウィキペディア小見出し辞書

奉公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/16 18:30 UTC 版)

「鎌倉幕府」の記事における「奉公」の解説

御家人が鎌倉殿に対して負担する軍役・経済負担などを言う。具体的には、「いざ鎌倉」などに代表される緊急時の軍役、内裏の警護である京都大番役、幕府の警護である鎌倉番役、後の元寇の頃には異国警固番役や長門警固番役という形で行われ、また関東御公事と言われる経済負担もあった。

奉公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/04/28 22:56 UTC 版)

「御恩と奉公」の記事における「奉公」の解説

奉公の具体的な内容は、従者が主人に対して負担した軍役・経済負担などである。鎌倉幕府が成立すると、御家人は鎌倉殿に対して、緊急時の軍役、内裏や幕府を警護する大番役、その他異国警固番役や長門警固番役などの軍役奉仕のほか、関東御公事と言われる武家役を果たした。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

奉公

出典:『Wiktionary』 (2021/10/16 23:55 UTC 版)

名詞

奉 公（ほうこう）

1. 朝廷、国家権力、武家や商家などに仕えること。

動詞

活用

サ行変格活用

奉公-する

Weblio日本語例文用例辞書

「奉公」の例文・使い方・用例・文例

• 彼は自分の年季奉公契約書に署名した。
• 多くの年季奉公使用人が自由になる前に死んだ。
• 彼は息子を仕立屋に奉公に出した。
• 私の兄は、未婚なので、所帯を持たず、奉公人と一緒によその家で食事をしていた。
• 現在は、滅私奉公ではなく、滅公奉私の時代だと言われています。
• 彼は印刷屋に年季奉公に出された.
• 年季奉公の店員.
• 彼は大工の所へ年季奉公に出された.
• 年季契約の奉公人.
• 女中[下男]奉公.
• 奉公に出る.
• 彼は左官屋に丁稚奉公をしている.
• これも国に対するご奉公の一つだ.
• 一朝事ある時の奉公
• 下女奉公をしている
• （奉公に行って）主人の娘を思い初めた
• これが国家に対する最後のご奉公である
• それでは本屋のご奉公になる
• 義勇奉公の精神