年季奉公とは? わかりやすく解説

ねんき‐ぼうこう【年季奉公】

読み方:ねんきぼうこう

年限定めてする奉公年切り奉公年季勤め


年季奉公

読み方:ネンキボウコウ(nenkiboukou)

近世一定の年限定めて雇傭契約を結び主家住込み家業家事従事すること。


年季奉公

作者小松重男

収載図書蚤とり侍
出版社新潮社
刊行年月1987.4

収載図書蚤とり侍
出版社新潮社
刊行年月1989.7
シリーズ名新潮文庫

収載図書げんだい時代小説
出版社リブリオ出版
刊行年月2000.12

収載図書蚤とり侍
出版社光文社
刊行年月2002.5
シリーズ名光文社時代小説文庫


年季奉公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/02 07:52 UTC 版)

年季奉公(ねんき ぼうこう、: indentured servitude)は、主人と従属する奉公人の間で、時限的に主として労働を提供する身分形態。多くは住み込みで食糧や日用品は支給されたが、給与は支払われないか、支払われたとしても極く僅かなものだった。かつては世界の多くの国で合法とされた制度だったが、近現代になると人権侵害が理由で禁止され、今日では、少なくとも合法には存在しない。


注釈

  1. ^ 年季奉公が一般的になったのは江戸時代以降とされるが[13]

出典

  1. ^ 丹野勲『江戸時代の奉公人制度と日本的雇用慣行』国際経営論集 41 57-70, 2011-03-31, p. 58
  2. ^ a b c 丹野勲『江戸時代の奉公人制度と日本的雇用慣行』国際経営論集 41 57-70, 2011-03-31, p. 61
  3. ^ Virtual Jamestown: Laws
  4. ^ 下重清『〈身売り〉の日本史——人身売買から年季奉公へ』吉川弘文館、2012年、115頁
  5. ^ 嶽本新奈『境界を超える女性たちと近代 ——海外日本人娼婦の表象を中心として — —』一橋大学、博士論文、p. 14
  6. ^ 下重清『〈身売り〉の日本史——人身売買から年季奉公へ』吉川弘文館、2012年、8頁
  7. ^ a b 人身売買(岩波新書)、牧 英正、1971/10/20, p.60
  8. ^ a b 日本史の森をゆく - 史料が語るとっておきの42話、東京大学史料編纂所(著)、中公新書、2014/12/19、p.77-8
  9. ^ BOXER, Charles R. Fidalgos in the Far East (1550-1771). The Hague: Martinus Nijhoff, 1948, p.234.
  10. ^ Juan Ruiz-de-Medina (ed.). Documentos del Japón, 2 Vol. Rome: Instituto Histórico de la Compañía de Jesús, 1990-1995. II, pp. 695-8, p705
  11. ^ WESTBROOK, Raymond. “Vitae Necisque Potestas”. In: Historia: Zeitschrift für Alte Geschichte, Bd. 48,H. 2 (2nd quarter, 1999). Stuttgart: Franz Steiner Verlag, 1999, p. 203
  12. ^ MIZUKAMI Ikkyū. Chūsei no Shōen to Shakai. Tokyo: Yoshikawa Kōbunkan, 1969.
  13. ^ ブリタニカ・ジャパン 2022a, p. 「年季奉公」.
  14. ^ OKA Mihoko. “Kirishitan to Tōitsu Seiken.” In: ŌTSU Tōru et alii. Iwanami Kōza Nihon Rekishi Dai 10 Kan, Kinsei 1. Tokyo: Iwanami Shoten, 2014, pp. 185-187
  15. ^ a b Jesuits and the Problem of Slavery in Early Modern Japan, Rômulo da Silva Ehalt, 2017. p. 473
  16. ^ PÉREZ, Lorenzo. Fr. Jerónimo de Jesús: Restaurador de las Misiones del Japón – sus cartas y relaciones (1595-1604). Florence: Collegii S. Bonaventurae, 1929, p. 47.
  17. ^ OKAMOTO Yoshitomo. Jūroku Seiki Nichiō Kōtsūshi no Kenkyū. Tokyo: Kōbunsō, 1936 (revised edition by Rokkō Shobō, 1942 and 1944, and reprint by Hara Shobō, 1969, 1974 and 1980). pp. 730-2
  18. ^ a b 丹野勲『江戸時代の奉公人制度と日本的雇用慣行』国際経営論集 41 57-70, 2011-03-31, p. 58
  19. ^ a b c 嶽本新奈『境界を超える女性たちと近代 ——海外日本人娼婦の表象を中心として — —』一橋大学、博士論文、p. 15
  20. ^ 中田薫「徳川時代に於ける人売及人質契約」『法制史論集』3・上、岩波書店、1943 年。
  21. ^ 下重清『〈身売り〉の日本史——人身売買から年季奉公へ』吉川弘文館、2012年、160頁
  22. ^ 丹野勲『江戸時代の奉公人制度と日本的雇用慣行』国際経営論集 41 57-70, 2011-03-31, p. 62
  23. ^ 小学館 2022a, p. 「質物奉公」.
  24. ^ 出替奉公』 - コトバンク
  25. ^ 一季奉公』 - コトバンク
  26. ^ 年季が明ける』 - コトバンク
  27. ^ 年季者』 - コトバンク
  28. ^ 速水融、『歴史人口学で見た日本』、文藝春秋
  29. ^ 大日方純夫『近代日本国家の成立と警察』校倉書房、1992年、283頁
  30. ^ 嶽本新奈『境界を超える女性たちと近代 ——海外日本人娼婦の表象を中心として — —』一橋大学、博士論文、p. 67
  31. ^ 藤野豊『戦後日本の人身売買』p.18
  32. ^ 藤野豊『戦後日本の人身売買』p.19
  33. ^ [1]
  34. ^ The Perspective of the World 1984, pp 405f
  35. ^ Documenting Democracy(アーカイブされたコピー)”. 2009年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月4日閲覧。


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年季奉公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:44 UTC 版)

所得分配契約」の記事における「年季奉公」の解説

所得分配契約に関して最も頻繁に引用されている懸念材料1つは、それらが年季定めた奴隷制度の形であるということ解釈され批評家学生収入一部借りているため、投資家学生一部所有しているのではと主張。たとえば、ケビン・ルーズはニューヨーク雑誌で、ISA企業が「クラッシュ後の経済若者投資家クラス顧客身をゆだねる機会与える」と書いている。 しかし、ISA擁護者学生には特定の業界で働く法的義務設けていなく、投資家特定のキャリア圧力をかけることはそもそも違法であるため、学生学生ローン持っている人ほど「年季」ではないと主張実際伝統的な学生ローンを持つ人は、ISAを持つ人よりも選択肢少なくなる。これは、ローンを持つ学生は、月額支払いカバーするのに少なくとも十分な収入があるキャリアにいる必要があるためで、決して金を稼がせるよう仕向けたり投資家一銭借りことはないとしている 。

※この「年季奉公」の解説は、「所得分配契約」の解説の一部です。
「年季奉公」を含む「所得分配契約」の記事については、「所得分配契約」の概要を参照ください。

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