逃散とは? わかりやすく解説

ちょう‐さん〔テウ‐〕【逃散】


とう‐さん〔タウ‐〕【逃散】

読み方:とうさん

ちょうさん(逃散)


逃散

読み方:チョウサン(chousan)

封建時代農民為政者への抗議として、集団土地離れる行動


逃散

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/01 15:28 UTC 版)

逃散(ちょうさん)とは、日本の中世から近世にかけて行われた農民抵抗の手段、闘争形態である。兆散とも言う。古代律令時代本貫から逃れて流浪する逃亡及び律令制解体後に課税に堪えずに単独もしくは数名単位で他の土地に逃れる逃亡・欠落とは区別される。


  1. ^ 一部の薩摩藩など)においては全江戸期を通じて農民に対する厳しい収奪が行われ、中農、富農が成立する条件は成立しなかったとされることもあるが、度を越した収奪が行われれば没落する農民が現れ富の寡占が進んで富農が出現するはずである。そのため、中農、富農が成立しないということは逆に農民が自立可能な程度の年貢であったことになる。


「逃散」の続きの解説一覧

逃散

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:20 UTC 版)

隠れ念仏」の記事における「逃散」の解説

南九州一向宗門徒北陸門徒のように「一揆」という形での抵抗は行わなかった。その代わり土地捨てて集団逃げる「逃散(ちょうさん)」あるいは「欠落かけおち)」ということが行われた。逃散は各地で単に生活苦から逃れるためにも行われたが、薩摩では念仏信仰を守るために念仏信仰許されている隣接諸藩逃亡する目的であった寛政10年1798年)には2800人の男女薩摩藩領から隣の飫肥(おび)藩領逃げ込むという事態が生じた。これには、実は労働力不足悩んでいた飫肥藩ひそかに関係していたといわれている。飫肥藩では「欠落奉行」「逃散奉行」と呼ばれる奉行職設けて逃亡農民対応したという。

※この「逃散」の解説は、「隠れ念仏」の解説の一部です。
「逃散」を含む「隠れ念仏」の記事については、「隠れ念仏」の概要を参照ください。

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