強くてニューゲームとは? わかりやすく解説

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強くてニューゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/12/16 10:02 UTC 版)

強くてニューゲーム(つよくてニューゲーム)とは、コンピュータゲーム(主にロールプレイングゲーム)のソフトで見られるシステムの一種の俗称。一度ゲームをクリアした後、そのクリア時点のステータスや所持アイテム等を引き継いで再び最初からプレイできるシステムのことである。海外では「NEW GAME +」などと表記される。

概要

ロールプレイングゲームなどシナリオを持つコンピューターゲームでは、作中で時間が進行し、過去のステージやイベントに戻れない作品が多い。そうした作品でイベント・ストーリー・戦闘などを再び最初から味わいたい場合、最初から遊ぶ(つまり「ニューゲーム」を始める)必要が生じる。

しかし、そうした作品の多くは、プレイヤーキャラクターレベルが上がって成長したり、作中世界内の資金を稼いだり、強化アイテムを入手したりして強くなっていくシステムのものが多い。つまり、プレイヤーキャラクターはクリア時点が最も強く、反対にゲーム開始時点が最弱ということになる。通常の「ニューゲーム」は育成したキャラクターがリセットされ、最弱の状態に戻ることを意味する。

「強くてニューゲーム」はこれを解消するシステムで、一般的には最初のプレイ(”1周目”)をクリアした後に使えるようになる。「強くてニューゲーム」をしたプレイ(”2周目”以降)では、プレイヤーキャラクターに過去のクリア時点のレベル・ステータス・アイテム・資金などの要素が一部引き継がれる。つまり、そのゲームをクリアするのに必要な強さを持った状態で、シナリオを一番最初から始められる。

「強くてニューゲーム」の歴史

「強くてニューゲーム」という呼称の初出は『クロノ・トリガー[1]の「つよくてニューゲーム」である(漢字を用いない)。ただし同作以前にも「クリア時のアイテムやステータスなどを引き継いだまま2周目以降へ突入する」という周回プレイ要素を持つソフトは散見され、『クロノ・トリガー』はこのシステムそのものの元祖ではない。

スクウェア(現・スクウェア・エニックス)製のゲーム作品では『クロノ・トリガー』以降、続編の『クロノ・クロス』を初め数多くの作品に同様のシステムが採用されている[注 1]。例外的にこれを採用していなかったファイナルファンタジーシリーズでも、『ファイナルファンタジーX-2』で初めて採用された。

なお前述のとおり、統一的な定義があるものではないため、内容の細部には差異がある。たとえば『ファイナルファンタジーXIIインターナショナル ゾディアックジョブシステム』には同名のシステムがあるが、これはセーブデータの引き継ぎが行われない(詳細は当該作品の項を参照)[注 2]。また他メーカーでも同様のシステムを採り入れた作品は多いが、それぞれ名称が異なったり、名称自体が付けられていなかったりする。

海外でも「NEW GAME +」などとして多くの作品に採り入れられている。特にファーストパーソン・シューティングゲーム(FPS)やサードパーソン・シューティングゲーム(TPS)で使われることが多い。例を挙げれば、FPSの『Bioshock』はDLCで強くてニューゲームを解放した[2]。また、サバイバルホラー・TPSの『DEAD SPACE』シリーズでは前周でのすべてのアイテムの引継ぎはもちろん、多くのバックストーリーログや高度な装備、アイテムなどが解放された。

「強くてニューゲーム」の意義

序盤から戦闘が非常に簡単になるため、ゲームバランスを損なうというデメリットがある。一方、ゲーム全体の難易度が下がることで、初回のプレイ(便宜上”1周目”と呼ぶことが多い)では達成できなかったイベントが達成できたり、入手できなかったアイテムの入手等が容易になったりし、シナリオを味わうことにより注力できる。

また本来1回のプレイでの入手数が限られているアイテムが、所持アイテムの引き継ぎによって再度入手できるようになる作品もある。この場合、初回のクリア時よりさらにキャラクターを強化できたりする。この強化を前提に、2周目以降でないとクリアが難しいイベントやボス戦を設けている作品もある。

たとえば『クロノ・トリガー』ではゲームのシナリオ進行のかなり早い段階で、いつでも最終ボスとの決戦に臨めるようになる。通常プレイでは、ある程度プレイヤーキャラクターを強化しなければ最終ボスは倒せないが、「強くてニューゲーム」であればそれが早く実現できる。『クロノ・トリガー』の場合、ボスに挑んだ時点でのシナリオの進み具合によってエンディングが変化し、いわゆるやり込み要素の1つとなっている。

現代は実績システム(トロフィー要素などこれも呼称がいくつかある)が存在するゲームが多いが、特定の「実績」を獲得するために「強くてニューゲーム」が必須になっている場合もある。例を挙げれば『Bastion英語版』の「Calamity Kid」[3] や、『バットマン アーカム・シティ』のTwice Nightlyなどである。

強くてニューゲーム、ないしそれに類するシステムを持つ作品

以下、50音順に記す。

クロノ・トリガー以前の作品

  • ウィザードリィシリーズ等 - 不可逆なシナリオフラグを持たない古典RPGでは、キーアイテムを処分すれば強くてニューゲーム同様の状態となる。通信機能などによって強化されたキャラクターを初期シナリオに送り込める作品もある。
  • 凄ノ王伝説 - エンディングで、経験値とお金が最高の2周目が始まるパスワードを見ることができる。
  • リンクの冒険 - クリアすると、レベルと魔法を引き継いだ2周目が始まる。

スクウェア(スクウェア・エニックスを含む)の作品

その他の企業の作品

脚注

注釈

  1. ^ 『クロノ・クロス』にはさらに、クリア時点でのセーブデータのキャラクターの強さで、任意のセーブデータのストーリー進行段階からゲームを開始できる「強くてコンティニュー」というシステムもある。
  2. ^ ちなみに、「強くてニューゲーム」とは逆に、初期状態から経験値の一切入らない「弱くてニューゲーム」というシステムも追加された。こちらも、セーブデータの引継ぎはない。

出典

  1. ^ Kurt Kalata (2008年3月19日). “A Japanese RPG Primer: The Essential 20”. Gamasutra. p. 5. 2012年11月30日閲覧。
  2. ^ BioShock Challenge Rooms Impressions”. IGN (2008年11月28日). 2012年11月30日閲覧。
  3. ^ Bastion Achievements”. Xbox360Achievements. 2012年1月30日閲覧。

強くてニューゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 23:55 UTC 版)

ファイナルファンタジーIV」の記事における「強くてニューゲーム」の解説

ゲームクリア後、デカントアビリティと一部アイテム引き継いで2週目がプレイできるようになった。ただし引き継いでプレイできるのは3周までで、4周目引き継ぎなしでプレイすることになる。2周目以降でしか戦えないボスも2体追加された。

※この「強くてニューゲーム」の解説は、「ファイナルファンタジーIV」の解説の一部です。
「強くてニューゲーム」を含む「ファイナルファンタジーIV」の記事については、「ファイナルファンタジーIV」の概要を参照ください。

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