コンピュータ囲碁とは? わかりやすく解説

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コンピュータ囲碁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/12 09:35 UTC 版)

コンピュータ囲碁(コンピュータいご)とは、人工知能 (AI) 研究の一分野で、ボードゲームの囲碁を打てるコンピュータプログラムを作ることを目的とした試みのことを指す。囲碁AI(いごエーアイ)の呼称が用いられることも多い。




「コンピュータ囲碁」の続きの解説一覧

コンピュータ囲碁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 13:51 UTC 版)

囲碁」の記事における「コンピュータ囲碁」の解説

「コンピュータ囲碁」も参照 チェス世界では1996年ガルリ・カスパロフとの対局で、初め単一ゲーム世界チャンピオンコンピュータ勝利したまた、1997年にはオセロ世界チャンピオンであった村上健コンピュータとの6番勝負で6戦全敗し、2006年にはシャンチープログラム大師との対局勝利2012年には引退した将棋棋士米長邦雄コンピュータ敗れたこうしたほかのゲームにおけるコンピュータ躍進比較すると、コンピュータ囲碁の棋力伸び悩み2000年代前半においてもアマチュア有段者及ばない程度棋力であった。 コンピュータ囲碁がほかのゲーム比較して進歩緩やかだったのは、前述囲碁総局面数多さゲーム木複雑性影響しているが、それだけではない。将棋チェスシャンチーより局面数の少な9路盤においても、2005年までコンピュータアマチュア初段の域を出ることができていなかった。初めコンピュータ9路盤プロに公の舞台で勝ったのは2008年エキシビジョンマッチでのMoGo対タラヌ・カタリン戦(1勝2敗)であるが、プロ側が9路盤対策練った2012年電気通信大のイベント2014年第1回囲碁電王戦はいずれコンピュータ側全敗した。 こうしたコンピュータ囲碁の進歩難しさ一因に、囲碁において評価関数作るのが非常に難しい点が挙げられる将棋チェスでは駒の損得局面の状態に応じた評価関数作りやすく、オセロにおいても隅や辺の重要な部分パターン評価関数作成されてきた。しかし囲碁はそうした評価方法存在せずすべての石の価値が平等であり、オセロの隅のように大きな重みをもつ箇所存在しない。「形のよさ」「厚み」「味のよさ」「石の軽さ」などが複雑に絡み合っており、評価関数設定することで強いコンピュータ作るのは非常に困難であった。 しかし2006年、レミ・クーロンがモンテカルロ法応用して作成したCrazy Stoneがひとつの転機となる。クーロンはこれを「モンテカルロ木探索」と名付けた従来評価関数作成して着手選択させる手法とは異なりモンテカルロ木探索ではコンピュータランダムな着手繰り返させて多数対局を行わさせ、さらにその中で有望な展開に多く探索繰り返させ、もっとも勝率高くなる着手決定させる。従来の手法よりモンテカルロ木探索囲碁適合し、ほかのプログラムこぞってこれを採用した。コンピュータ囲碁の棋力2006年から1年1-2子ほどの速さ向上し2012年ごろにはアマ六・七段程度棋力にまで達したが、そこからは棋力伸び停滞した2015年段階でも、コンピュータプロに勝つにはまだ10年以上かかるとクーロンや他の関係者語っていた。 ところが、2016年モンテカルロ木探索ディープラーニングニューラルネットワーク技術組み合わせたAlphaGoGoogle DeepMind社が発表したAlphaGo数千棋譜による学習ののち、数百自己対戦繰り返し強化された。ヨーロッパプロ棋士である樊麾2015年10月勝利していたことが公表され2016年3月行われた韓国トップ棋士である李世乭との五番勝負も4勝1敗で制した2017年には中国トップ棋士である柯潔とも三番勝負行い、3連勝して人間との戦いから引退した。 「AlphaGo対李世ドル」および「AlphaGo対柯潔」も参照 AlphaGo登場は、コンピュータプロ上回るのはまだまだ先だろうと考えていた囲碁界大きな衝撃与えたAlphaGo技術使用した囲碁AIプロ棋士凌駕する棋力有するようになり、AlphaGoはじめとする囲碁AIさまざまな手法従来定石布石大きな影響与え新たな布石定石流行生むようになった

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コンピュータ囲碁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 16:45 UTC 版)

大橋拓文」の記事における「コンピュータ囲碁」の解説

コンピュータ囲碁対戦ソフトに造詣深く2012年コンピュータ9路盤対局ソフトについて解説する連載「ナインサイエンス」を月刊誌碁ワールド」で連載開始その後19路盤記事増えたため「IGOサイエンス」に改題)。2016年人工知能AlphaGo」が登場してからは、一般向けの解説記事執筆数多くなすようになったGoogleFacebookテンセントなどの人工知能研究者との交流も多い。囲碁AIGLOBIS-AQZ」のテクニカルアドバイザーを務めていた。

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