ケイマとは? わかりやすく解説

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けい‐ま【×桂馬】

読み方:けいま

将棋の駒の一。1間(けん)隔てた斜め前方の左右に飛び進める。成ると金将と同じ働きをする。

囲碁で、自分の石から1間または2間隔てて斜めに石を打つこと。また、その手1間のときを小桂馬、2間のときを大桂馬という。


ケイマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/02 06:50 UTC 版)

ケイマ囲碁において、すでにある石から横に二路、縦に一路(または横に一路、縦に二路)離れた位置関係のことを指す。下図がケイマの位置関係である。 英語では "knight jump" 。将棋の桂馬やチェスナイトの動きのような位置関係であることから名づけられた。向きは問わない。なお将棋では「桂馬」と漢字で書くが、囲碁ではふつうカタカナで表記する。

上図のケイマより石が一路遠い、下図の黒石ような位置関係は「大ゲイマ(おおげいま)」と称する。下図の白石のような、さらにもう一路遠いものは「大々ゲイマ(だいだいげいま)」である(白の配置)。これに対比させて通常のケイマを「小ゲイマ」と称することもある。

ケイマの活用

ケイマは一間トビなどに比べて若干2つの石の連絡に隙を残すが、その分機動性に富む。このため相手の石を追いかけ、攻める際によく用いる(格言「追うはケイマ、逃げるは一間」)。下図の黒△は白石に迫りつつ厳しく攻めかかるケイマの手である。

隅の石からシマる際には、侵入の隙が少ない「小ゲイマジマリ」が多用される。小目目ハズシいずれの着点からも、小ゲイマジマリは最も基本的なシマリ方とされる。下図は小目からの小ゲイマジマリである。

ケイマを含む形

図のように、一間にトンだ石からケイマに打った形を、俗に「犬の顔」または「徳利」と称する。もう一路遠くaの大ゲイマに打つのは「馬の顔」といわれる。

黒1は、aの断点を補うツギ方で、「ケイマツギ」と称する。白がaに切ってきても、シチョウで取れる。aやbにツグより働いた形。

格言

  • ケイマのツキダシ

相手のケイマの間を出ようとする手は、往々にして味消しの悪手となることが多い。例えば白1のツキダシは、黒2と受けられて安心させてしまう。

  • ケイマにツケコシ

ケイマに対しては、ツケコシが切断などに有効であるという格言。白1とツケコシを打ち、黒2以下隅に封じ込めれば白が厚く、有利となる。

  • 両ケイマ逃すべからず

両者から見てケイマの位置になるような点は、勢力の消長に関して要点となることが多く、逃がさず打つべきであるという格言。例えば下図黒1は左辺の白模様と中央の黒模様の接点となり、白模様を制限しつつ黒模様を大きく拡大する絶対の一手となる。「両ケイ逃すべからず」とも。

関連項目

参考文献

  • 影山利郎『常識やぶり 影山囲碁教室〈その弐〉ケイマ専科・大ゲイマ専科の巻 (新・碁学読本)』独楽書房 1987年

ケイマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/17 15:17 UTC 版)

村正の妖刀」の記事における「ケイマ」の解説

白1のケイマには、黒2 - 黒8までと応じられ、白はシチョウ一目抜いても石が重複しており、黒の実利が勝る。ただし白5で白aの横ノビや、白6のサガリなどの変化がある。

※この「ケイマ」の解説は、「村正の妖刀」の解説の一部です。
「ケイマ」を含む「村正の妖刀」の記事については、「村正の妖刀」の概要を参照ください。

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