ドットイートゲームとは? わかりやすく解説

ドットイートゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 09:23 UTC 版)

Paku Pakuパックマンクローンゲーム

ドットイートゲームとは、コンピュータゲームアクションゲームのジャンル。敵の追跡から逃れつつ、迷路内に敷き詰められた目標(大抵はドットで表現される)の上を通過することで消していくゲームである。

概要

1979年発表の『ヘッドオン』(セガ〈後のセガ・インタラクティブ〉)が元祖とされるが、翌1980年発表の『パックマン』(ナムコ〈後のバンダイナムコエンターテインメント〉)が世界的に大ヒットした。

同年発表の『ラリーX』(ナムコ)からはグラフィックの向上により、目標がドットではなく(フラッグ)となるうえ、画面上に敷き詰められるのでなく何か所(『ラリーX』の場合は10か所)に配置されるゲームも登場した。これは厳密にはドットイートではないので、ドットイートタイプとも呼ばれ、さまざまなアクションゲームに継承された。

ロードランナー』など一部のアクションパズルゲームも、このドットイートタイプを発展させたものである。

主なドットイートゲーム

ヘッドオン式

『ヘッドオン』は自キャラクターが黄色・敵が赤・通路が青だったため、以下のドットイートゲームにおいても比較的初期に出たものは、カラーリングにその影響が見られるゲームも多い。

ヘッドオンの亜流

乗物でドットを消すというスタイルは変わらないが、コース形態などを変えたもの。

ヘッドオンII(セガ)
カーハント(セガ)
ドットリ君(セガ)
レッドタンク(シグマ→後のKeyHolder
上記4ゲームについては「ヘッドオン」を参照。
キャプテンスタントマン(日本バーリー)
コースが砂時計状をしており(交差部は平面交差)、一定時間内にミサイルを発射して敵を倒せるなど、零細メーカーにしてはデザイン・フィーチャー(ゲームシステムや演出)が優れていた。
サファリーラリー(新日本企画→後のSNK
自分の車が画面下部に固定されており、コースや敵の車が縦スクロールする。当時の新日本企画は『インベーダー』のライセンスを受けた事から、テーブル筐体までタイトーと同じものを使っており、このゲームの移動レバーは左右2方向の為、『インベーダー』の筐体を流用していた。
スペースチェイサータイトー
自キャラクターが飛行機、敵がミサイルとなっている。またゲーム中のサウンドは飛行機らしからぬコミカルな音となっていた。
ローリングクラッシュ(日本物産
コースが8の字で、進行方向を変えられるシャッターゾーンなどのアレンジが行われている。スペースインベーダー基板を使用しており、『ムーンエイリアン』(『ギャラクシアン』のライセンス生産)と2in1筐体になっている。このゲームもレバーは左右2方向で、レバーを左右に入れる事でゲームを選択する。
メイズレジャック
レイメイズ(タイトー)

その他のドットイート

パックマンシリーズ(ナムコ)
続編・コピーゲーム・電子ゲームなどシリーズの主な詳細は「パックマン」を参照。
クルクルランド任天堂
ドットを拾うのではなく、コース上に置かれた金塊を「探していく」という逆転の発想で作られたルールが特徴。
サイドトラック(エキシディ
鉄道がモチーフで、線路の周囲にいる人を回収するのが目的。自分も敵も鉄道車両で、難易度が上がると編成両数が増える。
シティコネクションジャレコ
サイドビューのドットイートゲーム。画面上のすべての道を通ることで面をクリアしていく。
デビルワールド(任天堂)
バン・バンカー(サンリツ電気)
自動車を操作し、コース上の風船を全て割って行く。
バーガータイムデータイースト
ラッパッパ(データイースト
自キャラクターはゲームタイトル通りラッパ、ドットが音符など、音楽がモチーフになっている。
レディバグ(ユニバーサル→後のアルゼ→ユニバーサルエンターテインメント
『パックマン』の亜流で、自キャラクターがテントウムシ。回転式ドアを回して敵を邪魔出来る。ユニバーサルらしく華やかな画面で、アレンジがうまい。
ロックンチェイスデータイースト
自キャラクターは怪盗で、$マークをとっていく。敵の警官にそれぞれニックネームがついているなど、これも『パックマン』の影響が強い。
ストリーキング(ショウエイ)
プレイヤーは街中を裸で走り回るストリーキングという設定。
アミダー(コナミ)
あみだくじをモチーフにしている。ボタンを押すとプレイヤーではなく敵がジャンプする。
ブラストドーザーレア
サブステージの一つに3Dカーアクションを利用したドットイートゲームステージが存在する。
ピックダン(インテンス
矢印を踏んだ際に数秒間現れるドットをとっていくが、全てとれなくてもクリアになる。3Dの主観視点と、2Dの俯瞰視点が同時に表示されている。

ドットイートタイプ

クラッシュローラーアルファ電子
固定画面の迷路内をペンキで塗りつぶす。
ポンポコ(開発:セイブ開発 販売:シグマ)
フィールド上の食べ物をすべて取るとクリア。見かけによらず、針の穴に糸を通すようなシビアなゲーム性を持つ。
ボンジャックテーカン→後のコーエーテクモゲームス
フィールド上の爆弾をすべて取るとクリア。ジャンプアクション。
ごんべえのあいむそ〜り〜(コアランドテクノロジー→今のバンプレスト
三輪サンちゃん(セガ)
マッピーナムコ
モピレンジャー(コナミ)
ラリーXニューラリーX(ナムコ)
ルート16サン電子
おそうじゲーム
エポック社から発売されているおもちゃパソコンである「ハローキティテレビパソコン」と「ハローキティスーパーテレビパソコン」と「ハローキティピアノパソコン」に内蔵されているゲーム。部屋に散らばっているゴミをそうじきで吸い取っていく。敵はいないが制限時間がある。
クリスタルキャッスル(アタリ
Qバート(ゴットリーブ社)

迷路追跡ゲーム

英語圏では、迷路追跡ゲーム(en)と呼ばれ、迷路ゲーム(en)の一種として分類されている。この分類では、迷路内で必ずしもドットをトレースするというルールがないため、迷路内で敵が追跡してくる『平安京エイリアン』のようなゲームもこのジャンルに含まれる。

脚注

注釈

出典


ドットイートゲーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 13:53 UTC 版)

コンピュータゲームのジャンル」の記事における「ドットイートゲーム」の解説

キャラクター操作して敵の追跡から逃れつつ、ステージ上に点在する目標(旗など)を集めゲーム1980年代多くゲーム作られた。主なゲームは『ヘッドオン』、『パックマン』など。

※この「ドットイートゲーム」の解説は、「コンピュータゲームのジャンル」の解説の一部です。
「ドットイートゲーム」を含む「コンピュータゲームのジャンル」の記事については、「コンピュータゲームのジャンル」の概要を参照ください。

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