バーガータイム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/14 08:10 UTC 版)
| ジャンル | 固定画面アクション | 
|---|---|
| 対応機種 |  アーケード (AC)
       
        対応機種一覧
         
       
  | 
    
| 発売元 |   | 
    
| 人数 | 1 - 2人(交互プレイ) | 
| メディア |  業務用基板 (52.00キロバイト)  | 
    
| 稼働時期 |   
        発売日一覧
         
       
  | 
    
| 対象年齢 |   | 
    
| デバイス |  4方向レバー 1ボタン  | 
    
| システム基板 | デコカセットシステム | 
| CPU | MOS 6502 (@ 1.5 MHz) | 
| サウンド |  MOS 6502 (@ 500 kHz) AY-3-8910A (@ 1.5 MHz)  | 
    
| ディスプレイ |  ラスタースキャン 縦モニター 256×240ピクセル 57.00Hz パレット16色  | 
    
『バーガータイム』 (Burgertime) は、1982年にデータイーストから発売されたアーケード用アクションゲーム。デコカセットシステムを使用。最初に日本国内で発売された本作の題名は『ハンバーガー』であったが、日本国外版では商標問題を避ける目的で『バーガータイム』と改名してリリースしている。以後、バンダイから発売されたLSIゲーム版をはじめ、国内の移植版も含めて作品タイトルは全て現在の題名で統一されている。
日本や北米にて各種ホビーパソコンやコンシューマーゲームに移植された他、携帯電話ゲームとして配信された(#他機種版)。
システム
コックの姿をした主人公のピーターペッパーをレバー操作で移動し、巨大なハンバーガーの具材の上を歩き重みをかけて落下させる固定画面のアクションゲーム[1]。具材(バンズ)をすべて落としてバーガーを全て完成させれば1面クリアとなる。
フィールド内にはピクルス、目玉焼き、ウインナーがピーターペッパーの敵キャラクターとして徘徊しており、ピーターペッパーが敵に触れるとミスになり、あるいは残機がゼロになるとゲームオーバー。ただし、ミスの演出中にも具材は落下し続けるので、それによってクリアが確定すればそのミスは無効化される。対抗手段としてはコショウをまぶしてやり過ごすか、落下するバーガーの具に巻き込んで押し潰す方法がある[2]。
具材を落とす際には、下の材料も連鎖的に落下する。また敵が乗っていた場合は、その重量分も落下のエネルギーに利用できる[1]。要するに具材の落とし方ひとつでゲームに戦略性を生み出している。
なお、時間が立つと敵が素早くなることから難易度は高めとなっている[3]。
他機種版
| No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ゲームデジタル バーガータイム  |  
     LSIゲーム機 | バンダイ | 内蔵ゲーム | - | ||||
| 2 | BurgerTime | Atari 2600 インテレビジョン  |  
     マテル | マテル | ロムカセット | MT4518 4549  |  
     |||
| 3 | FLバーガータイム | LSIゲーム機 | バンダイ | バンダイ | 内蔵ゲーム | - | |||
| 4 | BurgerTime | Apple II Mattel Aquarius PC booter  |  
     マテル | マテル | フロッピーディスク | 4653  |  
     |||
| 5 | BurgerTime | コレコビジョン コモドール64 TI-99/4A  |  
     コレコ Interceptor Micros テキサス・インスツルメンツ  |  
     コレコ Interceptor Micros テキサス・インスツルメンツ  |  
     フロッピーディスク | 2430 PHM 3233  |  
     |||
| 6 | ハンバーガー | PC-8001mkIISR MZ-80K/700/800/1500 X1  |  
     マイコンソフト | 電波新聞社 | カセットテープ クイックディスク フロッピーディスク  |  
     - | |||
| 7 | バーガータイム | ファミリーコンピュータ | データイースト 酒田SAS  |  
     320キロビットロムカセット[4] | |||||
| 8 | バーガータイム | MSX | マイコンソフト | 電波新聞社 | ロムカセット | - | |||
| 9 | バーガータイム | ディスクシステム | データイースト 酒田SAS  |  
     データイースト | ディスクカード片面 | DFC-BGT | 書き換え専用 | ||
| 10 | バーガータイムデラックス | ゲームボーイ | データイースト | データイースト | 512キロビットロムカセット[5] | 対戦プレイ対応 | |||
| 11 | Arcade's Greatest Hits The Midway Collection 2  |  
     PlayStation | ミッドウェイゲームズ | CD-ROM | |||||
| 12 | Arcade's Greatest Hits The Midway Collection 2  |  
     Windows | ミッドウェイゲームズ | GT Interactive | CD-ROM | - | |||
| 13 | バーガータイム | iアプリ | ジー・モード | ジー・モード | ダウンロード | - | [6] | ||
| 14 | オレたちゲーセン族 バーガータイム  |  
     PlayStation 2 | データイースト | ハムスター | CD-ROM | SLPM-62695 | アーケード版の移植 | ||
| 15 | Data East Arcade Classics | Wii | G1M2 | マジェスコ | Wii用12センチ光ディスク | RVL-R26E-USA | アーケード版の移植 | ||
| 16 | バーガータイム | Wii | デ-タイースト | ジー・モード | ダウンロード (バーチャルコンソール)  |  
     - | ディスクシステム版の移植 | [7][8][9] | |
| 17 | バーガータイムデラックス | ニンテンドー3DS | デ-タイースト | ジー・モード | ダウンロード (バーチャルコンソール)  |  
     - | ゲームボーイ版の移植 | [10][11] | |
| 18 | 8ビットコレクション データイースト Vol.1  |  
     レトロデュオ (FC互換機)  |  
     データイースト | JNNEX | ロムカセット | - | ファミリーコンピュータ版の移植 | ||
| 19 | バーガータイム | INT 2020年7月30日 |  
     PlayStation 4 Nintendo Switch  |  
     データイースト | ハムスター | ダウンロード (アーケードアーカイブス)  |  
     - | アーケード版の移植 | [12][13] | 
| 20 | バーガータイム | Windows | データイースト | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG)  |  
     - | ファミリーコンピュータ版の移植 | [14][15][16] | |
| 21 | ゲームボーイ Nintendo Switch Online  |  
     Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | ゲームボーイ版の移植 | [17][18][19][20] | |
| 22 | G-MODEアーカイブス52 バーガータイム  |  
     Nintendo Switch | ジー・モード | ジー・モード | ダウンロード | - | フューチャーフォン版の移植 | [21][22] | 
- LSIゲーム版
 - バンダイから発売された。カード型の『LCDゲームデジタル バーガータイム』[2]とポータブル型の『FLバーガータイム』の2種が存在する。
 - ファミリーコンピュータ版
 - 1985年11月27日、ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)から発売された。
 - MSX版
 - 1986年、電波新聞社から発売された。
 - ディスクシステム版
 - 1988年9月23日、データイーストから発売された。2011年7月12日、Wiiのバーチャルコンソールでジー・モードから配信された。
 - ゲームボーイ版
 - 1991年2月15日、『バーガータイムデラックス』としてデータイーストから発売された。 全24面。対戦モードが存在し、パスワード機能もある。 ゲームボーイ版はステージが増え、4ステージクリアごとにキャラクターの寸劇的なデモ画面が挿入される[1]。2009年9月にはナムコよりiPhone / iPod touch版がリリースされている。2011年9月14日より、ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信されている(ジー・モードによる提供)。また2023年3月16日より『ゲームボーイ Nintendo Switch Online』収録ソフトの一つとして配信開始。
 - PlayStation 2版
 - 2005年10月27日、ハムスターから『オレたちゲーセン族』シリーズの一本として発売された。
 
スタッフ
アーケード版
- 企画:権藤裕二 - 外部のソフトハウスによって制作された[23]。
 
X1版
- プログラム、アレンジ:迎夢浪漫(中村雅美)
 
MSX版
- アレンジ:多部田俊雄
 
ゲームボーイ版
- ゲーム企画:Y.GONDO
 - プログラム:中村良、M.FUKUMOTO
 - グラフィック:Y.YAMAMOTO、石黒誠一郎
 - サウンド:濱田誠一、山仲清二、三浦タカフミ
 - スペシャル・サンクス:平根康子、えびさわとしゆき
 
評価
| 評価 | ||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
      
  | 
    ||||||||||||
| 項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | 3.37 | 2.78 | 3.22 | 3.07 | 2.91 | 3.13 | 18.48 | 
- アーケード版
 
- ゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』(1998年)では「一風かわった濃いゲーム紹介」のページに記載されており、ライターのずるずるは「非常にコミカルで好印象の残ったゲームだ」と肯定的に評価した[30]。
 
- ゲームボーイ版
 
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記の通り18.48点(満30点)となっている[5]。
 
続編
- スーパー・バーガータイム
 - 1990年に稼動。アーケードゲーム版のみ。前作との相違点として、2人同時プレイが可能になり、ステージ毎にボスキャラクターが登場する。また、敵の種類や主人公側の敵回避手段も増加している。
 
- バーガータイム・ワールド・ツアー
 - 2011年11月2日 ~ 2014年4月30日の期間限定でネット配信(PS3用・Wii用・XBox360用)。各面ステージは円柱表面形状にアレンジされ、4人同時プレイが可能。当初の名称は「バーガータイム HD」となる予定だった。
 
- バーガータイム・パーティー
 - 2019年10月8日にネット配信開始。Nintendo Switch用のダウンロード専用ソフトで上記の「バーガータイム・ワールド・ツアー」以来8年ぶりのシリーズ完全新作となった。
 
オマージュ作品
- Burger Lord
 - 2018年11月6日よりSteam版としてネット配信開始(公式HP)。
 
関連項目
脚注
- ^ a b c M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、58ページ
 - ^ a b コアムックシリーズNO.682『電子ゲーム なつかしブック』p.43.
 - ^ a b c マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、7ページ
 - ^ 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、84頁。
 - ^ a b c 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、145頁。
 - ^ 北村孝和 (2004年2月4日). “ジー・モード、データイーストのゲーム版権を取得携帯アプリを今夏以降に順次配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2018年12月30日閲覧。
 - ^ “任天堂、7月のバーチャルコンソール配信タイトルを公開” (日本語). iNSIDE. イード (2011年6月24日). 2020年11月7日閲覧。
 - ^ Ten-Four (2011年7月11日). “今週発売の新作ゲーム: 『スターフォックス64 3D』『実況パワフルプロ野球2011』『Brink』他” (日本語). Game*Spark. イード. 2020年11月7日閲覧。
 - ^ “BurgerTime (2012) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年12月30日閲覧。
 - ^ 木原卓/パンチョ(ねこひげ合同会社) (2011年9月7日). “週刊ダウンロードソフトウェアカタログ 2011年9月第3週分” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年1月13日閲覧。
 - ^ “Burger Time Deluxe (2011) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年12月30日閲覧。
 - ^ “『アケアカ バーガータイム』PS4、Switch向けに7月30日配信。ステージ上に点在する巨大な食材を踏んづけて皿に落とし、おいしいバーガーを作ろう!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2020年7月29日). 2020年7月30日閲覧。
 - ^ 清真 (2020年7月29日). “PS4/Switch用「アーケードアーカイブス バーガータイム」配信決定” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2020年7月30日閲覧。
 - ^ “『バーガータイム(コンシューマー版)』プロジェクトEGGにて配信開始” (日本語). D4エンタープライズ (2021年3月16日). 2021年3月16日閲覧。
 - ^ 簗島 (2021年3月16日). “「バーガータイム(コンシューマー版)」がプロジェクトEGGで配信開始” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2021年3月16日閲覧。
 - ^ Gamer編集部 (2021年3月16日). “「バーガータイム(コンシューマー版)」がプロジェクトEGGで配信!ピータペッパーを操作して巨大なハンバーガーを完成させよう” (日本語). Gamer. ixll. 2021年3月16日閲覧。
 - ^ “【3月16日追加】「ファミリーコンピュータ&スーパーファミコン&ゲームボーイ Nintendo Switch Online」追加タイトルが配信開始。”. 任天堂 (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
 - ^ “Nintendo Switch Onlineに『星のカービィ2』、『ゼビウス』、『サイドポケット』、『バーガータイムデラックス』の4タイトルが追加”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年3月16日). 2023年3月16日閲覧。
 - ^ 畠中健太 (2023年3月16日). “「ゼビウス」や「星のカービィ2」が登場! 「Nintendo Switch Online」4つの追加タイトルを配信開始 ファミコン、スーファミ、ゲームボーイと幅広く追加”. GAME Watch. インプレス. 2023年3月16日閲覧。
 - ^ Gueed (2023年3月16日). “「星のカービィ2」「ゼビウス」などの4タイトルがファミコン&スーファミ&ゲームボーイ Nintendo Switch Onlineに本日登場”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年3月16日閲覧。
 - ^ ばしょう (2023年11月29日). “食材を落としてハンバーガーを作ろう。Switch「G-MODEアーカイブス52 バーガータイム」本日配信開始”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年11月30日閲覧。
 - ^ Gamer編集部 (2023年11月29日). “食材を落としてハンバーガーを完成させるアクションゲーム「G-MODEアーカイブス52 バーガータイム」が配信開始!”. Gamer. ixll. 2023年11月30日閲覧。
 - ^ 同社でプログラマーを務めた“佐久間晶氏のツイート”. Twitter. 2023年6月17日閲覧。
 - ^ “BurgerTime for Arcade (1982)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
 - ^ “BurgerTime for Intellivision (1982)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
 - ^ “BurgerTime for ColecoVision (1984)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
 - ^ “BurgerTime for NES (1985)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
 - ^ a b “バーガータイムデラックス まとめ [ゲームボーイ]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年2月11日閲覧。
 - ^ “BurgerTime for Wii (2012)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年2月4日閲覧。
 - ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、148頁、ISBN 9784881994290。
 - ^ “Burger Time ou les Tentations de saint Antoine, or Not Wanting to Say Anything About Mauro Lanza, Gustave Flaubert and Peter Pepper”. journals.openedition.org. journals.openedition.org. 2021年7月9日閲覧。
 
外部リンク
(第2弾)バーガータイム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 03:57 UTC 版)
「オレたちゲーセン族」の記事における「(第2弾)バーガータイム」の解説
※この「(第2弾)バーガータイム」の解説は、「オレたちゲーセン族」の解説の一部です。
「(第2弾)バーガータイム」を含む「オレたちゲーセン族」の記事については、「オレたちゲーセン族」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- バーガータイムのページへのリンク