コック (職業)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/04 23:08 UTC 版)


コックは、食品を食べられるように調理する仕事を職業とする人、料理人、調理人[1]。
日本語の「コック」はオランダ語「kok」からの外来語であり[1]、特に西洋料理、中華料理などの料理人を指して用いることが多い(日本料理店などでは「板前」と呼ぶ)[2]。
コックは、シェフと称されることもあるが、コックが料理する者全員を指す言葉であるのに対し、シェフは本来は料理長を意味し、その指揮下で他のコックたちが働くことになるものであり[3]、仕事場では、これら二つの用語は区別されるべきものであり、自由に入れ替えることはできない。

歴史
職業としてのコックは、サルデーニャでは、ヌラーゲ文明の時代に成立していたことが、青銅器時代の典型的な彫刻などによって証明されており、また、古代ギリシアのミケーネ文明でも同様で、音節文字である線文字Bによる記述の中で言及がある[4][5]。古代オリンピックの最初のチャンピオンとして名が残されている、紀元前776年の短距離走(スタディオン走)の優勝者エーリスのコロイボスは、コックであったと伝えられている[6]。
伝統的に、コックなどの守護聖人とされるローマのラウレンティウスは、3世紀に鉄格子(グリル)の上で火あぶりにされて殉教したとき「こちら側は焼けた。もしウェルダンにしたいなら、もうひっくり返しなさい」と言ったとされる[7]。
脚注
- ^ a b “コック【(オランダ)kok】 の意味”. NTT Resonant Inc.. 2017年4月18日閲覧。
- ^ “板前(いたまえ)/コック/シェフ”. NTT Resonant Inc.. 2017年4月18日閲覧。
- ^ “シェフとコックの違い”. Career Garden/ノードプレース. 2017年4月18日閲覧。
- ^ Ancient Greeks Used Portable Grills at Their Picnics, LiveScience
- ^ How to Cook Like a Mycenaean, Archaeology Magazine
- ^ Food History Timeline from foodreference.com
- ^ Prida, Delores (2008年5月6日). “Modern Holy Helpers”. New York Daily News. 2012年10月24日閲覧。 “One strange departure is St. Lawrence, patron saint of cooks. He was no chef, but he himself was roasted to death in a large 3rd-century barbecue.During his torture he’s credited with saying, 'I’m roasted on this side. If you want me well done, it’s time to turn me over.'”
関連項目
「コック (職業)」の例文・使い方・用例・文例
- 乗客は許可なくしてコックピットに入ることはできません
- ヒッチコックの映画作家としての活動期間は40年以上にわたった
- コック長
- コックはローストビーフを厚く切り取った
- 私たちはバンコックを出発した
- 彼は肉料理専門の料理店のコックだ。
- コックピットの流線形のおおいに小さなひびが入っていた。
- あなたはコックを雇った方がよい。
- コックになりたいです。
- 彼は将来コックになろうとしている。
- 責任はコックにある。
- 私は父が立派なコックであることを誇りに思っている。
- 私はコックです。
- 私の兄はコックになった。
- 健二はコックになることに決めた。
- さっきの授業で、お前コックリコックリしてただろ。
- コックは家族に長年仕えた。
- コックはその肉を焼いた。
- コックとして彼は別格だ。
- コックさんは少しもかけていない。
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