流線形とは? わかりやすく解説

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りゅうせん‐けい〔リウセン‐〕【流線形/流線型】

読み方:りゅうせんけい

流れ中に置かれたとき、周りに渦を発生せず流れから受ける抵抗が最も小さくなる曲線構成される形。一般に細長くて先端丸く後端がとがる。体形がこの例で、航空機自動車列車などの形に応用される


流線

(流線形 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 06:47 UTC 版)

流線(りゅうせん、: streamline)とは、ある瞬間における流動の方向を示す曲線(群)のこと。流線上の各点の流動方向は流線の接線方向に一致する。


  1. ^ a b 巽友正『流体力学』培風館、1982年、17-22頁。ISBN 4-563-02421-X 
  2. ^ 今井功『流体力学(前編)』裳華房、1997年、38-40頁。ISBN 4-7853-2314-0 


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流線形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 08:21 UTC 版)

国鉄C55形蒸気機関車」の記事における「流線形」の解説

形式登場した時代世界各国鉄道車両自動車の流線形ブーム起こっていた。これは美観とともに高速化に伴う空気抵抗を減らすことを目指したものであった。その流れに沿い、C53 43試験された流線形構造が本形式も本導入され1936年製の2次車 (20 - 40) の21両は流線形デザインにて新造された。 この構造は、形状面ではC53 43同様にボイラー前端煙室部分斜めに欠き取り煙室周辺傾斜させた上でボイラー全体ケーシング被せ前部デッキからランボード運転台までの足回りスカートケーシング覆った構造であった。これにより、炭水車でも全溶構造車体上部までケーシング伸びており、台車周辺スカートで覆うことにより一体感演出された。 なお、C53 43では独立した大型除煙板取り付けずボイラーケーシングの煙突周辺小型除煙板形成する留めていたが、本形式では小型除煙板加えランボード上のサイドスカートから連続する形で半円形の背の低い大型除煙板立てられた。 これらのケーシングスカート意図は、デモンストレーション効果だけでなく、空気流れ良くすることで煙突から排出される煤煙列車絡みつくのを防ぐことであったとされるまた、流線形の初期製造車では側面ステンレス製飾り帯が付けられていたが、後期製造車では省略された。これらの流線形機は、四国以外の全国各地に数両ずつ分散して配置され、主に急行列車牽引した名古屋機関区配属C55 24 - 26臨時特急「燕」の牽引にも起用された。 しかし、同時期のEF55電気機関車でも採用された流線形は、当時日本国鉄運用状況では実用上の効果ほとんどない判断され、さらに現場からも嫌われ早い時期先台車周辺スカート炭水車上部ケーシング撤去始まった。これは1940年記録映画鐵道信號」や同時期に撮影され写真確認できる流線型実用上の効果のなさは、1936年5月鹿児島本線鉄道省運転課門司鉄道局などの関係者立会いの下10日間にわたって行われた牽引力走行状態に関する試運転結果当時鉄道省における旅客列車最高速度である100km/h前後までの運転速度において、流線形化による製造費や機関車重量増加見合うほどの空力面での利点がないと判断されたものである。また現場からは、様々な部分ケーシング覆われているため、整備点検の際にはそれらを取り外す点検蓋を開ける必要があることから一般車より手間余計にかかり、給水給炭火床整理にも不便なこと、空気シリンダー開閉する構造だった煙室戸は故障作業中の燃料掛が一時閉じ込められたこと、密閉式運転台その内部に熱がこもりやすく、単線区間では通票取り扱いにも難儀すること、炭水車内部設置されていた石炭押寄せ装置炭庫後方部の押寄せ板を蒸気ピストンによって前後動させるもの)が、石炭固着により動作不能となって故障することもあって運転中石炭かき寄せ作業できない、といった問題指摘された。後に太平洋戦争激化すると、足回り中心にスカートケーシング大半撤去し当初外見とは大きく異な無惨な姿で用いられた。 戦後になると、1950年から翌1951年にかけて、これら本形式の流線形機は、残っていた流線形ケーシングが完全に撤去され1次車とほぼ同等外観となるように再整備が行われてその面目一新した。ただし、特に改修を必要としなかった丸み帯びた深い運転台屋根や、側面乗務員出入り口そのまま残され、さらに蒸気ドーム前端傾斜したままとなった。これ以外に元流線形機は「逆転棒が圧縮空気放熱管との位置関係が逆」、「棒本体山形鋼内外逆」といった差異通常型とあるが、2833号機はこれに加えて小倉工場での改造時に逆転棒が前方のみ湾曲している(D51の物に近い)ものに変えられていた。なお、流線形機から再整備された本形式一部では、2基の安全弁がボイラーバレルよりも一段飛び出した取り付けの上取り付けられているなど、流線形時代面影残していた。これらの流線形機から再整備されたものは流線形改造機、または流改機とも呼ばれた。これらについては流線形の新車当時よりも、再整備後の方が美しい、という評もある。これら再整備後の21両は一般車と完全に同等扱いを受け、本形式最終期まで徐々に数を減じつつ運用された。 流線形改造機のうち北海道内使用されていたC55 30保存予定となっていたが、北海道総局内の手違いにより1975年2月1日廃車後すぐに苗穂工場解体されてしまったため、流線形改造機保存されたものは1両もない。 C53 43含めた一連の流線形蒸機について、開発携わった島秀雄当初から空気抵抗軽減効果期待しておらず、詳細なデータ測定もしなかった旨を度々述懐している(一方排煙誘導効果について一定の成功自認している)。とはいえ時流に従って誕生したこれらの車両当時メディアでもしばしば取り上げられ時に新聞の子供向けコーナーでも扱われるなど年少者関心対象と見なされていたことも窺える

※この「流線形」の解説は、「国鉄C55形蒸気機関車」の解説の一部です。
「流線形」を含む「国鉄C55形蒸気機関車」の記事については、「国鉄C55形蒸気機関車」の概要を参照ください。

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