流線形の自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 02:04 UTC 版)
1920年代には多くの技術者が空力的な設計を自動車の形に取り入れようとし、その中には実際に生産を開始したものもあった。そうした自動車の中で最初とされるのが、涙滴形で車体の内側に車輪を備えた、ルーマニアの技術者Aurel Persuによる設計のものであったとされる。これは抗力係数(Cd値)0.22という驚異的な値を示した。 フォルクスワーゲン・タイプ1(初代ビートル)は、その滑らかな曲線にもかかわらず、抗力係数は0.48で、トラックやSUVなどと同等のものであった。一方、多くの空力的なスタイリングは風洞実験による空力最適化のフィードバックを受けたもので、今日ではコンピュータによるモデリングも使われる。特徴としては、先端の涙滴形の鈍い曲線、後方の傾いた車体、丸みを付けられた角、車体の滑らかな推移、後輪を覆うスカート、ボンネットの飾りやミラーなど突出したものの撤去などが挙げられる。
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