ゲームフリークとは? わかりやすく解説

ゲームフリーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/16 14:45 UTC 版)

株式会社ゲームフリーク
GAME FREAK Inc.
本社が入居するKANDA SQUARE
種類 株式会社
略称 ゲーフリ[1]
本社所在地 日本
101-0054
東京都千代田区神田錦町2丁目2番地1
KANDA SQUARE7階
北緯35度41分35.0秒 東経139度45分48.2秒 / 北緯35.693056度 東経139.763389度 / 35.693056; 139.763389座標: 北緯35度41分35.0秒 東経139度45分48.2秒 / 北緯35.693056度 東経139.763389度 / 35.693056; 139.763389
設立 1989年4月26日
業種 情報・通信業
法人番号 6010901003730
事業内容 ゲームソフトの企画・開発・販売
代表者 代表取締役社長 田尻智
資本金 1000万円
従業員数 207名(2024年3月現在)[2]
関係する人物 田尻智(創業者)
杉森建(常務取締役、アートディレクター)
大森滋(取締役)
外部リンク www.gamefreak.co.jp
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株式会社ゲームフリーク: GAME FREAK Inc.)は、日本のゲームソフトデベロッパー。

概要

田尻智が主宰したゲーム系同人サークルゲームフリーク」を母体とするゲームソフト制作会社。

田尻らが自主制作したファミリーコンピュータ用ゲームソフト『クインティ』の印税を元手に株式会社として設立。その社名は田尻が執筆していたミニコミ誌『ゲームフリーク』にまで遡り、そのまま田尻のゲームクリエイターとしてのルーツ「ゲームおたく」を意味する。

関連会社には、ポケモン原作3社である任天堂株式会社および株式会社クリーチャーズがある。さらにその3社が共同で立ち上げた、ポケモンシリーズの発売元である株式会社ポケモンがある。ポケモンシリーズの販売元である任天堂との資本関係は無く、ゲームフリークは独立した企業である。

かつては他社や版権作品の受託開発も行っていたが、ゲームボーイ用ゲームソフト『ポケットモンスター』のヒット以後は自社タイトルの開発に専念している。

PlayStation向けにリリースされた『クリックメディック1999年)』を最後に、任天堂のプラットフォーム以外での自社開発タイトルのリリースは長らく行っていなかったが、2010年代以降はPlayStationやXboxSteamでも自社開発タイトルのリリースを行っている[3]

『ポケットモンスター』作中において

ポケットモンスター』では、カントー地方の都市「タマムシシティ」のマンション3Fにゲームフリーク開発室が描かれている。カントー地方以外の地方においても社員と同名のNPCがゲーム内に登場する場合がある。ポケモン図鑑を完成させるとゲームフリークから賞状を貰うことができる。

『赤』・『ピカチュウ』主人公のデフォルトネームの「サトシ」、およびアニメ『ポケットモンスター』の 主人公「サトシ」は社長である田尻の名前「サトシ(智)」が由来である。 田尻自身は一度もゲーム内に登場したことがなく、『ハートゴールド・ソウルシルバー』で「この会社の社長」として存在が言及されたのが唯一である。

沿革

1989年、株式会社ゲームフリーク設立。設立時は下北沢のマンションを事務所としていた。以降1990年、1994年と下北沢内で事務所を移転。

2007年、下北沢カシワサードビルから三軒茶屋キャロットタワーへオフィスを移転。

2015年10月27日、スマートフォンアプリ開発会社コアゲームスを吸収合併したことを公表 [4]

2020年、神田錦町KANDA SQUAREへオフィスを移転。

不正アクセス事件

2024年8月、ゲームフリークのサーバーに対して不正アクセスが行われ、従業員の個人情報などが漏洩した[5]。海外メディアの報道では『ポケットモンスター』シリーズに関連したデータも流出した可能性が高いとされていたが[6]、同年10月10日に公開されたゲームフリークの公式発表では、その点の真偽については触れられなかった[7][5]

作品

発売日 タイトル 備考
1989年6月27日 クインティ KIDとの共同開発。日本における家庭用ゲーム史上初の自社でライセンスを取らない(公式開発機器を使わない)方式によるゲーム作品。
1991年9月13日 ジェリーボーイ 企画、開発をシステムサコムが担当
1991年12月14日 ヨッシーのたまご
1992年4月24日 まじかる☆タルるートくんメガドライブ版)
1993年8月27日 マリオとワリオ
1994年4月28日(GB版)/1994年11月25日(SFC版) ノンタンといっしょ くるくるパズル ゲームボーイ版の企画、開発をアクセスが担当。スーパーファミコン版の企画、開発をタオヒューマンシステムズが担当。
1994年7月22日 パルスマン
未発売 ジェリーボーイ2 メディア・ビジョンが開発
1994年7月26日 バザールでござーるのゲームでござーる
1997年1月17日 BUSHI青龍伝〜二人の勇者〜
1999年1月28日 クリックメディック
2005年9月22日 スクリューブレイカー 轟振どりるれろ
2012年9月5日 リズムハンター ハーモナイト 「ギアプロジェクト制度」から誕生。
2013年7月31日 ソリティ馬 「ギアプロジェクト制度」から誕生。初自社パブリッシング作品。
2015年7月21日 TEMBO THE BADASS ELEPHANT 「ギアプロジェクト制度」から誕生。
2017年2月7日 GIGA WRECKER 「ギアプロジェクト制度」から誕生。
2019年10月17日 リトルタウンヒーロー 「ギアプロジェクト制度」から誕生。
2023年1月21日(iOS版)/2024年2月21日(Nintendo Switch版) ソリティ馬 Ride On! 「ギアプロジェクト制度」から誕生。
2024年6月24日 パンドランド ワンダープラネット株式会社と共同開発。
2026年予定 Beast of Reincarnation

『ポケットモンスター』シリーズ

脚注

  1. ^ https://ascii.jp/elem/000/001/432/1432047/
  2. ^ 会社概要|GAME FREAK 株式会社ゲームフリーク|GAME FREAK 株式会社ゲームフリーク”. GAME FREAK 株式会社ゲームフリーク オフィシャルサイト. 2024年11月9日閲覧。
  3. ^ GAME FREAK 株式会社ゲームフリーク オフィシャルサイト”. GAME FREAK 株式会社ゲームフリーク オフィシャルサイト. 2022年11月26日閲覧。
  4. ^ 『ポケモン』開発会社として知られるゲームフリーク、スマホゲーム開発会社のコアゲームスを吸収合併…『官報』で判明、gamebiz
  5. ^ a b アスキーゲーム:「ポケモン」開発のゲームフリーク、不正アクセスで情報流出”. ASCII.jp. 2024年11月2日閲覧。
  6. ^ Welsh, Oli (2024年10月14日). “Pokémon developer Game Freak suffers massive data leak” (英語). Polygon. 2024年11月2日閲覧。
  7. ^ 不正アクセスによる個人情報漏えいに関するお知らせとお詫び”. 株式会社ゲームフリーク. 2024年11月2日閲覧。

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