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こころ‐の‐ノート【心のノート】

読み方:こころののーと

文部科学省平成14年2002)より全国配布した小中学校向けの道徳教材生命大切さ自律精神社会規範などについて考えるための本。一時中断再配布経て平成25年2013)「私たちの道徳」に全面改訂


心のノート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/04 08:58 UTC 版)

心のノートこころのノートは、日本文部科学省2002年平成14年)4月、全国の中学校に無償配布した道徳副教材である。2009年(平成21年)に新学習指導要領に対応して改訂されている。2003年(平成15年)7月には教師用の指導手引き書として『「心のノート」を生かした道徳教育の展開』が刊行された。この手引書の改訂は2013年(平成25年)3月に行われている[1]


  1. ^ 改訂版「心のノート」を生かした道徳教育の展開・はじめにより - 文部科学省ホームページ。
  2. ^ 全面改訂版「心のノート」について - 文部科学省ホームページ。
  3. ^ 学習指導要領道徳の内容項目「正しい異性理解と人格の尊重」で扱うことになっている。
  4. ^ 小沢・長谷川、2003、10ページ
  5. ^ 三宅、2003、3ページ
  6. ^ 埼玉大学教育学部助教授2004年当時、2009年現在は同学教授)の岩川直樹は「『心のノート』の方へは行かない」2004、3-5ページの序論で「“プレゼント”を吟味しよう」と題して疑問を呈している。
  7. ^ 道徳は教科ではないため。
  8. ^ 戦後の新教育制度下では「全面主義道徳教育」(学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育[中学校学習指導要領第3章道徳第1])が基本とされており、教育に携わる教師全員が道徳教育を行わなければならない。
  9. ^ 大妻女子大学教授の金井肇は著書「構造化方式に基づく『心のノート』を生かす道徳授業」の序論で道徳の授業をうまく行える教師は少ないがいると書いている。
  10. ^ 『道徳教育の教科書』では著者の貝塚茂樹(武蔵野大学文学部教授)が、大学の道徳教育に関する講義で、「道徳の時間に何を学んだか」というアンケートを実施した結果、「何をやったか覚えていない」や白紙回答が多数を占めたことを紹介している。(1ページ「はじめに」より)
  11. ^ 心のノートを語る(廣済堂あかつきのサイト内)
  12. ^ a b 「心のノート」はプラス思考で!
  13. ^ 金井、2009、13-15ページ
  14. ^ 「心のノートの活用に当たって」(文部科学省初等中等教育局教育課程教科調査官柴原弘志、平成13年12月10日)
  15. ^ a b c d 岩川・船橋、2004、32 - 35ページ
  16. ^ 三宅晶子は『「心のノート」を考える』の註でこのキャラクターについて、女の子キャラクターが男の子キャラクターと比べて可愛らしく優しく語りかけたり、リボンを付けている点について「ジェンダー・イメージを固定化させる機能をもひそかに果たす」として暗に非難している。(同書66ページの註(13)より)
  17. ^ 三宅、2003、23 - 26ページ
  18. ^ 小沢・長谷川、2003、28ページ
  19. ^ a b c 岩川・船橋、2004、35 - 41ページ
  20. ^ a b c 小沢・長谷川、2003、62 - 66ページ
  21. ^ a b c 加藤 2015, pp. 66–70.
  22. ^ 小沢・長谷川、2003、4ページ
  23. ^ 厳密には道徳は「教科」ではないので、「教科書」とは言えない。
  24. ^ 岩川・船橋
  25. ^ 小沢牧子・中島浩籌『心を商品化する社会』
  26. ^ 三宅、2003、4・63ページ
  27. ^ 三宅、2003、4ページ
  28. ^ 私立学校宗教教育を行う学校は道徳教育の代わりに宗教教育を実施できるため、除外されている。
  29. ^ ただし、1度だけ使用した場合でも、教材として採用したことになる点に注意しなければならない。また、教育委員会等からはこれの使用を事実上強制している(心のノートを全部終わらせ、空欄を作らないよう指導・時にはチェックがされている)実態もある。
  30. ^ 『東京大学非行研究会報告』(2014.3)ウェブ版 http://nanamikagawa.up.seesaa.net/image/E69599E7A791E69BB8E381A7E3808CE98193E5BEB3E3808DE38292E69599E38188E3828BE38193E381A8E381AFE381A7E3818DE3828BE381AEE3818BEFBC9F.pdf
  31. ^ 三宅、2003、表紙裏の年表「子どもと教育をめぐる近年の動き」より
  32. ^ a b 三宅、2003、63ページ
  33. ^ 三宅、2003、64ページ
  34. ^ 三宅、2003、2ページ


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