森本茂樹 (ゲームクリエイター)とは? わかりやすく解説

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森本茂樹 (ゲームクリエイター)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 08:35 UTC 版)

森本 茂樹(もりもと しげき、1967年10月1日[1] - )は、日本ゲームクリエイターキャラクターデザイナーポケットモンスターシリーズに初代から関与している。

来歴

藤原基史と同時期に入社し、ゲームフリークやポケモンの黎明期を構築することに貢献した。元々はライターを生業としていた人物であり、田尻智の友人が経営していた編集プロダクションに所属していた。

ライターを業務としていたため、当初は攻略本の編集を主な仕事としていたが、入社1年後に森本は田尻にプログラマーへと転身したいと相談を持ちかけ、受諾されてプログラマーとなる。森本はプログラマーになった経緯について「なんとなくやりたくなった」と語っており、明細な理由は述べていない[2]とみさわ昭仁は、森本がプログラマーへの道を選んだ背景には、ゲームフリークには当時プログラマーが不足しており、プログラミングの経験がある自分がプログラマーとなることで経営の不安なゲームフリークを立て直せると考えたからではないかと推測している[2]

プログラマーへ転身した森本は、増田順一からプログラミングに関する指導を施され、1年後には優秀なプログラマーに成長した。杉森建らがデザインしたポケモンを見て、能力や技について決めていくのも森本の役割であった[3]。主にポケモンの戦闘面におけるプログラミングを担当し、またミュウなど、一部ポケモンのデザインも請け負った。任天堂に内緒のまま独断でミュウのデータを入力したことに関しては2019年のゲームフリーク公式動画で「多分任天堂の人に怒られたけど、今となっては良い思い出しか残っていない」と笑っていた[4]

ポケットモンスター 金・銀』では技の種類が多様化した事に伴い、バグの修正に半年以上の月日を費やしたと語っている[5]。修正・調整に一番苦労した技は「まもる」であると語っている[6]

好きなポケモンはミュウである[7]

ポケットモンスター ブラック・ホワイト・ブラック2・ホワイト2』、『ポケットモンスター サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン』、『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』、『ポケットモンスター ソード・シールド』、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』ではゲーム内にトレーナーとして登場している。

脚注

  1. ^ 任天堂公式ガイドブック マリオとワリオ めざせ!5冠王 141ページ
  2. ^ a b とみざわ昭仁「ゲームフリーク」109ページ
  3. ^ 任天堂公式ガイドブック ポケットモンスター金・銀 194ページ
  4. ^ 【公式】世間を騒がせた幻のポケモン「ミュウ」の誕生秘話!【#ゲームフリーク ひみつきち #10】 2019/01/18に公開 ゲームフリーク公式チャンネル(Youtube、2019年9月19日閲覧)
  5. ^ 任天堂公式ガイドブック ポケットモンスター金・銀 193ページ
  6. ^ 任天堂公式ガイドブック ポケットモンスター金・銀 195ページ
  7. ^ ポケットモンスター X・Y公式ガイドブック 完全カロス図鑑完成ガイド

参考文献

  • 小学館『任天堂公式ガイドブック マリオとワリオ めざせ!5冠王』ISBN 4-09-102455-6
  • 小学館『任天堂公式ガイドブック ポケットモンスター金・銀 ポケモンずかん』ISBN 4-09-102834-9
  • とみさわ昭仁『ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』ISBN 4-8401-0118-3



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