Nintendo Switch 2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/24 06:53 UTC 版)
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| コードネーム | Ounce |
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| 開発元 | 任天堂技術開発本部[1] |
| 製造元 | 鴻海精密工業 |
| 種別 | ハイブリッド型ゲーム機 |
| 発売日 | |
| 標準価格 | 449.99米ドル / 699オーストラリアドル / 629.99カナダドル / 469.99ユーロ / 395.99ポンド / 49,980円 |
| 売上台数 | 1986万台(2026年3月31日現在[update]) |
| メディア | |
| OS | Nintendo Switchシステムソフトウェア |
| CPU | オクタコアARM Cortex-A78C @ 998 MHz(ドック時): 1,101 MHz(携帯時) |
| メモリ | 12 GB LPDDR5X 128ビット @ 6,400 MT/s(ドック時): 4,266 MT/s(携帯時) |
| ストレージ | 256 GB UFS 3.1 |
| ディスプレイ | |
| グラフィック | |
| サウンド | |
| 入力機器 |
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| 外部接続 | |
| 電源 | |
| 現在のファームウェア | 22.1.0[2][3] - 2026年4月6日 [±] |
| サイズ |
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| 重量 | 534 g (18.8 oz) |
| 後方互換 | Nintendo Switch[注釈 1] |
| 前世代ハード | Nintendo Switch |
| ウェブサイト | nintendo |
Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ ツー)は、任天堂が開発したハイブリッド型ゲーム機であり、2025年6月5日に多くの地域で発売された[5][6]。日本でのキャッチコピーは、「“2”になって、すべてが新しい」[7]。
概要
初代Nintendo Switchと同様に、携帯機として、タブレット端末として、またはドックを介して外部ディスプレイに接続して使用することができる。Joy-Con 2は、本体に磁力で装着した状態でも、取り外した状態でも使用可能である。初代Switchと比較して、Switch 2はより大きな液晶ディスプレイ(LCD)、より多い内蔵ストレージ、更新されたグラフィック、コントローラ、ソーシャル機能を備えている。携帯モードおよびテーブルモードでは1080p(フルHD)および120 Hzのリフレッシュレートに対応し、ドック接続時には4K解像度および60Hzのリフレッシュレートに対応する。また、本体画面およびHDR対応外部ディスプレイの双方でHDRをサポートする。 ゲームは物理的なゲームカードおよび任天堂のデジタル配信サービスであるニンテンドーeショップを通じて提供される。一部のキーカードはゲーム内容を含まず、プレイヤーはインターネット接続を通じてゲームをダウンロードする必要がある。一部のSwitch用ゲームは、無料または有料のアップデートによってSwitch 2の性能向上を利用できる。Switch 2はNintendo Switch Onlineのサブスクリプションサービスを引き続き提供しており、一部のマルチプレイゲームで必要となるほか、旧作のエミュレートされたゲームを収録したNintendo Classicsライブラリへのアクセスを提供する。ゲームキューブのゲームはSwitch 2専用である。ゲームチャット機能により、プレイヤーは遠隔でチャットしたり、画面やウェブカメラを共有したりすることができる。 任天堂は2025年1月16日にSwitch 2を公開し、4月2日に詳細な仕様および発売情報を発表した。多くの地域での予約受付は4月5日に開始された。本機は前世代機と比較したソーシャル面および技術面での改良が評価された一方で、本体およびソフトの価格上昇については批判もあった。発売から4日間で世界累計350万台以上を販売し、任天堂のゲーム機としては最速の販売記録を達成した。2025年12月31日時点で、世界累計販売台数は1700万台を超えている。同梱ソフトとして提供される『マリオカート ワールド』は、本機で最も売れているゲームであり、1400万本以上を販売している。
歴史
背景
任天堂は2017年3月、商業的に失敗したWii Uを受けて開発された初代Switchを発売した[8]。Switchは、携帯モード、テーブルモード、ドック接続による据え置きモードを備えたハイブリッド型ゲーム機として展開され、Joy-Conは本体から取り外して携帯モードやテーブルモードで使用することができる。当時の主要な他機種であるPlayStation 4およびXbox Oneと比較すると、Switchは本体価格を抑えるために計算性能は控えめであったが、任天堂が主に展開するゲームを動作させるには十分な性能を備えていた。これは、他のゲーム機メーカーとの差別化を図るための同社の長期的なブルー・オーシャン戦略の一環でもあった[9]。2025年12月までに、Switchは任天堂の歴代で最も売れたゲーム機となり、さらにPlayStation 2に次ぐ史上2番目に売れたゲーム機となった[10]。2025年1月のSwitch 2発表時点で、Switchは全世界で1億4600万台以上を販売していた[11]。
開発
任天堂はSwitchの発売直後から次世代機の事前開発を開始し、チームはSwitchの性能上の制約を検証し、それを解消するためにどのようなハードウェア変更が可能かを特定した。これにより、ゲーム開発パートナーへソフトウェア開発キット(SDK)を提供できるよう、ハードウェア設計の計画にも十分な時間が確保された[12]。Switch 2(コードネーム「Ounce」)の本格的な開発は2019年に開始され、プロデューサーの河本浩一、ハードウェアディレクターの堂田卓宏、テクニカルディレクターの佐々木哲也が主導した[12]。従来の任天堂のゲーム機は、初代Switchのハイブリッド形態のように新たなハードウェア体験を特徴としてきたが、Switch 2のチームは、開発者がすでにSwitchの仕様に適応していると判断し、大きなハードウェア変更を導入することは有益ではないと考えた。その代わりに、開発者により多くの手段を提供するため、計算性能の向上に重点を置いた[12]。ハードウェア構成は性能とバッテリー寿命のバランスを取りつつ、新しいゲームに対応するためメモリ容量の拡張も考慮して選定された[13]。
任天堂の社長である古川俊太郎は、後継機への移行を消費者にとって円滑なものにすることを目指したと述べており[14]、後方互換性は設計の重要な要素であった。任天堂は「Nintendo Switchは多くの消費者に遊ばれており、既に購入したNintendo Switch用ソフトを後継機でも遊べるようにすることが最善の方向であると判断した」と述べている[4]。ハードウェア性能の向上を優先した結果、後方互換性の実装はニンテンドー3DSやWii Uのように前世代機と類似した構成を持つ場合よりも複雑となった。Switch 2では、負荷の大きいソフトウェアのみの方式を避けるため、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせたエミュレーション方式が採用されている[15]。名称についても後方互換性が影響しており、任天堂はスーパーファミコンのように前世代機名を引き継ぐ「Super Nintendo Switch」という案も検討したが、互換性の印象を弱めるとして採用しなかった[15]。
新しいJoy-Conは一から再設計された。本体の画面大型化に伴い、従来のJoy-Conを単純に拡大すると持ちにくくなり、ショルダーボタンも押しにくくなるため、角をより丸くし、ショルダーボタンを側面方向へ拡張する設計が採られた。また、HD振動は改良され、初代Joy-Conの限界を超える強度となり、ゲームキューブのコントローラに匹敵するレベルに向上した[13]。
従来のレール方式に代わり、新しいJoy-Conは磁力接続によって装着される。任天堂は初代Switchでも磁力接続を検討していたが、接続が不安定であったためレール方式を採用していた。Joy-Con 2ではこの方式を改良し、より強固で、かつ機械的リリース機構により容易に取り外せるようになった。この新方式では接続時に音が鳴るようになっており、堂田はこれがSwitchのブランドを象徴する要素になっていると述べている[13]。
Joy-Conをマウスとして使用できる機能は、PCゲームも遊ぶ河本によって提案されたものであり、この操作方式はドック接続時にタッチ操作の代替となるだけでなく、新しいゲーム体験の創出にもつながるとされた。河本は、この発想が任天堂の長年の理念である横井軍平の「枯れた技術の水平思考」を体現していると述べている[13]。Proコントローラーも同様に再設計され、スティック操作の滑らかさが向上し、オーディオジャックやカスタマイズ可能なボタンが追加された[13]。
プレイヤー同士のチャットや画面・ウェブカメラ共有を可能にするゲームチャット機能は、2020年の新型コロナウイルスによる開発現場の制約に対する開発者自身の不満から生まれた。当時のツールでは画面共有が一つに限られていたため、開発者たちはモニターにウェブカメラを向けることで複数画面を共有していた。河本はこの体験について「それぞれが自分のゲーム機を持ち寄って一緒に遊んでいるようで楽しかった」と述べており、これがゲームチャットの開発のきっかけとなった[16]。ゲームチャットはゲーム性能への影響を抑えるためシステム負荷を最小限にするよう設計されており、一部機能はWii UおよびWii U GamePad向けに開発されたWii U Chatのストリーミング技術を基にしている[17]。
業界での噂
2019年ごろから、Switchの高性能モデルに関する噂が業界内で広まり、メディアではしばしば「Nintendo Switch Pro」と呼ばれていた。これらの推測された機能の多くは、2021年に発売された有機ELモデルに反映された[18][19]。任天堂は2020年10月の投資家向け説明会で次世代機の開発に取り組んでいることを認めた[20]。『Digital Foundry』は、任天堂が「Pro」モデルの開発を進めていた可能性を指摘しているが、2022年12月までに開発は後継機へ完全に移行したとみられている[21]。2023年のFTC対マイクロソフトの訴訟の資料では、アクティビジョン・ブリザードが2022年12月に「Switch NG」について説明を受けていたことが示されている[22]。
『Video Games Chronicle』は2023年7月、任天堂が次世代機のSDKを開発パートナーへ配布したと報じ、第9世代ゲーム機であるPlayStation 5やXbox Series X/Sの発売時に見られた供給不足を回避したい意向があるとした[23]。任天堂は同年8月のゲームズコムにおいて非公開でSwitch 2を披露し、テックデモとして『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(2017年)の高フレームレート・高解像度版や、Unreal Engine 5のデモ『The Matrix Awakens』(2021年)などが展示された[24][25]。
任天堂は2024年5月までに後継機の開発を公式に認めたが[26]、2024年を通じて新型機に関する噂やリーク画像が出回り続けた。また、ゲームフリークへの不正アクセスにより、後継機向けの『ポケットモンスター』の新作に関する情報も流出したとされる[27][28][29]。
2025年1月初旬のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)では、複数のサードパーティー企業が後継機向けアクセサリーを展示したが、任天堂は展示されたモックアップはいずれも公式なものではないと声明を出した[30]。任天堂は2025年5月、CESでSwitch 2の詳細なレンダリングや3Dプリント模型を使用したとして、ゲーム周辺機器メーカーのGenkiを提訴した[31]。Genkiは同年9月に任天堂と和解し、金額非公表の賠償金を支払うとともに、今後同様のマーケティング手法を用いないことに合意した[32]。
発表とプロモーション
Switch 2は当初、2024年後半の発売が見込まれていた。2024年2月、『Bloomberg Newsおよび『日本経済新聞』は、任天堂が供給不足や転売を防ぐため、発売時期を2025年初頭へ延期するとパブリッシャーに伝えたと報じた[33][34]。発売後の報道では、この延期にはローンチタイトルの完成度を高めるため、開発チームが追加の時間を求めたことも一因であったとされる[35]。この延期報道を受けて、任天堂の株価は約6%下落した[33]。
任天堂は2025年1月16日にSwitch 2を公開し、新デザインや磁力接続式のJoy-Con 、さらに新作『マリオカート』の映像の一部を披露した[36]。この作品は後に『マリオカート ワールド』として発表された[37]。4月2日にはSwitch 2に関する約1時間のNintendo Directが配信され、その後2日間にわたりNintendo Treehouseによるゲーム紹介が行われた[38][39][40][41]。任天堂は4月から6月にかけて世界各地で体験イベントを開催し、発売前にユーザーが実機に触れられる機会を提供した[42]。古川は、過去のハード発売時に問題となった転売屋やスキャルピングによる過剰な転売を防ぐための対策を進めていると述べている[43]。
2025年4月にはSwitch 2のプロモーション展示が行われた。プロモーションの一環として、Nintendo of Americaはメジャーリーグベースボールおよびシアトル・マリナーズと提携し、2025年シーズンのユニフォームにNintendoおよびSwitch 2のロゴを掲載した[44]。また2025年4月には、俳優のポール・ラッドが出演するCMが公開され、彼が34年前に出演したスーパーファミコンのCMを直接的に参照した内容となっている[45]。さらに2025年3月のNintendo Directでは、iOSおよびAndroid向けアプリのNintendo Today!が発表・配信され、Switch 2に関するハード・ソフト・サービス・イベント情報を日々配信するニュースおよびカレンダーの中核的ハブとして位置づけられた[46][47]。
予約受付
発売の数か月前、任天堂はアメリカに「数十万台規模」の在庫を事前に確保し、トランプ政権による関税引き上げへの対応や供給不足の回避を図った[48]。また任天堂は、中国に対する関税を回避するため、生産や部品調達の拠点を中国から東南アジア、特にベトナムへと移行した[48][49]。
日本では転売対策として、リージョンロックされたSwitch 2が低価格で販売され、リージョンフリー版は任天堂のオンラインストア限定で販売される予定とされた[50]。その他の地域では小売店を通じて予約が行われた一方、任天堂は公式ストアでの購入に向けた事前登録制(ウェイトリスト)も導入し、ニンテンドーアカウントの所持やプレイ実績などの条件を設けた[51]。
多くの地域での予約受付は2025年4月5日に開始されたが、4月2日に関税が発表された直後、任天堂はアメリカにおける予約開始を「関税や市場状況の影響を評価するため」として延期した[52]。カナダでも同様に、アメリカでの予約時期に合わせるため延期された[53]。その後、アメリカおよびカナダでは2025年4月24日に予約受付を開始することが発表され、本体および『マリオカート ワールド』の同梱版の価格は据え置かれた一方、一部アクセサリーは5ドルから10ドルの値上げが行われた[54][55]。
アメリカおよびカナダでの予約は4月24日午前0時に開始されたが、直後にウォルマート、ターゲット、ベスト・バイなどの小売サイトでアクセス集中による障害が発生し、全国的に数分で在庫が完売したと報じられた[56][57][58]。ゲーム小売店のGameStopも同日午前11時(東部時間)に予約を開始したが、同様にサイトの不具合が報告された[59]。
任天堂は日本の消費者に対し、同社の予約抽選に220万人以上が応募し、想定を大きく上回ったため、発売日までにすべての需要に応えられない可能性があると注意喚起した。抽選に外れた応募者は、後続の販売機会に自動的に繰り越されるとされた[60]。日本の店舗でも、発売初期の供給不足に対応するため抽選販売などが行われた[61]。アメリカでも同様に、公式ストアでの予約に関して需要過多による遅延の可能性があると注意が出された[62]。小売店への出荷は2025年5月下旬から開始され、一部の予約者は発売の約2週間前に本体を入手したが、初日アップデートが適用されるまで使用できなかった[63][64]。
発売と価格
Nintendo Switch 2は2025年6月5日に世界同時発売となった。発売地域には日本、北アメリカ、ヨーロッパの主要国、オーストラリア、ニュージーランド[65]、ブラジル、チリ、コロンビア、ペルー、南アフリカ、香港[66]、サウジアラビア[67]、および韓国でも発売された[68]。同月後半には他の地域にも展開され、6月26日にはフィリピン、シンガポール、タイで発売が開始し[69][70]、続いて7月3日にマレーシア[71]、7月10日に台湾、9月17日にはアラブ首長国連邦で発売され[72]、そして10月10日にはアルゼンチンで発売された[73][74]。中国でのSwitch 2の発売は、当初予定されていた6月5日の世界同時発売から無期限延期となった[75]。ロシアについてもウクライナ侵攻による事業撤退により、同国での発売は行われていないが[76]、両国共に正式に販売している国または地域を介する形でNintendo Switch 2が流通していると『日本経済新聞』と日本テレビから報じられている[76][77]。
日本での価格は税込み69980円[78]。北アメリカではアメリカで449米ドル[79][80]、カナダで629カナダドルとなっている[81]。ヨーロッパではユーロ圏で469ユーロ[82]、イギリスでは395.99ポンド(いずれも税込み)[83]。オセアニアのオーストラリアでは699豪ドル(GST込)[84]。また、日本では多言語対応モデルとは別に、安価な日本語・国内専用モデルも49980円で発売された[85]。他のSwitch 2モデルがグローバルに使用できるのとは異なり、このバージョンは日本語のみで動作し、日本在住者として登録されたアカウントでしかオンラインサービスを利用できない[85]。
Nintendo Switch 2の発売価格は業界予測を上回った。発売前、『ブルームバーグ』のアナリストは、アメリカでNintendo Switch 2の価格が400ドル以上になると予想し、2025年2月から導入されたアメリカの輸入品関税の影響次第で価格が変動する可能性も指摘していた。しかし、独占ソフトやNintendo Switchのソフト資産との互換性が強力な販売要素となると分析していた[86]。実際に発表されたアメリカ価格は449.99米ドルと、Nintendo Switchのローンチ時に比べて約50%高く、「値上げが過ぎる」と批判された[87]。またNintendo Switch 2用ゲームの一部も80米ドルと発表され、追加の批判が寄せられた[87][88]。この価格帯はインフレ調整後でも任天堂の歴代ハードの中で過去30年で最も高い水準となった[89]。
Nintendo of Americaの社長であるダグ・バウザーは、Nintendo Switch 2のアメリカ価格は一部報道が指摘した2025年4月2日施行のトランプ政権関税の影響ではなく[89][87][90]、既存の3つのSwitchとともに展開する「プレミアムゲーム機」としての位置づけによるものだと説明した[91]。Bowserは、Nintendo Switch 2はすでに世界各地に出荷準備が整っており、関税による発売日の影響もほぼないとした[92]。
アメリカ価格は高めであるが、他のアナリストは主因を関税ではなく、ゲーム機全体の価格上昇傾向およびカナダやヨーロッパも同様の価格設定(実はヨーロッパは税抜き換算ではさらに割安)で展開されていることを挙げている[93][94][95]。『Aftermath』のLuke Plunkettは、新型コロナウイルス感染症後のインフレ急騰とその後の生活費危機がゲーム機の売れ行きに影響すると指摘した[96]。SNSや任天堂のライブ配信でも消費者から値下げ要望が相次いだ[97][98]。元任天堂広報のKit EllisとKrysta Yangは、価格を最初の発表配信で公表しなかった点が混乱と反発を強めたと述べている[99][100][101]。
あるケースでは、ニューヨーク州スタテンアイランドのGameStopの店舗で、発売日用にNintendo Switch 2本体の箱に予約レシートをホチキスで留めていたが、本体が箱の前面近くに梱包されていたため、ホチキスの針が画面を突き破る事態が発生した。GameStopはこれにすぐ対応し、影響を受けたすべての本体を即座に交換した[102]。その後、同社は修理済みの影響を受けた本体とホチキス本体を「チャイルドライフ病院ネットワーク」への寄付を目的としたオークションにかけた[103]。
2025年8月1日、トランプ政権による世界的な関税導入を受け、任天堂は同年8月3日よりアメリカにおいて初代Switch本体および一部のSwitch 2用アクセサリーの価格を引き上げると発表した。また任天堂は、Switch 2本体やゲーム、Nintendo Switch Onlineの価格についても「将来的に調整が必要になる可能性がある」と注意を促した[104][105]。2026年3月25日には、任天堂はSwitch 2のファーストパーティーソフトについて、デジタル版とパッケージ版で価格を異なる設定にする方針を発表し、5月発売の『ヨッシーとフカシギの図鑑』から適用されるとした[106]。
さらに2026年5月9日、任天堂は継続するAIチップ用メモリ不足などの影響を理由に、Switch 2本体の価格引き上げを発表した。日本では2026年5月25日より59,980円、アメリカ、カナダ、ヨーロッパでは2026年9月1日よりそれぞれ499.99ドル、679.99カナダドル、499.99ユーロからの価格となる[107]。
沿革
2019年
- 正式なハードウェア開発が開始[108]。
2021年
- 11月5日 - 本機を含めNintendo Switchシリーズに2027年3月期までの5年間、最大4500億円を投じる計画を発表[109]。
2023年
- 6月23日 - 株主総会の質疑応答で、従来機種から後継機種への移行について言及し「ニンテンドーアカウントを活用し、お客様にうまく移行していただけるように努めていく」と発表[110]。
2024年
- 5月7日 - 任天堂企業広報のX(旧Twitter)アカウントで、社長の古川俊太郎が「今年度中にNintendo Switchの後継機種に関するアナウンスを行う」と投稿[111]。
- 11月6日 - 経営方針説明会で、前世代機であるNintendo Switchとの互換機能があることを発表。
2025年
- 1月16日 - 「Nintendo Switch 2」の正式名称とともに、予告映像が公開[112]。映像内では、『マリオカート ワールド』の映像も確認できた[113]。同動画内で、Nintendo Switchのパッケージ・ダウンロード版を遊べることを確認できたが一部非対応ソフトがある[112]。
- 4月2日 - 22時より、本機種に関するNintendo Directが放送[114]。番組では、本機種の開発に携わった河本浩一、堂田卓宏、佐々木哲也が登場し、本体の仕様やローンチタイトルの紹介などが行われた。
- 4月3日 - 国立代々木競技場 第一体育館にて「Nintendo Switch 2 Premiere」としてメディア向け体験会を実施[115]。ローンチタイトルの先行プレイや本体と周辺機器の展示が行われた[116]。
- 4月4日 - この日以降、世界各都市で「Nintendo Switch 2 体験会」を開催している[117]。日本では、「Nintendo Switch 2 体験会 TOKYO」として幕張メッセで4月26日、27日に開催された[118]。また、日本での抽選販売の予約がマイニンテンドーストアにて午後5時より開始した[119]。
- 任天堂のアメリカ法人は、4月9日に予定していた現地での予約開始日を延期すると発表した。この直前にアメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプが世界各国に対して相互関税を敷いており、日本以外にも、任天堂の工場があるベトナムも含まれていたからではないかと複数のメディアは分析している。
- 4月24日 - 家電量販店やオンラインショップでの予約が開始[120]。同日、前述の事情で延期していたアメリカでの予約受付を開始も開始した[121]。
- 4月30日 - Nintendo Switchバージョン20.0.0が配信され、eショップやマイニンテンドーストアで購入したダウンロードソフトを、物理的なゲームカードのように扱えるようにする新しい管理機能のバーチャルゲームカード機能や、Nintendo Switchの対応ソフトを持っているNintendo Switch 2ユーザーとローカルで通信することでソフトを持っていない人とも一緒に遊べるおすそわけ通信機能が追加。また、Nintendo Switch 2へデータを引き継ぐための機能、「まるごと転送」なども追加[122]。
- 6月5日 - 各国での発売が開始[123]。日本は日本版の発売で開始。
- 6月26日 - シンガポール、タイ、フィリピンでの発売が開始[69][70]。
- 7月3日 - マレーシアでの発売が開始[71]
- 7月8日 - サウジアラビアの公式販売代理店AICは、本体価格の引き上げを行ったことを発表。Switch 2本体が1999リヤルから2149リヤルに、マリオカートワールドセットが2349リヤルとなる[124]。
- 7月10日 - 台湾での発売が開始[125]。
- 7月22日 - 『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition』を同梱した、「Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition セット」を同梱ゲームの発売日である10月16日に発売することを発表[126]。
- 10月10日 - アルゼンチンでの販売が開始。
- 11月4日 - 販売台数が1000万台を突破したことを発表[127]。任天堂が販売していたゲーム機史上最速の販売台数となる。
2026年
- 5月25日 - 本体価格は日本語・国内専用版が49,980円(税込)から59,980円(税込)に、多言語対応版が価格据え置きに価格変更予定[128]。
売上
予約注文
4月4日より、任天堂が運営するECサイトのマイニンテンドーストアで第1回抽選予約が開始。応募条件は「2025年2月28日時点で、体験版・無料ソフトを除いたソフトプレイ時間を累計50時間以上プレイしているかつ、応募時点でNintendo Switch Onlineに累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること」となった[129]。
しかし、応募開始直後からマイニンテンドーストアにアクセスが集中したことでエラーが頻発、予約申込みが完了できないとの報告が多発。これを受け任天堂は急遽声明を発表し、「お申し込みの順番は当選確率に影響はない」とした[130]。さらに、日本だけで約220万人が抽選に応募し事前の想定を大幅に上回っていたことと相当数が落選となることを、企業のXアカウントを通し社長の古川が発表[131]。インサイドによる第1回の抽選結果アンケートでは約75%が落選、約25%が当選となった[132]。
第1回の抽選結果発表と同日より第2回抽選応募受付を開始され、第1回の抽選で落選したユーザーは自動的に第2回に応募内容が引き継がれた[133]。
発売後にオークションサイトやフリマアプリでの高額転売や無在庫出品が懸念されることから、任天堂はLINEヤフーやメルカリ、楽天グループの3社と協業し、3社が運営しているサイトやアプリでの監視体制を強化すると共に、LINEヤフーはYahoo!オークション並びにYahoo!フリマで、発売後当面の間「Nintendo Switch 2の出品自体の禁止」を明確にする措置を採った[134][135][136][137]が、メルカリや楽天ラクマは出品を完全に禁止しておらず、発売直後から高額転売が多数確認される事態になった[138]。
アメリカでもウォルマートやベスト・バイ、GameStopなどの主要な小売業者において予約開始から数時間後には完売したとザ・ヴァージが報じた[139]。なお、アメリカの品薄状態は2025年8月下旬までには解消している。
販売台数
| 日付 | 日本 | 北米 | ヨーロッパ | その他 | 合計 | アタッチレート[注釈 2] | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ハードウェア | ソフトウェア | ハードウェア | ソフトウェア | ハードウェア | ソフトウェア | ハードウェア | ソフトウェア | ハードウェア | ソフトウェア | ||
| 2025年6月30日[140] | 1.27 | 1.76 | 2.08 | 3.31 | 1.34 | 2.42 | 1.13 | 1.17 | 5.82 | 8.67 | |
| 2025年9月30日[141] | 2.35 | 3.87 | 3.68 | 8.10 | 2.40 | 5.70 | 1.93 | 2.95 | 10.36 | 20.62 | |
任天堂は2025年6月10日に発売から4日後の時点でNintendo Switch 2が世界で350万台以上販売され、同社史上最も速く売れたゲーム機となったと報告した[142]。『ファミ通』は、日本における発売4日間の販売台数が947,931台に達し、Nintendo Switchのローンチ時の329,152台を上回ったと報じた[143]。『IGN』は、Nintendo Switch 2の発売4日間の販売台数が、全地域におけるNintendo Switchの発売時販売台数の2倍に達したと述べた[144]。2025年6月30日、すなわち任天堂の2026年度第1四半期末までに、ゲーム機の販売台数は世界で580万台を突破し、7月末までに600万台を上回った。ゲームは860万本以上販売され、そのうち『マリオカート ワールド』はNintendo Switch 2との同梱分を含めて560万本以上を売り上げた[145]。国内販売台数は、発売後15週目の2025年9月中旬には200万台を突破した(『ファミ通』調べ)[146]。業界アナリストのMat Piscatellaによると、2025年の秋にかけても本体販売は好調を維持し、発売から3か月間でアメリカにおいて240万台が販売されたという。これはPlayStation 4の記録的な販売速度を5%上回り、初代Switchの販売速度を77%上回る水準であった[147]。
ハードウェア
前モデルと同様に、Nintendo Switch 2はハイブリッド型ゲーム機であり、携帯型ゲーム機として使用することも、ドックに接続してテレビやモニターと連携させ、据え置き型ゲーム機として使用することもできる。Nintendo Switch 2はNintendo Switchと似た形状を維持しており、本体には画面と主要なハードウェアが搭載され、Joy-Con 2が2つ付属する。Joy-Con 2は、携帯モードの際には本体の側面に取り付けるか、ドック使用時には本体とワイヤレス通信を行うことができる[148]。
本体
既存のNintendo Switchの設計にあった各種レイアウト(下部のUSB-C端子で給電およびドック接続、ヘッドホン端子、カートリッジスロット)に加え、Nintendo Switch 2ではノイズキャンセル機能付き内蔵マイクが新たに搭載された[48]。背面のキックスタンドに関しては有機ELモデルを踏襲しており、形状はコの字に変更されている。キックスタンド付近の滑り止めは大きくなりテーブルモードで使用する際の安定性が改善された[149]。さらに、本体上部には追加の2つ目のUSB-C端子が設けられており[150][151]、テーブルモードの充電や外部カメラなどのアクセサリー接続にも対応している。また、スタンド部分も初代Switchや有機ELモデルと比較して新設計となっている。Joy-Con 2を装着した状態で、本体サイズは幅272mm(10.71インチ)、高さ116mm(4.57インチ)、厚さ13.9mm(0.55インチ)、重さ534gとなっている。
Nintendo Switch 2は液晶方式の7.9 in (20 cm)タッチスクリーンを採用し、解像度1080p(1920x1080)・HDR・可変リフレッシュレート(最大120 Hz)対応となっている[48]。ドック接続時は、最大1440p・120 Hz、または4K解像度・60 Hz(=HDMI 2.0)でHDR出力が可能である[152]。ただし、実際にはHDMI 2.0では4K出力でHDR10も同時に入れるとYCC4:2:2などのやむを得ない併用により帯域不足に陥ることが多いことから搭載プロトコルはHDMI 2.1である。HDMI 2.0より性能が低いHDMIケーブルは動作保証がない[153]。任天堂は当初、発表直後にTVモード時にHDMIでVRR出力ができるとしていたが、ドックの技術的な問題で携帯モード時にのみVRRが起動する[154]。画面のベゼルも細くなっている[155]。本体のデザインは黒色を基調として[156]、有機ELモデルより丸みを帯びた形状となっている。初代Switchでは有機ELモデルもあったが、任天堂がNintendo Switch 2で有機ELを見送った理由について、ハードウェア設計責任者の佐々木哲也は、HDR対応など液晶技術の進化を理由に挙げている[157]。初代モデルと異なり、ドックにはイーサネット端子と冷却ファンも標準搭載されている[158][151]。
使用されているシステムオンチップ(SoC)は、NVIDIA Tegra T239(型番: GML-X30-A1、コードネーム「Drake[159]」)である。このSoCは、オクタコアのARM Cortex-A78C CPU[160]、12 SM Ampere GPU、そして128ビットのLPDDR5Xメモリインターフェイス12 GBを備えている[161][162]。発売前に出たFTC対マイクロソフトに関連するアクティビジョンの内部メールによると、このゲーム機の性能は第8世代ゲーム機であるPlayStation 4やXbox Oneと類似しているとされた[163]が、発売後にIGNがコーエーテクモゲームスにインタビューしたところ、処理性能は第9世代ゲーム機であるXbox Series Sに近い性能だと明かされており PlayStation 4より上回る処理性能だと回答されている[164]。任天堂はNintendo Switch 2がNvidiaのディープラーニングスーパーサンプリング(DLSS)技術およびレイトレーシングをサポートすることを発表している[165]。また、NVIDIAはこのゲーム機がTensorコアとRTコアを備え、携帯モードでNvidia G-Syncを介した可変リフレッシュレートをサポートすることを確認している[166]。さらに、Wi-Fi 6にも対応する[167][48]。
Nintendo Switch 2には256 GBの内部ストレージが搭載されており、Nintendo Switchの32 GBから大幅に増加している[48]。ストレージは、最大2TBまで対応したmicroSD Expressカードを使用して拡張可能である。これにより、Nintendo Switchで使用されていたmicroSDHCおよびmicroSDXCカードに比べ、より高速な読み取りおよび書き込み速度を実現している。Nintendo Switch 2はゲームのロードにmicroSD Expressカードのみをサポートしており、microSDHCおよびmicroSDXCカードはスクリーンショットやビデオの閲覧用途に限られる[48][168]。
携帯モード時、ゲーム機は内部の非着脱式5,220 mAhリチウムイオン充電式バッテリーによって主に駆動される[151]。任天堂はバッテリー使用可能時間を約2時間から6.5時間としている[169]が、これらはあくまで目安であり、実際の使用時間はプレイするゲームによって異なる[170]。バッテリーの充電は、いずれのUSB-Cポートからでも行え、充電時間の目安はスリープモードにした状態で約3時間である[171]。
2025年1月1日にシステムのマザーボードの画像とされるものが公開された[172]。Famiboardsのユーザーが物理的な寸法に基づいて計算したところ、このシステムオンチップが5nmプロセスノードで製造された可能性が高いと推測した[173]。ただし、Digital FoundryのRichard Leadbetterは、Ampereベースのアーキテクチャを小型プロセスノードに移植するのではなく、既存の低コストなSamsung製8nmプロセスノードを使用する可能性が高いと結論付けた。このようなプロセスは性能やバッテリー寿命に課題を抱えるものの、固定ハードウェアプラットフォームの特性により、カスタム最適化の実装によってこれらの問題が緩和されるとLeadbetterは考えている[174]。 外部ストレージとして、ポータブルゲーム機初となるmicroSD Expressメモリーカードのみに対応する[7]。SD Expressに対応していないmicroSDメモリーカードについては、Nintendo Switchの作品のみを遊びたい場合でも使用することができず、Nintendo Switch本体で保存した画面写真、動画のコピーにのみ利用することができる[7]。
日本国外では、Nintendo Switch 2は前モデルと同様にリージョンロックを採用していない。ただし日本国内では、標準の多言語対応版(税込み69,980円[175])と、日本語・国内専用版(税込み49,980円[175])の2種類が提供されている。この日本語・国内専用版は本体UIが日本語で固定され、日本のニンテンドーアカウントのみ対応している。この措置は円安の日本円通貨に対抗するために行われたと受け止める者もいた[7][176][177]。
ハードウェアの保護
Nintendo Switch 2のドックは非標準の独自プロトコルで通信すると多数のメディアが報じており、既存のサードパーティー製ドックは互換性がないとされている。これは初代Switch用やUSB-C DisplayPort Alt modeに対応したドックが本体と通信できないためである[178][179]。この非互換性は、Switch 2本体がドックモードに入るために20ボルトの電源供給を必要とすることに起因するとされた[180]。発売後数か月で、Switch 2に対応したサードパーティー製ドックが登場した[181]。2025年11月に配信されたSwitch 2向けのシステムソフトウェア更新により、一部のサードパーティー製ドックでは本体からの映像出力信号が無効化され、使用不能になる事例が確認された[182]。任天堂はこのアップデートについて、「合法的なサードパーティー製ドックとの互換性を妨げたり無効化したりする意図はない」と主張した[183]。
2025年5月、任天堂はNintendo Switch 2利用者向けに、利用規約およびプライバシーポリシーを更新した。この規約に違反した場合、「ニンテンドーアカウントサービスおよび、または該当する任天堂のデバイスが、全部または一部で恒久的に使用不可能になる」可能性があると発表した[184]。これは、海賊行為やゲームのエミュレーションを防止する目的と見られている[184]。また、この規約は非公式ソフトウェアのインストールや、ハードウェアを高速化するための改造にも関連している[185]。この方針の結果、Switch 2でサードパーティー製のフラッシュカートリッジを使用してSwitchゲームをサイドロードしたプレイヤーや、中古のゲームカードを購入したプレイヤーは、任天堂のNintendo Switch Onlineサービスから本体を利用停止処分にされる事例が発生している。『Engadget』によると、これは任天堂がSwitchおよびSwitch 2のすべてのゲームカードに固有のIDコードを付与し、複製されたカードを使用していると見られるシステムを遮断する措置を講じているためである。少なくとも一件のケースでは、ユーザーが正規に中古ゲームカードを購入しており、Switch 2がブロックされた後に購入証明を任天堂に提示したところ、ブロックが解除されたという[186]。一方で、こうしたブロックは永久的なもので、システムが任天堂のネットワークに接続できなくなる場合もある[187][188][189]。一部のSwitch 2の中古購入者は、こうしたブロックにより自分のアカウントへの本体登録ができず、購入前から任天堂ネットワークに接続できない状態になっていることが判明した[190]。この対応により、ブラジルの消費者保護団体であるConsumer Protection and Defence Programが「こうした措置は同国の消費者法に違反する」として任天堂を提訴している[191]。また多根清史によれば既に非公式カートリッジを使用したNintendo Switch 2が、オンライン接続できなくなる事例が報告されているという[192]。
Joy-Con 2
Joy-Con 2は初代Joy-Conからデザインが更新されている。ゲーム機の本体が大型化されたのに合わせてサイズが大きくなり、レールシステムではなく磁気によって側面にスナップ装着する方式となった。取り外す際はJoy-Con 2にある小さなボタンを押すと内部のシリンダーが伸び、本体から押し出される仕組みである[193]。任天堂はアナログスティックがより大型で、なめらかかつ耐久性が増したと説明した[193]。初期の報道では、従来のアナログ機構に埃が溜まることで起きたドリフト問題に対応するため、新型スティックにはホール効果センサーが使われるとの見方があった[194]が、2025年4月に任天堂はホール効果センサーは使用していないことを確認した[195]。
コントローラの側面のSLボタンとSRボタンは大幅に拡大され、Joy-Con 2(R)には新たにゲームチャット機能を起動するCボタンが追加された[193]。また、これらのコントローラは対応するゲームにおいて横向きにしてコンピュータマウスのように使用することもできる[193]。両方のJoy-Con 2には500mAhのバッテリーが搭載されており、約20時間の駆動が可能とされている。コントローラは本体に接続するか、またはチャージンググリップを使用することで再充電できる[196]。初代Joy-Conに搭載されていた赤外線センサーは廃止された[193]。
Nintendo Switch 2 Proコントローラー
Nintendo Switch 2 ProコントローラーはNintendo Switch Proコントローラーとの変更点が多く、具体的には以下の改良が行われた[197]。
- バッテリーがCTR-003から内蔵式に変更され、容量がやや減少した(1070 mAh)。
- HD振動2とCボタンに対応。
- ヘッドホン端子が追加された。ヘッドホン端子にCTIA方式のマイク付きイヤホンを接続できる。
- コントローラ表面部のクリアパーツが廃止された。また、コントローラ前面部は白色のパーツに変更。
- 任意のボタンパターンを追加できるGL・GRボタンの実装。
- グリップ裏側の形状が変更された。
Nintendo Switch 2 カメラ
Nintendo Switch 2 カメラは、任天堂が開発したNintendo Switch 2専用のウェブカメラである。このカメラは、ゲームチャットおよびカメラプレイというゲーム内カメラ機能で使用できる。任天堂は、あらゆるUSB-Cカメラが本体と互換性を持つとしているが[198]、すべてのカメラが正常に動作するとは限らないとしている[199]。YouTubeのNile Mitchellによると、iPhoneはカメラとして使用可能である[199]。 このカメラはアルミニウム製で、底部にはラバーグリップが付いている[200]。
接続にはUSB-Cを使用して本体と通信を行う[201]。110度の広角レンズとイメージセンサーを備え、1080p解像度で動作する[200]ほか、プライバシー保護用のカバーも付属している[198]。また、モーショントラッキング機能も搭載している[202]。本体のシステム設定には、接続されたUSB-Cカメラの動作をテストするためのオプションも用意されている[198]。
本体バリエーション
日本で販売されているNintendo Switch 2。
通常版
| 商品名 | セット内容 | 発売日 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Nintendo Switch 2 (日本語・国内専用) |
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2025年6月5日 |
|
| Nintendo Switch 2 (多言語版) |
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2025年6月5日 |
マイニンテンドーストアのみの販売 |
限定版
| 商品名 | セット内容 | 発売日 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Nintendo Switch 2 マリオカート ワールド セット |
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2025年6月5日 |
年内限定生産 |
| Nintendo Switch 2 Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition セット |
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2025年10月16日 |
数量限定生産 |
周辺機器
発売日の記述が無い商品は一部を除いて、基本的にはNintendo Switch 2本体と同日発売である[203]。
また、Nintendo Switchの周辺機器にも対応しているが、規格が異なるHDMIケーブル、ドックとmicroSDカードは非対応となっている。また、ACアダプターは電力が足りないためTVモードでの使用は不可となっているほか、充電スタンドも利用不可となっている[204]。
なお、Nintendo Switch向けのコントローラについてはホームボタンによるウェイクアップ機能およびCボタンに対応していない他、一部の非ライセンス品コントローラについてはNintendo Switch 2で使用できない[205]。
| 型番 | 名称 | 備考 | 発売日 |
|---|---|---|---|
| BEE-001 | Nintendo Switch 2本体 | 日本語・国内専用モデル、多言語対応モデルによる型番の違いはない。両者の違いを区別するには製造番号の確認が必須である。 国内専用モデルは海外での使用を推奨されていない[206]。 |
2025年6月5日 |
| NGN-01 | Nintendo Switch 2 ACアダプター | 本体に1つ同梱。Nintendo Switchでも使用可能。 | 本体と同日 |
| BEE-003 | Nintendo Switch 2バッテリー | 本体に内蔵。バッテリーのみの販売はない。 | 本体と同日 |
| BEE-004 | Joy-Con 2バッテリー | Joy-Con 2に内蔵。バッテリーのみの販売はない。 | 本体と同日 |
| BEE-005 | Nintendo Switch 2ドック | 本体に1つ同梱。 | 本体と同日 |
| BEE-006 | ゲームカード | ゲームカードのみの販売はない。 LB-XXXXX-XXX-0は「ゲームデータが入った普通のSwitch 2カード」 LP-XXXXX-XXX-0は「キーカード」 LN-XXXXX-XXX-0は「Switch 2 Edition(Switch 1/2どちらでも遊べるカード)」である。 |
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| HAC-009 | カードケース | パッケージ版に付属。ケースの色が赤透明に変更。 | |
| BEE-008 | Nintendo Switch 2 Proコントローラー | 本体と同日 | |
| BEE-009 | Joy-Con 2グリップ | Joy-Con 2を取りつけるグリップでNintendo Switch 2本体に1つ同梱。 | 本体と同日 |
| BEE-010 | Joy-Con 2充電グリップ | Joy-Con 2を取りつけて充電するグリップ。背面にGL/GRボタンが追加されており好きなボタンを割り当てることが可能。 | 本体と同日 |
| BEE-011 | USB-C充電ケーブル | Nintendo Switch 2 ACアダプターに1つ同梱。両端がType C端子のUSBケーブル。約1.5m(Altmode、USB-PD対応のUSB2.0) | 本体と同日 |
| BEE-012 | Joy-Con 2(L) | Nintendo Switch 2本体にJoy-Con 2(L) / Joy-Con 2(R)が1つずつ同梱。 | 本体と同日 |
| BEE-014 | Joy-Con 2(R) | ||
| BEE-015 | ウルトラハイスピードHDMIケーブル | 本体に1つ同梱。HDMI 2.1となる。 | 本体と同日 |
| BEE-016 | USB充電ケーブル | Nintendo Switch 2 Proコントローラー、Joy‐Con 2充電グリップに1つ同梱。Type A端子とType C端子のUSBケーブル。 | 本体と同日 |
| BEE-017 | Nintendo Switch 2 Proコントローラーバッテリー | Nintendo Switch 2 Proコントローラーに内蔵。バッテリーのみの販売はない。 | 本体と同日 |
| BEE-018 | Joy-Con 2ストラップ | Joy-Con 2に取り付ける、落下防止のストラップ。Joy-Con 2(L)/ Joy-Con 2(R)にそれぞれ1つ同梱。 | 本体と同日 |
| BEE-019 | Nintendo Switch 2カメラ | Nintendo Switch 2のUSB Type-Cポートと接続することで、ゲームチャット使用時にビデオチャットが行える。 「カメラプレイ」対応ソフトでは、カメラが映す映像を、ゲーム画面の中に登場させることが可能。 |
本体と同日 |
| BEE-020 | Joy-Con 2ハンドル | Joy-Con 2を取り付けると自動車のハンドルを模した操作が可能で2個セットで同梱。 Joy-Con 2のプレイヤーランプがハンドル装着後でも見れるようになった。 |
本体と同日 |
| BEE-021 | ニンテンドー ゲームキューブ コントローラ | ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics専用のワイヤレスコントローラ。 Nintendo Switch Onlineの加入者限定特典でマイニンテンドーストアで購入可能。 |
本体と同日 |
| BEE-028 | Nintendo Switch 2キャリングケース | Nintendo Switch 2本体を収納できるキャリングケース。保護シート、クリーニングクロス、ゴミ取りシールが付属。 | 本体と同日 |
| BEE-029 | Nintendo Switch 2画面保護シート | Nintendo Switch 2キャリングケースに同梱。 | 本体と同日 |
| BEE-032 | オールインボックス | Nintendo Switch 2本体やドッグなど一式収納出来るボックス。 | 本体と同日 |
ソフトウェア
販売形式
前世代機と同様に、Nintendo Switch 2のゲームは物理形式とデジタル形式の両方で入手可能である。物理形式のゲームは、初代Switchで使用されたものと似た形状を持つ専用のゲームカードに保存される[207]。Switchのゲームカードと同様に、Switch 2のゲームカードにも子どもが誤って口にしないよう、無害な苦味成分が塗布されている[208]。Nintendo Switch 2用のゲームカードは赤色で、初代Nintendo Switch用(濃い灰色)のものと区別される[158]。さらにゲームカード用ケースも赤色になり、ジャケットの側面が赤色背景で統一されなくなる。このゲームは、Nintendo Switchの物理リリースの大部分と後方互換性を持つ[209]。
Switch 2以降、一部のゲームのパッケージ版は、ゲームデータを含まずデジタルライセンスのみを収録したカード〈「ゲームキーカード」)と呼ばれるゲームカードで出荷される場合がある。このカードを挿入すると、ゲームのファイルが本体へダウンロードされる[210][211]。デジタル版の購入とは異なり、ゲームを起動するにはゲームカードを挿入しておく必要がある。この形式は、Nintendo Switchで一部のサードパーティー作品が採用した方法やアクティビジョンのCall of Duty MWII以降のディスク媒体に似ており、カードに認証用のDRMデータしか含まれず、残りのデータをダウンロードする必要があった[212][213][214]。
任天堂はキーカード導入の背景について「今後数年間にわたりNintendo Switch 2を将来にわたって安心して使えるハードにするため」と説明している。年々ゲームの容量が大きくなり、従来のゲームカードの記憶容量を超えるタイトルが増えてきているが、キーカードを使えば、デジタル配信だけでなくパッケージ版としても大容量タイトルを店舗で販売し続けることが可能になる、としている[215]。なお、キーカードで販売されるタイトルはニンテンドーアカウントにひもづけられておらず、アカウントロックはされない仕様となっている[216]。
オンラインサービス
任天堂はNintendo Switch OnlineサービスがNintendo Switch 2でも引き続き利用可能である[217]。サブスクリプション型サービスを通じて、Nintendo Switch 2のユーザーはニンテンドーeショップで新作ゲームのダウンロード購入、フレンドとのマルチプレイ、クラウドセーブによるゲームデータの保存などを利用できる。
既存のNintendo Switch Onlineサービスの一環として、ゲームキューブのタイトルが「ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics」で配信開始された。これらはNintendo Switch 2専用に「Nintendo Classics」という新しいブランドで展開された[218]。
このコレクションは2025年6月に本体と同時に発売され、当初は『ゼルダの伝説 風のタクト』、『ソウルキャリバーII』(ともに2002年)および『F-ZERO GX』(2003年)が含まれている。その他の『ルイージマンション』(2001年)、『スーパーマリオサンシャイン』(2002年)、『ポケモンコロシアム』(2003年)、『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』(2005年)などのゲームは、日程未定で順次追加される予定である[219]。また、Nintendo Classicsのカタログには、Switch 2限定機能としてCRTフィルターとリワインド機能が追加され、既存のNINTENDO 64のソフトにも適用される[220]。また、同時に新型ゲームキューブ コントローラも発売され、Nintendo Classicsの利用者向けに限定販売される[221]。ただし、「2本でお得 ニンテンドーカタログチケット」サービスはNintendo Switch 2専用タイトルには利用できない[222]。
ボイスチャットサービスのゲームチャットも導入されており、フレンドとのボイスチャットや画面共有が可能である。オプションのWebカメラアクセサリを利用すればビデオ通話もサポートされる。ゲームチャットはJoy-Con 2(R)にあるCボタンからアクセスできる[223]。ただし、このチャット機能は2026年3月31日までは無料で利用でき、それ以降はNintendo Switch Online有料会員のみが利用できるようになる[224]。さらに、iPhone 15および16などのスマートフォンや、DisplayPort Alternate Modeに対応するAndroidスマートフォンは、USB-C to HDMIケーブルおよびHDMIキャプチャケーブルを使用することで、Switch 2上でウェブカメラとして利用することができる[225][226]。
ゲームタイトル
2025年1月に公開されたこのゲーム機の予告編には、6月5日にNintendo Switch 2と共に発売された新作のマリオカートゲーム『マリオカート ワールド』の初期映像も含まれていた[11][227][228]。『IGN』による報道では、『メトロイドプライム4 ビヨンド』『Pokémon LEGENDS Z-A』『Pokémon Champions』『レイトン教授と蒸気の新世界』など、Nintendo Switch向けに発表されたタイトルがNintendo Switch 2向けにアップグレード版として提供される可能性があることが示唆されている[229]。また、ゲーム機向けツアーゲーム『Nintendo Switch 2 のひみつ展』が4月2日のNintendo Directで発表され、ゲーム機発売と同時にダウンロードでリリースされた。
サードパーティーの対応
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2024年1月に開催されたGDCで実施された調査では、3,000人のインディーおよびAAAゲーム開発者に対してゲーム制作と取り組んでいるプラットフォームについて質問が行われた。そのうち250人がNintendo Switch 2向けにゲームを制作中であると回答し、さらに調査対象の32%がこのゲーム機向けの開発に関心を示した[230]。2024年5月、任天堂はエンブレイサー・グループからマイアミを拠点とする開発会社Shiver Entertainmentを買収する意向を発表した。同社は声明で、この合併によりソフトウェアの開発および移植に特化した社内リソースを確保しつつ、スタジオがNintendo Switchやその他のプラットフォームへの取り組みを継続できるようになると説明した[231]。その後、Bloomberg Newsは、この買収がNintendo Switch 2向けのサードパーティーゲーム確保を強化するためのものであり、Shiverが外部開発者を支援して競合プラットフォームからのタイトルの最適化を行う役割を担うと報じた[232]。2024年9月には、開発会社のPathea Gamesが『My Time at Portia』(2019年)および『My Time at Sandrock』(2023年)の精神的後継作となる『My Time at Evershine』を発表した[233]。同年10月には、Playtonic Gamesがリマスター版『Yooka-Replaylee』を「任天堂プラットフォーム」で発売すると発表した[234]。2025年3月には、開発会社のFuturLabが『PowerWash Simulator 2』を発表し、当初はNintendo Switch 2を含む複数のプラットフォームで発売予定であることをニュース媒体に確認したものの、一部の声明を撤回した[235]。
2025年4月2日に配信されたNintendo Directでは、スクウェア・エニックス、カプコン、エレクトロニック・アーツ、テイクツー・インタラクティブ、CD Projekt Red、バンダイナムコエンターテインメント、セガ、Supergiant Games、ワーナーゲーム、アクティビジョン・ブリザード、IO Interactiveなど、複数の大手パブリッシャーによるSwitch 2への対応が発表された。また、パートナータイトルとして46本のソフトがラインナップされ、そのうち17タイトルは6月の本体発売に合わせて同時リリースされることが明らかにされた[236][237]。また、パートナータイトルとして46本のソフトがラインナップされ、そのうち17タイトルは6月の本体発売に合わせて同時リリースされることが明らかにされた[238][239]。
配信内で発表された主なサードパーティー作品には、『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』、『ハデスII』、『Borderlands 4』、『龍が如く0 ディレクターズカット』、『エルデンリング ターニッシュド エディション』、『サイバーパンク2077 アルティメット・エディション』、『ヒットマン ワールド・オブ・アサシネーション』、『007 ファーストライト』、『スプリット・フィクション』、『デモンエクスマキナ タイタニック・サイオン』、『ストリートファイター6』、『DELTARUNE』が含まれている[240][241][242]。また、エレクトロニック・アーツおよびテイクツー・インタラクティブは、自社のスポーツゲームシリーズ『EA Sports FC』、『マッデンNFL』、『WWE 2K』、『NBA 2K』などをSwitch 2で展開することを正式に表明している[243][244]。任天堂はまた、システム専用タイトルとして、コーエーテクモゲームスと共同開発した『ゼルダ無双 封印戦記』[245]、バンダイナムコスタジオと共同開発した『カービィのエアライダー』、フロム・ソフトウェアと共同開発した『ダスクブラッド』をパートナースタジオとの協力で制作していることを明らかにした[246]。任天堂はその後、2025年11月の決算説明会において、Switch 2は任天堂のハードの中で過去最大規模のサードパーティーソフトラインナップを初年度に擁していると述べた[247]。
Microsoft Gamingのフィル・スペンサーは、同社のマルチプラットフォーム展開戦略の一環として、Xboxゲームの移植によってSwitch 2をサポートすると述べた[248]。マイクロソフト傘下のスタジオによる初期のリリースには、アクティビジョンの『トニー・ホーク プロ・スケーター 3+4』、およびベセスダ・ソフトワークスの『フォールアウト4 アニバーサリーエディション』、『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』が含まれている[249][250]。また、Xbox Game Studiosの『Halo: The Master Chief Collectio』および『Microsoft Flight Simulator 2024』もシステム向けに計画されていると報じられている[251][252][253]。マイクロソフトは以前、アクティビジョン・ブリザードの買収計画の一環として、『コール オブ デューティ』シリーズを任天堂プラットフォームに提供する契約を締結しており、これは2023年2月に法的拘束力を持つものとなった[254][255]。
ユービーアイソフトは、本体発表後に「このゲーム機に夢中になった」とコメントし、発売時期に合わせて『スター・ウォーズ 無法者たち』および『アサシン クリード シャドウズ』の移植版をリリースした[256][257]。前作の『アサシン クリード ミラージュ』もSwitch 2向けに開発中であると報じられている[258][259]。『マーベル ライバルズ』のプロデューサーであるWeicong Wuは、任天堂とすでに連絡を取り、開発キットを保有していると述べ、Switch 2版のリリースに関心を示しているが、ゲームのパフォーマンスが十分である場合にのみSwitch 2に展開するとしている[260]。
2025年8月ごろ、『Digital Foundry』は、任天堂がSwitch 2用のハードウェア開発キットを小規模およびインディー系スタジオに提供しておらず、オリジナルのSwitch向けのリリースに注力するよう指示していると報じた。初代Switch向けソフトは後方互換性によってSwitch 2でもプレイ可能である。任天堂はこの方針の理由を明確にしていないが、この決定により開発者たちはSwitch 2の更新されたハードウェアやゲームチャットなどの追加機能に対応したネイティブタイトルをリリースできない状況にある[261]。
後方互換性
Nintendo Switch 2は、初代Nintendo Switchのほとんどのゲームでデジタル形式で後方互換性を持つ[217][262]。ただし、任天堂は一部のゲームが完全には互換性がない、またはサポートされない可能性があると述べている[40]。例えば、Joy-Con 2にはモーションIRカメラが非搭載であるため、この機能を必要とするゲームは初代Joy-Conを使用する必要がある[263][264]。その他大多数のSwitch用ゲームについては、Switch 2が従来のSwitchと同じハードウェア構成を持たないため、互換レイヤーのような一種のエミュレーション技術によってプレイできるようになっている。ハードウェアディレクターの堂田卓宏は、この仕組みについて「ソフトウェアエミュレーターとハードウェア互換性の中間のようなもの」と表現している。また、佐々木哲哉は「データを読み込みながらリアルタイムで処理を実行している方式だ」と説明している[265]。
任天堂は後方互換性を実現するためにソフトウェアエミュレーションを使用せず、Nintendo Switchゲームデータをリアルタイムで変換してNintendo Switch 2上で動作させる。この方法についてNintendo Switch 2のディレクターである堂田卓宏は、「ソフトウェアエミュレーターとハードウェア互換性の中間に位置する」と述べている。この技術により、Nintendo SwitchのソフトでもNintendo Switch 2でプレイする際にゲームチャットなどSwitch 2の機能を追加することが可能となっている[264]。
2025年5月現在[update]、任天堂がテストした122本の自社発売ソフトのうち、Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kitを除く全ソフトが動作検証で問題が見つかっていないことを公表している。唯一対応していないVR Kitは、ソフト付属の段ボールキットがNintendo Switch 2の本体サイズに合わないという理由で互換性がない[266][267][264]。任天堂がテストしたサードパーティー製Switch用ゲームは15,000本以上にのぼり、そのうち約75%がSwitch 2でも問題なく動作した。約170タイトルでは何らかの問題が報告された。また、HuluやCrunchyrollなど一部のアプリケーションは非対応となっている[268]他ニコニコ動画、ABEMAなどのメディア視聴アプリに互換性がないことも公表している[269]。YouTubeについては後日対応することを同サービスがXアカウントにて公表している[270]。
任天堂はNintendo Switchで購入したダウンロード版ソフトをNintendo Switch 2に移行するための支援として、2025年4月に「バーチャルゲームカード」を導入した。バーチャルゲームカードは、ダウンロード版ソフトをほかのサインインしたNintendo Switch/Nintendo Switch 2本体に移行したり、家族のNintendo Switchに最大2週間貸し出したりすることができる[271][272]。
2024年2月には、開発者が新しいハードウェアを活用するためにゲームをアップデートできるという噂が報じられた[273]。これは「Nintendo Switch 2 Edition」[274]として公開され、『メトロイドプライム4 ビヨンド』『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』『Pokémon LEGENDS Z-A』『星のカービィ ディスカバリー』などのNintendo Switchゲームは、「Nintendo Switch Online + 追加パック」を通じて提供されるか、別途販売されるNintendo Switch 2向けアップグレード版が登場し、一部では新しいコンテンツが追加される予定である[275]。一方、『スーパーマリオ オデッセイ』や『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』などのゲームは、Nintendo Switch 2向けのパフォーマンスアップデートのみが無料で提供されるが、新しいコンテンツは追加されない[276]。また、これらのゲームはSwitch 2のカートリッジを元のSwitch本体に挿入することで、従来のSwitch用ソフトとしてもプレイできる[277]。
元のSwitch本体にもこれらのゲームを挿入して、まるでオリジナルのSwitchゲームのコピーであるかのようにプレイできる[278]。
SwitchのゲームをSwitch 2に持ち込む手助けとして、任天堂は2025年4月にオリジナルのSwitchシステムソフトウェア向けにバーチャルゲームカードを導入した[279]。バーチャルゲームカードは、デジタル購入したゲームを2台目のSwitchやSwitch 2で利用するために仮想的に転送したり、家族のSwitchに最大2週間まで貸し出したりできる[280][281]。
Joy-ConとNintendo Switch Proコントローラーはほとんどのケースで[注釈 3]前方互換となっており、一部のSwitchソフトでSwitch 2の互換が必要な場合がある。こうしたソフトには、多くのNintendo Laboシリーズ、『リングフィット アドベンチャー』(2019年)、『超おどる メイド イン ワリオ』(2023年)が含まれる[264][263]。
評価
| 評価 | ||||||||||||||||||||||||
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批判的な対応
『Digital Trends』と『ヴァルネット』はドックの使いやすいデザインを評価した[283][293]が、『PCMag』はこれに対し曖昧な反応を示した[287]。他の批評家は改良された換気システムに満足していた[292][289]。キックスタンドについては、一部からはデザインの改善と耐久性で高く評価された[283][287][293]が、『WIRED』はその安全性や薄さを懸念した[292]。画面については、有機ELが非搭載である点が議論の対象となったが、『WIRED』は120 HzリフレッシュレートとHDR10対応がこれを補っていると述べた[292]。批評家はNintendo Switch 2のディスプレイがNintendo Switchのものよりも進化していることで一致した[296]。一方で、その特長にも関わらずディスプレイに弱点があると指摘する者もいた[283][294][287]。Joy-Conのデザイン改良は評価され、SLボタンとSRボタンの大型化が役立つと指摘した者もいた[292][297][298]。一方、スティックドリフトの解決策がないことに不満を示す声もあった[299][286][300]。また、Joy-Conのマウス機能は、脚の上でも正しく動作したと指摘されている[298][291]。本体のバッテリー持続時間の短縮については批判があり、Nintendo Switchの2.5時間から6.5時間という推定値と比べて否定的に評価する声があった[287][283][299]が、『Engadget』はこの数値は高性能な携帯型ゲーム機としては標準的だと述べた[289]。
本体のソーシャル機能は評価された[301]。『WIRED』はゲームチャットを「本体の中で最も注目に値する完全な新機能」と評した[292]『マッシャブル』は、任天堂が20年以上前のコンセプトで車輪の再発明をしたのではなく、機能を「純粋な実用性から、使うこと自体が積極的に楽しくなる領域へと進めた」と述べた[290]。「ビジネスインサイダー」は、専門的なコミュニケーションよりも「手軽に素早くマルチプレイを楽しむために作られている」と述べている[299]。音声認識オプションの精度や話者の識別能力についても批評家から評価された[290][283]。内蔵マイクのノイズキャンセリング性能も好意的に受け止められた[299][292][290]。一方で、ゲームチャットの画面共有については多くの批評家がカクつきを指摘している[302]。マッシャブルはバーチャルゲームカードシステムについて、共有用デジタルゲームの所有権を巡って「兄弟姉妹にとってはロジスティック上の悪夢になる可能性がある」と表現している[290]。『IGN』は、Nintendo Switch 2について「アップグレードする独自の理由はあまり提供していない」と述べ、任天堂が「かなりのプレミア価格を課している」と批判したほか、Joy-Conの快適性の欠如やアナログトリガーが搭載されていない点を問題視した[284]。同様に、『Nintendo Life』はゲームを遊ぶには「大きなコストがかかる」とし、ストレージが256 GBしかない点をゲーム機の短所として挙げ、「すぐ一杯になるだろう」とレビューで指摘した[285]。『PC Gamer (US)』もまた、安価にゲームを楽しみたい人はSwitch 2を購入すべきではないと述べ、「高額な価格設定」であると批判し、さらにJoy-Conが依然としてスティックドリフトを起こす可能性があることを強調した[286]。
ローンチタイトルのラインナップは物足りないと批判された[303]。『PC Gamer』は近年で「最も弱い」ラインナップのひとつと評した[286]。また、任天堂がローンチタイトルの『Nintendo Switch 2 のひみつ展』で課金をしていることも批判された[298][297][295]。ローンチタイトルの多くが他機種で展開されたもので、初代Switchでは動かなかったゲームの移植であると指摘されており[304][291]、一方でSwitch 2での旧作のアップグレードを評価する声もあった[294][291]。『PC Gamer』はディープ・ラーニング・スーパー・サンプリンググラフィック技術により『サイバーパンク2077』のようなゲームが「主観的にはより良くなった」と述べ[286]、『Edge』は『メトロイドプライム4 ビヨンド』やひみつ展をプレイしたとき、マウス機能の精度を称賛した[297]。本体・ゲーム・周辺機器の総価格に懸念を示す批評家も多かった[305]。また、初代Switchからのデータ転送の信頼性にも懸念が示された[290][306][307]。ゲームをプレイ可能にするために任天堂のサーバーからデータをダウンロードする必要があるキーカードの使用は、物理ゲームにおける新しい形態のデジタル著作権管理とみなされ、サーバーのダウン時にダウンロードできなくなる懸念、ゲームの所有権、ビデオゲームの保存、および任天堂がNintendo Switch 2のサービスやサポートを終了した後のゲームの扱い[注釈 4]に関して懸念を引き起こした[308][309]。
受賞
Switch 2は日本ゲーム大賞 2025で経済産業大臣賞を受賞した[310]。Yahoo!検索大賞2025の商品部門で1位になった[311]。
ゴールデンジョイスティックアワード 2025においては、本体およびProコントローラーがBest Gaming Hardware部門にノミネートされた[312]。
デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'25 / 第31回 AMDアワードにおいては、年間コンテンツ賞「優秀賞」を受賞した[313]。
脚注
注釈
出典
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参考文献
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関連項目
外部リンク
- Nintendo_Switch_2のページへのリンク