エポック社とは? わかりやすく解説

エポック社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/03 00:32 UTC 版)

株式会社エポック社
EPOCH COMPANY, LTD.
種類 株式会社
本社所在地 日本
111-8618
東京都台東区駒形二丁目2番2号
設立 1958年昭和33年)5月6日
業種 その他製品
法人番号 8010501001471
事業内容 玩具ホビー雑貨などの開発、製造並びに国内販売及び輸出入
代表者 前田道裕(代表取締役社長)
資本金 3億8000万円
純利益
  • 10億2300万8000円
(2021年3月期)[1]
総資産
  • 239億0709万円
(2021年3月20日現在)[1]
従業員数 219名(2024年4月現在)
決算期 3月20日
主要株主
主要子会社
  • エポックロジスティクス
  • ジェイジェイ
関係する人物
外部リンク https://epoch.jp/
特記事項:(売上高)207億9612万5千円(2017年3月)→198億6572万1千円(2019年3月末)、当期純利益3億2965万3千円(2019年3月末)※TSR信用情報調べ。
テンプレートを表示

株式会社エポック社(エポックしゃ、: EPOCH COMPANY, LTD.)は、東京都台東区に本社を置く日本の玩具メーカー。1958年昭和33年)創業。

事業概要

野球盤などボードゲームのメーカーとして知られている、中堅の玩具製造販売会社。

テレビCM第一号タレントは、当時読売巨人軍の主力打者だった長嶋茂雄だった。また喜劇俳優大村崑がCMキャラクターを務めた時代もあった。

ヨーロッパのドールハウスを参考にして現代風にアレンジした女の子向けの「シルバニアファミリー」が、同社初の女玩でヒット商品である。

他に、トレーディングカードカプセルトイジグソーパズルも、この会社の主力商品になっている。ジグソーパズルは現在1ピースの大きさが約半分の「パズルの達人」シリーズを展開し、上級者向けにアピールし、ヒット商品になった。かつては、家庭用テレビゲーム機カセットビジョンゲームポケコンを開発、発売していた。また、Atari 2600の輸入販売も行われていた。

ドラえもんのメインスポンサーを第2作1期時代から永きに亘り務めていることでも知られ、かつてはテレビゲーム用ソフトを多く制作していた。

沿革

かつて発売されていた商品

ゲーム機

テレビゲーム機
携帯用ゲーム機

エポックまんがゲームシリーズ

マンガ家がデザインした本棚に収まるサイズのボードゲーム」をコンセプトに1977年から1980年までシリーズ化。当初は「マンガ家が考えた」を売りにしており、その内容も「矢口高雄釣りキチ三平→釣りゲーム」という分かりやすいのもあれば、「石森章太郎多羅尾伴内(漫画を執筆した事がある)→モンタージュゲーム」という分かりづらいのもあった。そこで「楳図かずおまことちゃんゲーム」からはキャラクター路線製品を平行発売、また「ミッキーマウスの大冒険ゲーム」は唯一のディズニーアニメからの登場となった。

パッケージは当初黒を主体とし、上部のフック掛け部分に製品名を記載していたが、「赤塚不二夫の駅前タクシーゲーム」からパッケージ正面に製品名、フック掛け部には「まんがゲーム」をそれぞれ記載、そしてパッケージは回替わりの配色となった。

  1. 矢口高雄の釣りゲーム
  2. 横山光輝の競馬ゲーム
  3. 永井豪のサッカーゲーム
  4. 藤子不二雄のゴルフゲーム
  5. 川崎のぼるの相撲ゲーム
  6. ちばてつやの野球ゲーム
  7. 望月三起也のサーキットゲーム
  8. 石森章太郎のモンタージュゲーム
  9. 赤塚不二夫の駅前タクシーゲーム
  10. さいとう・たかをのスパイ暗号解読ゲーム
  11. 水森亜土のまいごのペットゲーム
  12. 里中満智子の舞踏会ゲーム
  13. 吉田まゆみのるんるん学園ゲーム
  14. 楳図かずおまことちゃんゲーム
  15. 山上たつひこがきデカゲーム
  16. 水島新司香川ドカベンゲーム
  17. 大和和紀スチュワーデスゲーム
  18. 手塚治虫のSF未来世界ゲーム
  19. 鴨川つばめマカロニほうれん荘ゲーム
  20. 板本こうこのビバ!!クラブ活動ゲーム
  21. ミッキーマウスの大冒険ゲーム
  22. 望月あきらゆうひが丘の総理大臣ゲーム
  23. 庄司陽子生徒諸君!ゲーム
  24. 柳沢きみおの青春カップルゲーム
  25. 本宮ひろ志さわやか万太郎ゲーム
  26. 横田幸子の占い相性診断ゲーム
  27. 永井豪の凄ノ王超能力ゲーム

ワールドウォーゲームシリーズ

鈴木銀一郎黒田幸弘レックカンパニーがゲームデザインを行いエポック社が1981年から1990年ごろまで30作品を販売した ウォー・シミュレーションゲーム。生産終了後は国際通信社コマンドマガジン日本版」の付録ゲームとして再録されたが、その後2009年からは鈴木銀一郎の協力により同社から2009年から一部ラインナップが「ジャパンウォーゲームクラシック」のシリーズ名で改訂再版されている。

  • 独ソ電撃戦
  • 日露戦争
  • 砂漠の狐
  • バルジ大作戦
  • 関ヶ原
  • 史上最大の作戦
  • ドイツ戦車軍団[3]
  • 日本機動部隊[4]
  • スターリングラード
  • 装甲擲弾兵(1983年)
  • 戦国大名
  • マレー電撃戦
  • 朝鮮戦争[注 1]
  • 東部戦線(装甲擲弾兵II)
  • 孫子
  • バトル オブ ブリテン
  • シミュレーション入門1
  • 失われた勝利
  • 三国志演義
  • 大空のサムライ
  • 三国志演義エキスパンションキット
  • 武田騎馬軍団
  • 神々の戦い
  • 騎士十字章
  • 銀河帝国の興亡
  • ルール・ザ・ワールド
  • 戦国大名エキスパンションキット
  • 魔法帝国の興亡
  • 三国志演義II
  • シミュレーション入門 2

シミュレーションゲームシリーズ

  • 超人ロック
  • パワーベースボール
  • パワーベースボールエキスパンションキット

EWEシリーズ(エポック ウォーゲーム エレクトロニクス)

ワールドウォーゲームシリーズの購買層よりも低年齢層を狙ったエポック社の開発チームが担当した電子仕掛け満載のウォー・シミュレーションゲーム。全12作。

  • 日本海大海戦
  • バルジ大作戦
  • 決戦関ヶ原
  • 英国の戦い
  • 川中島合戦
  • 史上最大の作戦
  • 大阪夏の陣
  • ミッドウェー沖海戦
  • 織田鉄砲隊
  • 真珠湾攻撃
  • 決戦壇の浦
  • ロンメル戦車軍団

プレイヤング シリーズ

1980年に発売

  • No.1 ダービー予想ゲーム(オリジナルゲーム:ルーズユアシャツ)
  • No.2 探偵学入門ゲーム(オリジナルゲーム:クルード)
  • No.3 大競り市ゲーム(オリジナルゲーム:マスターピース)
  • No.4 特急大百科ゲーム
  • No.5 金メダル争奪ゲーム
  • No.6 株式売買ゲーム(オリジナルゲーム:ベイゼンシュピール)

ブックゲーム シリーズ

1980年頃からシリーズ化

  • No.01.ドライブテクニック
  • No.01A.棋碁
  • No.02.占いコンピューター
  • No.02A.星座占い
  • No.03.スピンボール
  • No.03A.雀カード
  • No.04.バックギャモン
  • No.05.スロットマシン
  • No.05A実戦ゴルフ
  • No.06.ベストカップル
  • No.06A.カジノダイス
  • No.07.ルーレット
  • No.08.ベースボール
  • No.09.マグネット将棋王将
  • No.10.カーレースF-1マシン
  • No.10.マグネットリバーシ
  • No.11.ジャイアンツ野球カード
  • No.11.Jリーグスーパーサッカー
  • No.12.ダービーレース
  • No.13.ドミノ
  • No.14.新巨人の星野球カード
  • No.14A.ヘックス
  • No.15.ブラックジャック
  • No.16.アメリカンフットボール
  • No.16A.デスティネーション
  • No.17.マグネット囲碁
  • No.18.宇宙ゲーム空とぶ円盤
  • No.19.マグネットチェス
  • No.20.アセリチック
  • No.21.マグネットダイヤ
  • No.22.中国象棋
  • No.23.ナイルギャモン
  • No.24.ジャンダイス
  • No.25.立体四目ならべ

ドラゴンボール シリーズ

  • スーパー如意棒(1986年)
  • ドラゴンボール 悟空よ!7つの龍球を探せ!(1986年)
  • ドラゴンボール ファイティングヒーロー 天下一武道会之巻(1986年)
  • ドラゴンボール 熱血 天下一武道会(1986年)
  • ドラゴンボール マッスルタワーの闘い(1986年)
  • ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 1、2階 悟空対下士官(1986年)
  • ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 3階 悟空対メタリック軍曹(1986年)
  • ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 4階 悟空対ムラサキ曹長(1986年)
  • ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 5階 悟空対ブヨン(1986年)
  • ドラゴンボール マッスルタワーの闘い 最上階 悟空対ホワイト将軍(1986年)
  • ドラゴンボール マッスルタワーの闘いDX(1987年)
  • ドラゴンボール 悟空の西の都は大騒ぎの巻(1987年)
  • 悟空のドラゴンボール探しゲーム(1987年)

ゲームソフト

カセットビジョンスーパーカセットビジョンゲームポケコンについては、それぞれの項を参照。

提供番組

脚注

注釈

  1. ^ このゲームに関し、韓国のある団体(詳細不明)から「戦争を遊戯化している」ことを非難する抗議を受けた。エポック社はこれに対し、「『朝鮮戦争』はすでに生産していないし、今後も生産する予定はない」と回答し、決着をはかった。

出典

関連項目

外部リンク


エポック社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 21:18 UTC 版)

野球盤」の記事における「エポック社」の解説

野球盤発売開始当初から、読売ジャイアンツ企画・監修関係にあり長嶋茂雄らがCM登場。「ジャイアンツ野球盤」や、「オールスター野球盤というのも発売されたこともあった。「オールスター」では、当時実在プロ野球選手似せたイラスト盤面登場している(選手ライセンス肖像権関係があったかどうかは不明)。 1981年頃、「パーフェクト野球盤」で、読売ジャイアンツ原辰徳選手監修した「原辰徳パーフェクト野球盤」が発売された。 1988年東京ドーム完成時に、同球場モチーフとした「ビッグエッグ野球盤」のシリーズ開発された。「ビッグエッグ野球盤カスタム」という商品サッカーゲーム盤にも使える多目的球場モデル」の商品であった1993年には阪神甲子園球場監修の「野球盤jr 阪神甲子園球場」、1996年には野茂英雄大リーグでの活躍受けての「メジャーリーグスタジアム」、1999年には当時西武ライオンズ所属していた松坂大輔選手監修の「松坂大輔野球盤jr」も実際に発売された。また、2004年には阪神タイガース監修の「タイガース野球盤」が全国発売された他、愛知県限定商品として中日ドラゴンズ監修した「ドラゴンズ野球盤」、さらにアマチュア野球茨城ゴールデンゴールズとのタイアップとなる「欽ちゃん球団 茨城ゴールデンゴールズ野球盤」(限定品)も発売された。 野球チーム以外ではコナミ(後のコナミデジタルエンタテインメント)のテレビゲーム実況パワフルプロ野球』とのコラボ商品や「週刊少年マガジン」・「週刊少年サンデー創刊50周年記念コラボ商品2012年の「ドラえもん生誕100年前記念」として『ドラえもん』コラボし、ひみつ道具作中設定盛り込んだドラえもん野球盤」や、声優水樹奈々阪神タイガースファンとして知られる)が2016年9月甲子園球場ライブ開催を行うのに伴ってライブグッズとして製作された「水樹奈々野球盤」がある。

※この「エポック社」の解説は、「野球盤」の解説の一部です。
「エポック社」を含む「野球盤」の記事については、「野球盤」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「エポック社」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「エポック社」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エポック社」の関連用語

エポック社のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エポック社のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエポック社 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの野球盤 (改訂履歴)、ジグソーパズル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS