砂時計とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 自然科学 > 計測 > 時計 > 砂時計の意味・解説 

すな‐どけい【砂時計】

読み方:すなどけい

8の字形に中央部くびれたガラス容器に砂を入れ、下のふくらみ少しずつ落ちる砂の量で時間測る装置砂漏(さろう)。→蜂の腰

[補説] 作品名別項。→砂時計

「砂時計」に似た言葉

すなどけい【砂時計】

読み方:すなどけい

原題The Hour-Glassイェーツ戯曲1903年ダブリンのモールズワースホールにて初演


砂時計


すなどけい 【砂時計】

容器小さい穴を通じて砂を流出させて時間計るもの。古代から使われていたとの説もあるが、一般に八世紀フランスシャルトルの僧リウトプランドが考案したといわれる時の速さを表すため砂時計に羽根をつけることもある。死者骸骨生者を襲う図で砂時計を持つものがある。節制持ち物ともされた。

ブリッジ:砂時計

英語表記/番号出版情報
ブリッジ:砂時計The Hour Glass作曲年: 1919-20年  出版年1920年  初版出版地/出版社: Augener 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  DuskNo Data No Image
2  Dew FairyNo Data No Image
3  Midnight TideNo Data No Image

砂時計

作者山本和男

収載図書掌編コンクール傑作集 2 蓮池
出版社角川書店
刊行年月1986.12
シリーズ名角川文庫


砂時計

作者伴田良輔

収載図書彼女のいた町
出版社広済堂出版
刊行年月2001.6


砂時計

作者ウィリアム・バトラー・イェイツ

収載図書小山内薫
出版社大空社
刊行年月2003.3
シリーズ名明治翻訳文学全集


砂時計

作者梅崎春生

収載図書梅崎春生作品集 1 寝ぐせ・砂時計
出版社沖積舎
刊行年月2003.12


砂時計

作者篠田真由美

収載図書ひとにぎり異形
出版社光文社
刊行年月2007.12
シリーズ名光文社文庫


砂時計

作者阿刀田高

収載図書風物
出版社講談社
刊行年月1988.2
シリーズ名講談社文庫


砂時計

作者山口ゆたか

収載図書バラ色のたまご
出版社武蔵野書院
刊行年月1988.7


砂時計

作者北方謙三

収載図書棒の哀しみ
出版社新潮社
刊行年月1990.10


砂時計

作者吉富

収載図書砂時計
出版社集英社
刊行年月1993.8


砂時計

作者岡本

収載図書十三色の虹―勇気色の想い
出版社近代文芸社
刊行年月1996.1


砂時計

作者渡辺毅

収載図書ぼくたちの「日露戦争
出版社書林
刊行年月1996.2


砂時計

作者泡坂妻夫

収載図書砂時計―推理傑作集
出版社光文社
刊行年月1996.12
シリーズ名カッパ・ノベルス

収載図書砂時計
出版社光文社
刊行年月2000.3
シリーズ名光文社文庫


砂時計

作者私市保彦

収載図書琥珀の町―幻想小説
出版社国書刊行会
刊行年月1998.9


砂時計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/03 10:30 UTC 版)

砂時計

砂時計(すなどけい、: hourglass あるいはsandglass、sand timer、sand clockなど)は、中央のくびれた容器の中に微細な砂を入れ、上側から下側への砂の移動によって経過時間を計る器具[1]透明な中空の管に入れた落下量で経過時間を計る器具。時刻は計れず、測定開始から一定の時間を計測するタイマーとしてのみ機能する。 砂の粒の大きさがそろっていて、表面が滑らかで、湿り気の少ないことが必要である[1]

歴史

起源は古代エジプト、古代ギリシャローマとも中国ともいわれているが定かではない。11世紀頃には、航海用の時計として使われていたようだがこれも確固たる証拠はない。14世紀になって描かれた絵によってようやく確認できる。中国語では「沙漏」、「沙鐘」と表記される。

航海での具体例としては地球一周をしたマゼランが、18個の砂時計を船に積みナビゲーションに使用したとの記録がある。時刻の補正は、正午に太陽が天頂にくることを利用した。この他、戦闘時の時間計測や船の速力測定の用途にも用いられた。 時刻の補正は、正午に太陽が天頂にくることを利用した。この他、戦闘時の時間計測や船の速力測定の用途にも用いられた。


その後、機械式の時計が発明されたことで、砂時計が実用目的で使われることは少なくなった。

機構

本体

砂時計の本体部分は、ガラス等の透明な材料で作られた、両端が閉じ、中央がくびれた管でできており、その中には本体の容積の半量以下の砂が封入されている。

本体部分は、ガラスの成形上の理由から丸底のものが多く、保持するための外枠がついている場合が多い。くびれはオリフィス又はその形状の相似から、「蜂の腰」とも言われる。

砂は粉粒体であるため、砂の量とくびれの傾斜や細さ、そして砂の質で時間が決まり、通常個々の砂時計で固定である。一般に「砂」と呼ばれるが、自然砂以外の粉粒体も広く用いられる。「砂」として用いられるものに、以下のものがある。

  • 珪砂 - 自然砂の主成分であり、ガラスの原料としても用いられる。
  • 砂鉄 - 普通の砂よりも粒子が整っているため、砂時計に適している。
  • シリカゲルを細かくした人工砂 - これは丸いので、スムーズに流れ落ちるからである。
  • ジルコンサンド - オーストラリア等で産出する落ちが良い砂。

他に、ガラスビーズなども使うことがある。貝殻や大理石を粉砕したものも使われた。

使用法と仕組み

砂の落下

砂時計の天地を逆にすると、砂は少量ずつくびれを通過して管の下部へと落下していく。砂時計の反転から砂の落下終了までの時間は、それぞれの砂時計で決まっているので、すべての砂が落下したのを視認することにより、その時間の経過を知ることができる。計測後には、また上下を反転させれば、再度計測が可能である。

用途

時計が普及した現代では、砂時計は短時間のタイマーとして用いられる。精度はそれほど高くないため、正確な時間の計測には向かない。

具体的には、調理時間、学習時間、ゲームの制限時間、体温計の計測時間、サウナ風呂の入浴時間、浣腸液注入後の時間等、数秒の誤差が結果に影響を及ぼさない用途の時間を計るために使用される。

象徴

羽根の生えた砂時計が刻まれた墓石(フランスピュイ=ド=ドーム県

コンピュータの処理で待ち時間が生じたときの、画面上の目印(アイコン)として砂時計の絵が使われることがある。また、ロンジンの「翼の砂時計」のようにブランドロゴに採用している企業もある。

以上のように時間という概念のシンボルとして扱われることが多い。

ヨーロッパにおいてはの伝統的シンボルであり、命の刻限が次第に減っていくことへの暗示とされている。

羽根の生えた砂時計が墓石の図柄として用いられることがある。

また、中世においては、砂時計は海賊旗のデザインとしても用いられた。

オリオン座の形は砂時計に例えられる。

その形状から統計分析などでは二極に分化して両端が膨れた状態が砂時計に例えられることがある(「消費者の砂時計理論」など[2])。

パズルとして「3分計れる砂時計と5分を計れる砂時計で7分を測るにはどうしたらよいか」などの砂時計を用いた問題が、ひとつのパターンといえるほどによく出題される。

オイル時計

「砂」が上るように見える「砂時計」

砂時計とよく似た機構を持つものに、オイル時計がある。水と油のように、比重が異なり、混じり合うことのない2種類の液体を封入した時計で、2つ開いた穴のうち、一方の穴から比重の大きい水を下部に滴下させ、もう一方の穴から比重の軽いオイルが上部に逃げるようになっている。水とオイルは区別が付くように着色される。

さらに、この変形例として、比重の大きい液体と、比重の小さい粒体を用いて、「砂」が上っていくように見える砂時計もある。

著名な砂時計

脚注

  1. ^ a b 『日本大百科全書』砂時計
  2. ^ “米消費は二極化した「砂時計」(NY特急便)”. 日本経済新聞. (2011年11月16日). http://www.nikkei.com/article/DGXNASGN1600S_W1A111C1000000/ 2014年7月2日閲覧。 

関連文献

関連項目


「砂時計」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



砂時計と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「砂時計」の関連用語

検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



砂時計のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本時間生物学会日本時間生物学会
Copyright © Japanese Society for Chronobiology | All Rights Reserved
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
社団法人全日本ピアノ指導者協会社団法人全日本ピアノ指導者協会
Copyright 1996-2025 PianoTeachers' National Association of Japan
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの砂時計 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS