ズルワーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 18:13 UTC 版)
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ズルワーン (Zurvān) は、後期ゾロアスター教の一派ズルワーン教に於ける創造神。その名は時間を意味する。
概要
中世ゾロアスター教文献の神話によれば、世界の始まりの時にはズルワーンのみが存在していた。彼は長い時間をかけて、全善なる存在を生み出して世界を治めさせようとしたが、ある時それが可能なのかと疑念を抱いた。
この心の迷いによって、ズルワーンの子は善なる存在と悪しき存在とに分裂してしまった。それが全善の神オフルマズド(アフラ・マズダー)と全悪の神アフリマン(アンラ・マンユ)である。かくして世界はこの双子の神々によって創造され、善と悪とが戦う戦場となったという。
ズルワーン信仰はアケメネス朝時代にまで遡るが、サーサーン朝時代になって、一派をなすほどの勢力となる。またギリシャ・ローマにも信仰は持ち込まれ、アイオン (アイオーン Αιών 永劫の意)と呼ばれた。
本来ゾロアスター教においては、アフラ・マズダーが善悪の対立を超えた絶対神の地位にあり、善の創造神スプンタ・マンユと悪の創造神アンラ・マンユの戦いを裁いて正義の勝利・正当性を保証する役割を担っていた。
しかし、後の神学でスプンタ・マンユがアフラ・マズダーと同一視された為、本来の神学におけるアフラ・マズダーのような絶対神が別に必要になった。ズルワーンは、このような事情で創造神として定立されたと考えられている。
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ズルワーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 08:36 UTC 版)
古代ペルシアの神王ミスラときわめて緊密な関係にある同盟神。永劫の時と無限を司る秘神にして、光と闇の創造主であり、運命をも司る神。両性具有であり、人間の大人が上で寝転べるほどに大きな雄々しい獅子の貌とたてがみを模した石造りの『仮面』の両脇から、生きた2匹の『蛇』が生えているという異形の姿を持つ。もともと『時の流れ』を意味する概念に過ぎず、あとづけで次第に“人格を持つ神”として語られるようになったという、神々のなかでもかなりの変わり者。そのためか、会話はできるが、あまりに無機質でぎこちない声でしか話さない。
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