メーノーグ・イー・フラドとは? わかりやすく解説

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メーノーグ・イー・フラド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/31 05:27 UTC 版)

メーノーグ・イー・フラドミーノーイェ・へラド(Mēnōg-ī Khrad、ˈmeːnoːgiː xradمینویِ خِرَد)は、パフラヴィー語で書かれた、ゾロアスター教の最も重要な二次的文書の一つ。直訳すると『知恵(へラド)の霊魂(ミーノー)』

概要

正式名称は『ダーデスターネ・ミーノーイェ・へラド(دادِسْتان مینویِ خِرَد)』 、略して『ミーノーイェ・へラド』は中期ペルシア語の本であり、パフラヴィー語版とパザンド語ペルシア語版版、およびサンスクリット語古代ペルシア語(詩と散文の両方)への翻訳が現存している。

この作品の内容は「賢者」が知恵の(理性の霊)に尋ねる質問と、その質問に対して知恵の霊が与える答えを集めたものである。この本の正式タイトルに出てくる「ダーデスターン(دادِسْتان)」という言葉は、判決、判決文、ファトワを意味する。

63章(序文と62の質問および回答) で構成されており、神話へのヒントや言及が含まれているため重要である。この作品はサーサーン朝後期に書かれたと考えられている。[1]

この本ではペルシア人とローマ人との戦いについても触れられており、文法的にも語彙的にも新ペルシア語の影響は見られない。[1]

1879年から1910年にかけて刊行された、フリードリヒ・マックス・ミュラーによる東方聖典叢書に収録されており、エドワード・ウィリアム・ウェストが英訳を行っている[2]

1969年、アフマド・タファゾッリ ペルシア語版は『ミーノーイェ・へラド』の現代ペルシア語への翻訳にあたり辞書を出版し、1975年に翻訳を行った。

脚注

参考文献

  • تفضلی، احمد. تاریخ ادبیات ایران پیش از اسلام. به کوشش ژاله آموزگار. چاپ سوم تهران: سخن ۱۳۷۸.



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