電王戦
将棋電王戦
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将棋電王戦(しょうぎでんおうせん)[注 1]とは、ドワンゴが主催するプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトウェアとの非公式棋戦である。映像メディアが主催する棋戦としてニコニコ生放送による中継と、対局者やソフトウェア開発者などをフィーチャーした事前PVが特徴。
注釈
- ^ 読み方は当初「でんおうせん」と「でんのうせん」(「電脳」にも掛けている)の2通りがあり、はっきりしていなかった。その後、公式会見やプロモーションビデオで「でんおうせん」が使われ、そちらが定着している。
- ^ 持将棋。
- ^ 引退した対永世棋聖戦、対女流王座、10秒将棋などでは既にコンピュータが勝利したことがある。
- ^ 事前に収録されたプロモーションビデオでは788台と説明されたが、これは前年の第22回世界コンピュータ将棋選手権に参加した際の台数である。ゴールデンウィークに開催されるコンピュータ将棋選手権では情報教育棟のすべてのiMacが使用可能なのに対し、土曜日に指される電王戦では学生が自習するためのパソコンが除かれた。
- ^ 貸し出されたため、コンピュータ側は評価の一番高い手(棋士に知られている)ではなく、次善手も指せるように変更したと言われる。しかし何回も指したり、ランダム性があれば次善手以降も登場する上、特定の局面では次善手以降の手が悪手になる場合もあり得る。実際に、本番でもそのような場面があったとされる。
- ^ 但し、『将棋新世紀PonaX』の付属GUIではバグが多く、本来の実力は出せない。第5局のバージョンのponanzaと同等の実力を引き出すには、フリーウェアの将棋GUIソフト『将棋所』を使う必要がある。なお、『将棋新世紀PonaX』はその後、バグの多さのためアップデートの打ち切りと、回収・返金することが発表された[25]。
- ^ ほとんどの将棋ソフトは読む手の数を減らすため、飛、角、歩の3種の駒の不成を読まず、自らの指し手としても生成しない。ただしほとんどの将棋ソフトは、相手が飛、角、歩の不成を指した場合にはその手を認識した上で再度計算を開始するが、この時のSeleneは飛、角、歩の不成をそもそも相手の指し手として認識できていなかった。事前の準備対局で永瀬はこのSelene特有の欠陥を発見していた[45]。
- ^ この電王トーナメントと電王戦でのPCの統一スペックについて、やねうら王の開発者・磯崎元洋は「いまどき4コアか」「対局棋譜の質が低くなるし、これで最強ソフトを決めるのは、とんだ茶番だ。電王トーナメントの優勝ソフトはそのあとプロ棋士と対局するのでわざとマシンスペック下げてるのか?」とTwitter上で述べた[74]。なお同じくドワンゴが主催する2016年11月の第2回囲碁電王戦、DeepZenGOと趙治勲との対局ではIntel Xeon E5-2699v4 2.2GHz 22コアをデュアル搭載した合計44コアのハイスペックマシンを使用していた[75]。
- ^ 朝日新聞記者の村瀬信也によれば、1995年に林葉直子が指した前例がある。村瀬信也のツイート
- ^ 第2回までは250万円。
- ^ 第2回までは上位4ソフトと、準々決勝敗者による5位決定トーナメントの勝者が電王戦出場ソフトとなっていた。
- ^ Aperyが命名権をチャリティーオークションにかけたものである[89]
- ^ 前年同様、Aperyが命名権をオークションにかけたもの。
- ^ 第3回将棋電王トーナメントにtanuki-として初出場。以降大会ごとにタヌキから連想されるソフト名で出場している。
出典
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- 1 将棋電王戦とは
- 2 将棋電王戦の概要
- 3 関連イベント
- 4 脚注
将棋電王戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 07:36 UTC 版)
詳細は「将棋電王戦」を参照 清水市代とコンピュータソフトのあから2010が対局し、あから2010が勝利したことを受け、日本将棋連盟会長(当時)米長邦雄が「引退棋士の代表」としてコンピュータ将棋と対局。また、同時に定期的にプロ棋士とコンピュータソフトが対局する「電王戦」が開催されることが発表された。 2012年1月14日に行われた第1回将棋電王戦では、米長とボンクラーズの本対局が将棋会館で行なわれ、113手で先手のボンクラーズが勝利した。 2013年の3月から4月にかけて行われた第2回将棋電王戦はプロ棋士5名と2012年世界コンピュータ将棋選手権の上位5ソフトとの団体戦として行われ、プロ棋士側の1勝3敗1分(持将棋)に終わった。第2局では正式ルールで行われた現役のプロ棋士戦で初めてコンピュータが勝利した。 2014年の3月から4月にかけて行われた第3回将棋電王戦は、プロ棋士5名と2013年の第1回将棋電王トーナメントの上位5ソフトとの団体戦として行われ、プロ棋士側の1勝4敗に終わった。 2015年の3月から4月にかけて行われた将棋電王戦FINALは、プロ棋士5名と2014年の第2回将棋電王トーナメントの上位5ソフトとの団体戦として行われ、プロ棋士側が3勝2敗と初めて勝ち越した。 2016年の4月から5月にかけて行われた第1期電王戦からは装いを一新。前年に新設された叡王戦を勝ち上がったプロ棋士代表と2015年の第3回将棋電王トーナメントを勝ち上がったコンピュータ代表による二番勝負として行われ、プロ棋士側の2戦全敗に終わった。 電王戦は、2017年の4月から5月にかけて行われた第2期電王戦をもって終了した。終了の理由について川上量生は「人間とコンピュータが同じルールで真剣勝負をするという歴史的役割は終わった」としている。第2期電王戦は、2016年の第2期叡王戦を勝ち上がったプロ棋士代表と第4回将棋電王トーナメントを勝ち上がったコンピュータ代表による二番勝負として行われ、プロ棋士側の2戦両敗に終わった。
※この「将棋電王戦」の解説は、「コンピュータ将棋」の解説の一部です。
「将棋電王戦」を含む「コンピュータ将棋」の記事については、「コンピュータ将棋」の概要を参照ください。
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