第3回将棋電王戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 09:02 UTC 版)
2014年の3月から4月にかけて開催された。対局ソフトは第1回将棋電王トーナメント(後述)の上位5ソフト。 持ち時間はチェスクロック方式の各5時間・秒読み1分。午前10時開始、昼食休憩12時-13時、夕食休憩17時-17時30分。関西在住の棋士には2013年11月30日、関東在住の棋士には12月1日に、第3回電王戦本番用ソフトとハード(Intel Core i7 Extreme4960X EE 3.6GHz 6コア)が貸し出され、貸し出したあとのソフトウェアのバージョンアップも禁止されたため、プロ有利な条件へと変更された。 先後は2013年12月10日に、内閣総理大臣であり将棋文化振興議員連盟に所属する安倍晋三の振り駒により決められた。後述のとおり、さまざまな場所で開催されるが、その事について森内俊之は「昔、キン肉マンという漫画で読んだのですが、あちこちの名所で戦うような、そういうのを思い返しました」とコメントしている。主催のドワンゴ会長の川上量生は「電王戦は『週刊少年ジャンプ』の影響を受けていて、ジャンプがなければ電王戦はなかったんじゃないか? 僕はそういう風に思っているんですけど」と発言した。 前回ではコンピュータ側の駒は開発者ではなく奨励会員が指していたが、今大会では協賛するデンソーの子会社デンソーウェーブが、自社のロボットアーム「VS-060」をベースに改造した、「電王手(でんおうて)くん」が対局に利用されることになった。ソフトの開発者は後方に設けられた場所で操作する。駒は空気で吸着する事で動かし、成駒にする時は盤から駒台に一旦置き、別の駒台にあらかじめ裏返しておいた駒の中から選択して再度置く。電王手くんは投了時にアームを下げてお辞儀する「投了動作」を行う。
※この「第3回将棋電王戦」の解説は、「将棋電王戦」の解説の一部です。
「第3回将棋電王戦」を含む「将棋電王戦」の記事については、「将棋電王戦」の概要を参照ください。
- 第3回将棋電王戦のページへのリンク