対局ソフト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/25 01:56 UTC 版)
現在ではUCI(Universal Chess Interface)と呼ばれるプロトコルを利用することで、GUIと思考エンジンを別々に開発する事が可能になり、開発者の参入が容易となった。また対局だけでなく、指し手の解析や棋譜の管理など複数の機能を持つ「統合型ソフト」が主流である。 Arena Chess GUI 無償で使える統合型GUI。複数の思考エンジンが最初から付属している。局面解析と簡易的なデータベースも有するほか、インターフェイスが多言語に翻訳されている。 日本語環境ではフォントを利用して駒の外観を変更する機能が動作しないが、その他の機能は問題なく動作する。 Arasan Jon Dart によって開発されたプログラム。1994年から Windows用に開発され、現在ではLinux版もある。 GUIとエンジンは分離しているが、他のエンジンを読み込むことはできない。 Chess Mac OS Xに付属している対局ソフト。エンジンはGNU Chessを利用している。 Chess Titans Vista以降のWindowsに付属している対局ソフト。エンジンは独自のものを利用している。また、3D表示に対応している。 ChessMaster 元はThe Software Toolworks社の製品だったが、現在はユービーアイソフト社が発売している統合型ソフト。ジョシュ・ウェイツキン監修のトレーニングメニューなど練習用の機能が充実している。 Windows用以外にもWiiやPSPなどに移植されており、日本法人での取り扱いはないが、日本向けのハードでも動作する。 PC向けの最新版「Chessmaster 11 Grandmaster Edition」は2008年以降アップデートされていないが公式フォーラムによるサポートが継続されている。 フリッツ 洗練されたインターフェイスが特徴の統合型ソフト。1995年に開発中のディープ・ブルーに勝利したことで一躍有名になった。 前述した通り、現在では世界王者ですら勝てないレベルとなっている。 Shane's Chess Information Database (通称「Scid」) Windows、MacOSX、Linuxに対応するフリーの統合GUI。 「Arena」以上の多機能ソフトだが、日本語のWindowsで起動させるには、ファイルの一部を改変する必要がある。 現在ではバグを修正した派生型の「Scid vs. PC」がリリースされている。 Shredder Chess ステファン・メイヤー=カーレン (Stefan Meyer-Kahlen) により、1992年から開発されている統合型ソフト。1996年、1999年、2000年、2003年の世界マイクロコンピュータチェス選手権で優勝した。下位版の「Classic」には30日間の無償体験版がある。 Windows、MacOSX、Linuxの他にも、iPhone/iPod touchやAndroidなどモバイル向けもある。 WinBoard/XBoard GNUプロジェクトで開発されたフリーの対局ソフト。XBoardがUNIX系OSのために作られ、WinBoardは Windows系用に移植された。 簡易の棋譜編集機能を持つが、データベースとしての機能はない。 変則チェスの他、将棋とシャンチーに対応している。 最強銀星チェス(シルバースタージャパン) Windows用のパッケージ版とダウンロード版があり、無償の体験版もある。 チェス チャンピオンシップトーナメント(アンバランス) ネットワーク通信対局の他、数種類のフェアリーチェスを指すことができる。 チェス・プログラム(COMPAC) MZ-80Bで動作する、日本で市販された初のパーソナルコンピュータ用チェスソフト。1982年2月発売。媒体はカセットテープ。ダンプリストが『MZ-80B活用研究』(工学社、1982年10月)に収められている。 通信対局 ワールドチェス(任天堂) Wiiウェア。思考エンジンはFritz Reulが開発した「Loop」
※この「対局ソフト」の解説は、「コンピュータチェス」の解説の一部です。
「対局ソフト」を含む「コンピュータチェス」の記事については、「コンピュータチェス」の概要を参照ください。
- 対局ソフトのページへのリンク