『週刊少年ジャンプ』とは? わかりやすく解説

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『週刊少年ジャンプ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 20:56 UTC 版)

はだしのゲン」の記事における「『週刊少年ジャンプ』」の解説

1972年10月号に『別冊少年ジャンプ』(集英社)の漫画家自伝企画第2弾として掲載された、中沢自伝的漫画『おれは見た』を元に脚色交えて『週刊少年ジャンプ』(集英社1973年25号から連載始まった中沢自分思いを完全に伝えるため、妻を除いて専属アシスタント一切使わず描き上げた。 『週刊少年ジャンプ』は当時既にアンケート至上主義、すなわち読者アンケート結果による人気番付重視しており、アンケートによる人気番付が低い状態が続けば打ち切りスタイル取っていた。人気作品連載されている中で『はだしのゲン』一定の人気保っていたものの、当時の子どもへの受けはあまりよいものとは言えなかった。しかし当時ジャンプ編集長であった長野規は自らアンケート至上主義打ち立てながらも中沢望めば紙面割くなどして全面的にバックアップし1年以上連載続けることができていた。しかし、折しもオイルショックの紙不足によって『ジャンプ』の全体ページ数が減らされ連載後期はたびたび休載余儀なくされるその後それまでゲン』のサポート続けてきた長野栄転により、1974年39号にて連載終了。この連載終了について、担当編集者だった山路則隆は「中沢連載当初予定していた所期目的達成できたため、一度連載終了させた」と証言しており、中沢は『ゲン』の後はまった路線の違うエンターテインメント作品連載希望していたという。中沢自身前記ページ減少により、描きたいことが十分描けなくなったことを連載終了要因として挙げている。 巻頭カラー第1話のみで、アンケート選ばれ上位10人が読み切り掲載獲得する1974年度のジャンプ愛読者賞では20人中13位と選に漏れた当初集英社単行本発刊見送った。この背景について前記山路則隆はその当時連載漫画はよほど人気なければ単行本化する状況にはなく、本作連載時人気が非常に高いとはいえなかった(ので単行本化対象とならなかった)と述べている。中沢自身は(伝聞として)単行本化の話はあったが、上層部が「連載ならよいが単行本になると社名に傷がつく」という理由で出なかったと記している。 作品として続く可能性絶たれたかに見えた本作に、朝日新聞記者だった横田喬が「原爆について知りたい」と興味示して中沢自宅訪れ生原稿にすべて目を通した上で記事として取り上げることになった。だが、本がなければ新聞載せて読まれないという理由から、横田探し出して紹介した汐文社による単行本刊行が決まる。中沢自身汐文社漫画評論家石子順からの紹介だったと記している。 1975年3月18日付の朝日新聞夕刊社会面に「原爆劇画単行本に」と題した横田記事掲載され、2カ月後の5月汐文社版4巻単行本刊行された。この記事単行本により、本作大きく注目を集めることとなる。当時漫画低俗なもの」とされていたにもかかわらず大江健三郎激賞浴びその後ジャンプ』の主な読者層ある少年のみならず大人の間においても浸透しベストセラーとなる。また、これも横田紹介により『市民』誌にて続編連載されることとなる。 なお、ジャンプ掲載分では、1974年3月25日号から同年4月15日号まで「麦っ子たち はだしのゲン戦後編」(むぎっこたち はだしのゲンせんごへん)のタイトル掲載されていた。

※この「『週刊少年ジャンプ』」の解説は、「はだしのゲン」の解説の一部です。
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