『週刊少年ジャンプ』での連載の経緯とは? わかりやすく解説

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『週刊少年ジャンプ』での連載の経緯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 07:40 UTC 版)

北斗の拳」の記事における「『週刊少年ジャンプ』での連載の経緯」の解説

『週刊少年ジャンプ』編集者堀江信彦は、自らの趣味であるモトクロス題材にした漫画執筆することを新人原哲夫勧めた。そこで生まれたのが原のデビュー作である『ドンキホーテ』であるが、人気が振るわなかったことと堀江の「もっと大きな話が書ける」という判断から僅か10回で打ち切りとなった次回作として原が熱望した中国拳法アイディア元に『北斗の拳』原型となる読み切り作品北斗の拳」「北斗の拳II」が『フレッシュジャンプ1983年4月号と6月号に掲載された。両作品共に読者アンケート1位を獲得巻末作品アンケート1位を取るという事態を受け、西村繁男編集長承認経て本誌である『週刊少年ジャンプ』での連載決定した読み切り版北斗の拳」は、主人公霞拳四郎北斗神拳恋人ユキ殺した悪と闘うというもので、時代設定現代である。秘孔北斗七星などの要素はこの時から採用されており、「お前はもう死んでいる」の原型となった「あんたもう死んでるよ」という台詞登場する。原はこの「お前はもう死んでいる」を堀江発案としている。『週刊少年ジャンプ』での連載にあたり時代設定核戦争後の近未来となり、奪われ恋人探す設定となった読み切り版北斗の拳」は『ドンキホーテ単行本巻末収録されている。 週刊連載にあたり原哲夫の「作画時間が掛かるため、1人週刊連載できない」との意を汲み堀江原作者として候補の中から武論尊起用武論尊が「現代劇では無理、今の高校生のままでは俺は書けない」「肉体的拳法強さを出すには近代兵器が無い方がいい、武器のない時代にしよう」と提案したことで、核戦争後の世紀末を舞台とした作品となった以降武論尊原作ベースに3人でストーリー作る制作体制確立し堀江ストーリー制作関与するため連載終了まで担当編集者務め連載中は原と武論尊はほとんど会うことなく堀江仲介者として調整する方式となった本作最終回には原哲夫武論尊同等扱い堀江の名前がクレジットされている。武論尊ストーリー作り即興的伏線張り方も直感頼りであり、武論尊は「当時はよく先の展開が分からないと言われたけど当然だよね。だって作者分かってないもの」と冗談交じり語っている。これには「先の展開をあまり決めず読者の反応を見ながらストーリー作る」という当時ジャンプ編集部方針もあった。 『週刊少年ジャンプ』での読者アンケートでは初回2位獲得2回目以降3年間にわたり1位を維持する人気作品となり、落ち込み傾向にあったジャンプ』を救う看板作品となった一方で褒められる調子に乗る原の性格考慮した堀江は、連載中にこれらの投票結果を原に一切伝えなかった。ラブコメ路線30部差までに追撃していた『週刊少年サンデー』を突き放し1984年末に『ジャンプ』が400部を達成。後の600体制足がかりとなった。これについて西村は、書籍『さらば、わが青春の「少年ジャンプ」』において、「サンデーラブコメ路線北斗一撃粉砕した。これにより、他誌人気ジャンルには正反対ジャンル作品をぶつけるというパターンができた」と語っている。 武論尊と原は後述するケンシロウラオウとの闘い決着をもって物語完結させる意向だったが、当時の『ジャンプ編集部業務命令(この時点編集長後藤広喜)により連載延長される武論尊ラオウ死後新展開構想のため2ヶ月間は休載できると思っていたが、実際に翌週から開始せねばならず、連載終了後は「ラオウ以降はあまり覚えていない」と発言している。

※この「『週刊少年ジャンプ』での連載の経緯」の解説は、「北斗の拳」の解説の一部です。
「『週刊少年ジャンプ』での連載の経緯」を含む「北斗の拳」の記事については、「北斗の拳」の概要を参照ください。

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