ジャンプ編集部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 05:02 UTC 版)
「そしてボクは外道マンになる」の記事における「ジャンプ編集部」の解説
権藤狂児(ごんどう きょうじ) 伸二の初代担当。『アストロ球団』連載時の中島の担当でもある。モデルは後藤広喜。 濃い髭面にサングラスをかけたヤクザまがいの強面。伸二や中島に対して、木刀による殴打や、恫喝に近い厳しい指導をする。酒が入るとさらに態度が粗暴になる。 投稿時高校生でありながらジャンプの佳作に入選した伸二を見出だし、わざわざ岡山の伸二の実家まで訪ねてくる。 中島の代筆で『球道武蔵』を描き上げた伸二に手応えを感じ、数ヵ月後に『ドーベルマン刑事』の連載を勝手に決めてくる。連載を持つには早すぎると主張する伸二に、連載を勝ち取ることの厳しさを話したうえで鉄拳を食らせる。 改心して『ドーベルマン刑事』第1話のネームを作った伸二に、「何も感じない」とボツを出す。そして歌舞伎町へ行って外道を見てくるように話す。その体験を基に描いたネームを読んで、「前より怒りが伝わってくる」と評価したうえで、本物の悪に会わせようと、伸二を刑務所へ連れて行く。そこで、知り合いの殺人犯と面会させ、登場人物に感情移入して漫画を描くことの大切さを説いた。 その後、連載中に伸二と揉めた際、「原作付きの漫画を描いている限り、漫画家として認めない」と言い放ち、伸二の生涯に深く刻まれることになった。 さらに、伸二が童貞を捨てるきっかけを作ったのも権藤である。『ドーベルマン刑事』の取材旅行で沖縄へ行った際、酒の勢いで風俗に誘うも、躊躇している伸二の姿を見て、「ドーベルマン刑事の加納錠治を童貞野郎が描いてんじゃねえぞ!!」と一喝した。 『ドーベルマン刑事』が映画化したころに結婚し、髪を整え髭まで剃っている。 『ドーベルマン刑事』のアンケート結果が思わしくない時期に、担当を魔死利戸に引き継ぐ。 『ブラック・エンジェルズ』が開始されるころ、酒席でいつものように伸二を腐したところ思わぬ反撃を受け、十数年後に和解するまで個人的な交友は断たれる。 魔死利戸毒多(ましりと どくた) 伸二の2代目担当。モデルは鳥嶋和彦。 公家のような優男。「キエッ」・「ヒャッヒャッヒャッ」と、怪鳥のような笑い声を発する。 伸二の漫画作りに辛辣なダメ出しを行い、伸二から「イヤミな毒舌野郎」と不愉快に思われている。しかし、岡山にいる美奈子との長距離恋愛に悩む伸二を気遣う、『ドーベルマン刑事』の最終回を描き上げた伸二を労うなど、心根は優しいところもあり、後年の伸二はそれも認めている。 「そもそも漫画が好きではない」のに漫画雑誌に配属されてしまったことをこぼしているが、プロの編集者として売れる漫画に必要な要素を研究し、伸二の担当に着任後、アンケート結果が思わしくない『ドーベルマン刑事』のテコ入れを図るため、ラブコメ要素を入れることを提案(伸二にこの話をした時点で、既に原作の武論尊に話をつけている)。 そうして、伸二が新たな女性キャラとして綾川沙樹をデザインするも、幾度もボツにしてそのたびに描き直させる。その後、伸二は美奈子の助言により、榊原郁恵に似せたデザインを描き上げてこれが採用となる。魔死利戸は、伸二からそれまで描いたことがないタイプのキャラクターデザインを引き出させることを狙っていた。これにより『ドーベルマン刑事』のテコ入れは成功し、その後も2年弱連載は続く。 『リッキー台風』の連載途中に、担当を真髄に引き継ぐ。 後年、白泉社代表取締役に就任し、「そしてボクは外道マンになる」のネームの確認に訪れた伸二と対話しているシーンが描かれているが、伸二への辛辣な言動は変わらない。本作についても、「平松さんがもっと外道にならなきゃ、この漫画は売れないただのゴミで終わる」とダメ出しを行い、この発言がのちに現実となってしまう。 真髄栄加元(まずい えいかげん) 伸二の3代目担当。モデルは松井英元。 京都大学出身で学生プロレス経験者。当初、伸二とはプロレス好き同士ということで馬が合い、ローリングバックドロップなど『リッキー台風』に対して積極的にアイデアを提供するが、作品の人気は伸び悩む。その後、仁死村・権藤の命令および魔死利戸の助言により(伸二の力を発揮させるべく)憎まれ役を演じるようになっていく。 中剛裕次郎(なかごう ゆうじろう) 『アストロ球団』連載時の『週刊少年ジャンプ』編集長。モデルは中野祐介。 葉巻を咥えた、オールバックの大男。『アストロ球団』を休載し入院していた中島の前に仁死村と共に現れ、中島の代わりに読切『球道武蔵』を描く伸二に対して、原稿を落とさないように脅す。 さらに『ドーベルマン刑事』の連載初期には、同時期に連載していた『サーキットの狼』より人気が及ばなかったため、伸二の限界を越えさせるべく、それまでの20ページ掲載を31ページ掲載に増やすという方針を打ち出す。案の定、伸二は苦しめられることになる。 『少年ジャンプ』草創期の作品である川崎のぼる『男の条件』(原作・梶原一騎)のフレーズ「田の力」を座右の銘としている。 モブ的描写ではあるが、伸二と美奈子の結婚式では仲人を務めている。 仁死村繁樹(にしむら しげき) 『アストロ球団』連載時の『週刊少年ジャンプ』副編集長、後年に編集長へ昇格。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}モデルは西村繁男。[要出典] タバコを咥え、サングラスをかけた細面の男。口癖は「地獄に堕ちろ」。 『アストロ球団』休載時、中剛と共に『球道武蔵』の原稿を落とさないように伸二を脅す。 本宮ひろ志の元担当。本宮が自分についた新たな担当の態度が気に入らず、ジャンプ編集部に乗り込んできた時に、「あんたら上の人間の教育が悪い」と言われ、首筋に日本刀を突き付けられた。なお、本宮の仕事場に転がり込んで麻雀ばかりしていた武論尊に、漫画原作者の道を勧めた人物でもある。
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