や‐ろう〔‐ラウ〕【野郎】
野郎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 07:45 UTC 版)
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野郎(やろう)とは、成人男性を指す言葉。江戸時代では前髪を落として月代を剃った男性を指した。のちにこの言葉は男性を侮蔑する場合に使用されるようになる(対語は「女郎(めろう)」)[1][2][3]。
方言
現在では一般に東日本でよく使われる単語であり、「男」を「野郎」というのは、北海道、秋田県、山形県、宮城県、福島県、茨城県、群馬県(ただし西部ではあまり使われない)、埼玉県、東京都(伊豆大島、三宅島等も含む)、千葉県、神奈川県、新潟県(佐渡島を除く)、長野県北部、山梨県、静岡県、愛知県(ただし名古屋ではあまり使われない)と、離れて和歌山県である[4]。
派生語
月代を剃った頭を「野郎頭」と言い、その「野郎頭」の役者のみで興業される歌舞伎は「野郎歌舞伎[5][6]」と呼ばれた(詳しくは歌舞伎#歴史を参照)。 女形を演じる男性役者は、そり落とした月代を手ぬぐいなど隠したが、やがて「野郎帽子」と呼ばれる被り物を用いるようになった。 野郎歌舞伎の役者(「野郎」)が得意客に呼ばれて遊興の場に連なることもあり、「野郎遊び」、「野郎買ひ[7][8]」という言い回しが使用された。
関連項目
- いつもここから - 「馬鹿野郎!この野郎め!」というネタで一世を風靡したお笑い芸人。
- たけしのダンカン馬鹿野郎!!
- ビートたけし
脚注
参考文献
- 『日本国語大辞典』第2版 13巻 小学館 2002年
- 『新版 歌舞伎事典』平凡社 2011年
- 国立国語研究所『日本言語地図』
野郎
「野郎」の例文・使い方・用例・文例
- あのペテン師野郎、だましやがって!
- 彼女といると、自分がくそ野郎だという気持ちにさせられる。
- 「マスかき野郎」の文字の入った候補者ポスター
- この大ばか野郎が。
- この豚野郎
- クソ野郎
- ごみ野郎
- 先月の日直当番全部私に押し付けた形でエスケープした野郎だ。
- その不届きな野郎の顔を、拝ませてもらうか。
- 俺は人事課の馬鹿野郎にあごで指図されるつもりはない。
- この野郎!
- あの野郎は、いただきだ。
- この野郎.
- この野郎[意地悪].
- この欲ばりのブタ野郎.
- 男性優越主義のブタ野郎.
- この野郎!
- 怒りのあまり「馬鹿野郎」という言葉が口先まで出かかったが, 何とか抑えた.
- この野郎, これでもくらえ!
野郎と同じ種類の言葉
品詞の分類
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