電王戦リベンジマッチ(第2回)
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「将棋電王戦」の記事における「電王戦リベンジマッチ(第2回)」の解説
先手・船江恒平 五段 vs 後手・ツツカナ(2013年12月31日) 第2回将棋電王戦、第3局と同条件で東京・渋谷区のニコニコ本社にて対局が行われ、船江が85手で勝利を収めた。対局後の会見で、船江は貸し出されたソフトとの練習対局、本番2回(第2回電王戦、リベンジマッチ)の実感として、ツツカナの実力は自分と五分五分と評価した。対局に用いられたツツカナは第2回電王戦第3局に使用され、4手目に7四歩を指す指定をされたものであり、対局の序盤から中盤にかけてはほぼ第2回電王戦第3局と同じ進行となり、船江は昼食休憩まで持ち時間をほとんど消費しなかった。
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電王戦リベンジマッチ(第3回)
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「将棋電王戦」の記事における「電王戦リベンジマッチ(第3回)」の解説
後手・森下卓九段 vs 先手・ツツカナ(2014年12月31日 - 2015年1月1日) 将棋会館で開催された。持ち時間は各3時間(チェスクロック方式)・秒読み10分。継盤使用可。対局開始は午前10時15分、休憩は13時-14時、17時-18時、21時-21時30分。結局、約20時間戦ってもなお決着がつかず、2015年1月1日午前5時26分、152手目をもって森下有利のまま、後日指し掛け(対局中断)となった。2015年2月16日に会見が行われ対局再開は行わず(後日指し掛けの状態からコンピューターにてシミュレーションした結果100戦して後手が全勝であったこと、また対局再開したとしてもシミュレーションで最長で400手かかり、残り248手、40時間程続く可能性がある事が分かったので)森下の判定勝ちと裁定された。この裁定は佐藤康光、中村太地らプロ棋士側、AWAKE開発者の巨瀬亮一、ponanza開発者の山本一成らソフト開発者側双方から見ても違和感の無い裁定であったという。 秒読みを60秒よりもずっと長くし、継盤使用可というルールは、電王戦が開催される以前より森下が「フェアな条件でコンピュータと対局するとすれば」という仮定のもとで提案していたものであったが、森下自身その条件で実際に対局すること自体は考えていなかったという。第3回電王戦第5局終了後の記者会見において、第2回・第3回電王戦の結果を受け、ソフトがプロ棋士に対して駒を落とす対局も検討されるべきではないか、としたやねうら王開発者・磯崎の発言に対し、ハンデの可能性として「1手15分、継盤使用」という考えを披露したことにより、ドワンゴからこのルールによるリベンジマッチとしての開催が提案された。最終的には持ち時間を使い切った後の秒読みは10分、使用できる継盤の数は2つとし、盤からやや離れた場所にテーブルと椅子を設置しその場所で検討できるセットが用意された。森下はこのルールであれば負けることはあり得ないと考えていたが、事前にツツカナ相手に同一条件で三度テスト対局を行ったところ、いずれも敗北したという。 判定での決着は森下より「継盤を使用した上での指し手はプロ棋士として『待った』をいっているようなものなので、対局継続は辞退させていただきたい」という希望を連盟としても了承したうえでの判断であったという。記者会見でponanza開発者の山本は「なぜ、こんなごめんなさいみたいな会見になっているのか、森下九段は真剣にツツカナと戦って、リベンジを果たしたから。胸を張ればいい」「人間とコンピュータの間で、ルールはまだ未知数。継盤を使っての勝利はそんなに謙虚に思わなくてもいいのではないか」「人類代表森下として考えると、何も恥じることはない」と述べた。 週刊ポスト2014年5月2日号で作家の大崎善生が継盤使用について「今までやり続けてきた頭の中で考え続ける将棋はいったいなんだったのだろう。そうすれば負けないという言葉は残念ながら、そうでなければ勝てないというふうに聞こえてならなかった」と批判した。
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