電王戦合議制マッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 09:02 UTC 版)
2016年12月31日開催。棋士軍とソフト軍による3対3の対局。棋士からは森下卓九段、稲葉陽八段、斎藤慎太郎六段が出場した。ソフト側は第3回電王トーナメントバージョンのponanza、nozomi、大樹の枝(apery)が出場した。対局開始は17時、持ち時間は3時間(チェスクロック方式)、秒読み3分、19時半から30分の夕食休憩。振り駒無し、棋士軍の先手。棋士側の指し手は合議により決定し、森下卓九段が指した。ソフト側の指し手は各ソフトの候補手を基に多数決で決定し、多数決で指し手が決まらない場合は将棋電王トーナメント上位ソフト(ponanza)の候補手を採用する。棋士軍の思考中にソフト軍は思考しない。2つのソフトが同じ候補手を示し、次の指し手が決まっても、3つ目のソフトが候補手を示すまでソフト軍は指さない。そのため、棋士軍はソフト軍が指す前に次の手がわかる局面があった。棋士軍の椅子の移動時間も考慮時間に含まれた。棋士軍は継ぎ盤の使用を禁止された。ソフト軍のマシンスペックは公表されていない。結果は156手でソフト軍が勝利した。ソフト軍、棋士軍ともに合議制によって棋力が上がったかは不明である。
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