電竜戦とは? わかりやすく解説

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電竜戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/04 20:52 UTC 版)

電竜戦(でんりゅうせん)は、特定非営利活動法人AI電竜戦プロジェクトが主催する、コンピュータ将棋プログラムのオンライン世界選手権。

概要

電王トーナメントが終了したこと、2020年のコロナ禍で中止された世界コンピュータ将棋選手権第30回大会の代替オンラインイベントが好評であったことを受けて始まった[1]

本戦

正式名称「世界将棋AI電竜戦本戦」。第5回より文部科学省が後援に入り「文部科学大臣杯」の名称がついた。

優勝 準優勝 3位 4位 5位
第1回(2020年)[2] GCT電竜(dlshogiの派生プロジェクト)[注釈 1] Grampus Qhapaq Overfit Adventure みずうら王 with お多福ラボ BURNING BRIDGES
第2回(2021年)[3] GCT電竜 dlshogi ふかうら王 二番絞り(ビール工房HFT支店) BURNING BRIDGES
第3回(2022年)[4] 水匠電竜 dlshogi with HEROZ 30b dlshogi with HEROZ 20b Joyful Believer[注釈 2] Ryfamate with C
第4回(2023年)[5] 水匠電竜 dlshogi with HEROZ Ryfamate ケルンパ W@nderER
第5回(2024年)[6] 氷彗 dlshogi ポン太がタヌキになりまして。[注釈 3] 水匠 Ryfamate with やねうら王

TSEC

正式名称「世界将棋AI電竜戦TSEC 」。「Top Shogi Engine Championship」の略で、チェスTCECを参考にしたイベント。指定局面からの将棋を行う[7]。キャッチコピーは「人間が将棋の研究を行うのに最も適したソフトを選ぶ大会」である[8]

優勝 準優勝
第1回(2020年)[9] BURNING BRIDGES どうたぬき 極[注釈 4]
第2回(2021年)[10] 水匠 名人コブラ
第3回(2022年)[11] dlshogi 水匠
第4回(2023年)[12] dlshogi やねうら王
第5回(2024年)[13] Ryfamate dlshogi
第6回(2025年)[14] 氷彗 dlshogi

ハードウェア統一戦

正式名称「マイナビニュース杯電竜戦ハードウェア統一戦」。ハードウェアを統一し、純粋に「ソフトウェア=将棋AI」の強さを計る[15]

優勝 準優勝
第1回(2022年 - 2023年)[15] 水匠電竜 二番絞り(ビール工房HFT支店)
第2回(2024年)[16] BURNING BRIDGES[注釈 5] 水匠
第3回(2025年)[17] 水匠 Ari Shogi and フレンズ

脚注

注釈

  1. ^ 『強い将棋ソフトの創りかた Pythonで実装するディープラーニング将棋AI』山岡忠夫・加納邦彦 197頁。GCTはdlshogiを基に構築された派生プロジェクトと紹介されている。
  2. ^ 「tanuki-」の後継プログラム。大会ごとにプログラム名を変えているが、いずれもタヌキにちなんだ名前で出場している。元ネタは信楽焼の狸。
  3. ^ 「tanuki-」の後継プログラム。大会ごとにプログラム名を変えているが、いずれもタヌキにちなんだ名前で出場している。元ネタは濱田賢治の漫画『ポン太がヒトになりまして』。
  4. ^ 「tanuki-」の後継プログラム。大会ごとにプログラム名を変えているが、いずれもタヌキにちなんだ名前で出場している。元ネタは『風来のシレン』『刀剣乱舞』に登場する武器。
  5. ^ 512手の手数制限で引き分け、規定により後手番BURNING BRIDGESの実質勝ち

出典

関連項目

外部リンク




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