棋書_(囲碁)とは? わかりやすく解説

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棋書 (囲碁)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/17 15:00 UTC 版)

棋書(きしょ)は囲碁についての書籍。

  1. 囲碁のルールについて述べたもの。入門用解説書など。
  2. 打碁集。過去の対局の棋譜を収録したもの。棋士毎に集めたもの、棋戦やテーマ毎に集めたもの、年鑑などがある。
  3. 解説書。囲碁理論の説明、上達のためのアドバイスなど。
  4. 辞典。定石や、布石、その他について、型毎に整理してまとめたもの。
  5. 詰碁集。詰碁の問題を集めたもの。手筋、攻め合い、ヨセなどの問題も含むことがある。
  6. 雑誌新聞(囲碁の専門誌)。

古典

  • 忘憂清楽集』最古の本格的な棋書とされる。北宋末期の1104年頃に李逸民が編纂した。囲碁論、打碁、定石、詰碁などが収められている。
  • 玄玄碁経南宋時代に厳徳甫と晏天章が編纂し、1347年に虞集が再編した。囲碁論、定石、布石、打碁、詰碁などが収められている。
  • 適情録中国に滞在していた日本の虚中上人が林応龍とともに、1525年に完成。囲碁論、棋譜、定石、詰碁などを収めている。

打碁集

  • 『国技観光』本因坊丈和が自戦譜73局に解説を付けたもの。1826年刊。
  • 『囲碁妙伝』井上幻庵因碩が自戦譜に解説を付けたもの。1852年刊。
  • 『敲玉余韵』本因坊秀策の打碁集で、石谷広策が1900年にまとめた。日本以外にも中国、韓国などでも愛読されている。
  • 『御城碁譜』瀬越憲作らによってまとめられた、御城碁の記録。1950-51年刊。
  • 日本囲碁大系筑摩書房より1975-77年から刊行。本因坊算砂から本因坊秀哉までの棋士毎の棋譜を収録。全18巻。
  • 現代囲碁大系講談社より1980-84年に刊行。明治から昭和のまでの棋士毎の棋譜を収録。全48巻。
  • 呉清源打込十番碁集(全5巻)』1979年刊。『呉清源自選百局』1982年刊。『呉清源全集(全16巻)』1987年刊。『呉清源打碁全集(全4巻)』1997年刊。
  • 曺薫鉉囲碁名局集』曺薫鉉の打碁集。1995年刊。
  • 聶衛平囲碁名局集』聶衛平の打碁集。1995年刊。
  • 『日本棋院囲碁年鑑』毎年の日本のプロ、アマチュアの国内棋戦、国際棋戦の棋譜を収録。日本棋院刊。現在の形のものは1961年から刊行開始した。
  • 『韓国棋院囲碁年鑑』韓国棋院刊。

その他、多くの著名棋士の打碁集が出版されている。

詰碁集

  • 官子譜の時代に過百齢が著し、その後、陶式玉らに再編された。
  • 囲碁発陽論井上道節因碩が1713年に著す。難解なことで知られ、「不断桜」とも呼ばれる。
  • 碁経衆妙』船橋元美(林元美)が1812年に著す。比較的平易な問題が集められている。
  • 『死活妙機』本因坊秀哉が実戦を元に作成した問題集。1909年刊。
  • 『前田詰碁集』『新選前田詰碁集』昭和の代表的な詰碁作家前田陳爾の作品集。簡明な形での意外な手筋が特徴。1952、58年刊。
  • 『寿石不老』『自強不息』呉清源の作品集。1995、97年刊。
  • 『張栩の詰碁』張栩の作品集。2006年刊。

雑誌・新聞

その他

囲碁に関する書籍としては以下のようなものもあるが、一般には棋書とは呼ばれていない。

関連項目

外部リンク


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