ネットワーク‐がいぶせい〔‐グワイブセイ〕【ネットワーク外部性】
ネットワーク外部性
別名:ネットワーク外部効果
【英】Network externality
ネットワーク外部性とは、ネットワーク的な性質を持ったサービスや製品における経済的特性のひとつで、利用者が増えれば増えるほど、そのサービスや製品の利用者全体の利益・利便性が向上していく、という特性のことである。
外部性(externality)とは元々経済学の用語で、ある行為の結果が当事者ではない第三者に影響を与えることを意味する。たとえば電話やFAXなどのサービスにおいて、加入者が1人しかいないとすれば、加入している価値はゼロである。加入者が2人いれば、互いに通信ができるという価値が生じる。加入者が3人いれば2人に通信することができるために利便性はより高くなり、加入者が100人いるとすれば利便性はいっそう高いものとなる。こうした現象がネットワーク外部性と呼ばれている。
ネットワーク的性質を持ったサービスは普及率が高まれば高まるほど価値が上がっていくため、さらに利用者を増やしていくという、「正のフィードバック」と呼ばれる効果が同時に現れる。また、普及率がある水準を突破すると、利用者数が一気に跳ね上がるとされる。その境界点となっている普及率の水準が、クリティカルマスと呼ばれている。
参照リンク
Network Externalities (Effects) - (英文)
ネットワーク外部性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 15:36 UTC 版)
ネットワーク外部性(ネットワークがいぶせい、英: Network externality)もしくはネットワーク効果(ネットワークこうか、英: network effect)とは、製品やサービスの価値が利用者数に依存していること[1]である。代表的なものに電話がある。
- ^ Carl Shapiro and Hal R. Varian (1999). Information Rules. Havard Business School Press. ISBN 0-87584-863-X
- ^ Knut Blind (2004). The economics of standards: theory, evidence, policy. Edward Elgar Publishing. ISBN 978-1-84376-793-0
- ^ Buley, Taylor (2009年7月31日). “How To Value Your Networks”. Forbes 2016年6月21日閲覧。
- ^ Robert M. Grant (2009). Contemporary Strategy Analysis. John Wiley & Sons. ISBN 0-470-74710-2
- ^ “Stronger Bounds on Braess's Paradox and the Maximum Latency of Selfish Routing (PDF)”. Stanford Theory. Society for Industrial and Applied Mathematics. 2016年6月25日閲覧。
- 1 ネットワーク外部性とは
- 2 ネットワーク外部性の概要
ネットワーク外部性と同じ種類の言葉
外部性に関連する言葉 | 外部性 正の外部性 ネットワーク外部性(ネットワークがいぶせい) 負の外部性 |
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