肯定的な意見
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日本語特殊論は、近代以降しばしば提起されている。極端な例ではあるが、戦後、志賀直哉が「日本の国語程、不完全で不便なものはないと思ふ」として、フランス語を国語に採用することを主張した(国語外国語化論)。また、1988年には、国立国語研究所所長・野元菊雄が、外国人への日本語教育のため、文法を単純化した「簡約日本語」の必要性を説き、論議を呼んだ。 動詞が最後に来ることを理由に日本語を曖昧、不合理と断ずる議論もある。例えばかつてジャーナリスト森恭三は、日本語の語順では「思想を表現するのに一番大切な動詞は、文章の最後にくる」ため、文末の動詞の部分に行くまでに疲れて、「もはや動詞〔部分で〕の議論などはできない」と記している。 複雑な文字体系を理由に、日本語を特殊とする議論もある。計算機科学者の村島定行は、古くから日本人が文字文化に親しみ、庶民階級の識字率も比較的高水準であったのは、日本語は表意文字(漢字)と表音文字(仮名)の2つの文字体系を使用していたからだと主張する。ただし、表意・表音文字の二重使用は、他に漢字文化圏では韓文漢字や女真文字など、漢字文化圏以外でもマヤ文字やヒエログリフなどの例がある。一方で、カナモジカイのように、数種類の文字体系を使い分けることの不便さを主張する意見も存在する。 日本語における語順や音韻論、もしくは表記体系などを取り上げて、それらを日本人の文化や思想的背景と関連付け、日本語の特殊性を論じる例は多い。しかし、大体においてそれらの説は、手近な英語や中国語などの言語との差異を牧歌的に列挙するにとどまり、言語学的根拠に乏しいものが多い(サピア=ウォーフの仮説も参照)。一方、近年では日本文化の特殊性を論する文脈であっても、出来るだけ多くの文化圏を俯瞰し、総合的な視点に立った主張が多く見られるという。 日本語を劣等もしくは難解、非合理的とする考え方の背景として、近代化の過程で広まった欧米中心主義があると指摘される。戦後は、消極的な見方ばかりでなく、「日本語は個性的である」と積極的に評価する見方も多くなった。その変化の時期はおよそ1980年代であるという。いずれにしても、日本語は特殊であるとの前提に立っている点で両者の見方は共通する。 日本語特殊論は日本国外でも論じられる。E. ライシャワーによれば、日本語の知識が乏しいまま、日本語は明晰でも論理的でもないと不満を漏らす外国人は多いという。ライシャワー自身はこれに反論し、あらゆる言語には曖昧・不明晰になる余地があり、日本語も同様だが、簡潔・明晰・論理的に述べることを阻む要素は日本語にないという。共通点の少なさゆえに印欧系言語話者には習得が難しいとされ、学習に関わる様々なジョークが存在するバスク語について、フランスのバイヨンヌにあるバスク博物館では、「かつて悪魔サタンは日本にいた。それがバスクの土地にやってきたのである」と挿絵入りの歴史が描かれているものが飾られている。これは同じく印欧系言語話者からみて習得の難しいバスク語と日本語を重ね合わせているとされる。
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肯定的な意見
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作家の雨宮処凛は、派遣村の活動を高く評価し自身も支援活動に参加した。
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肯定的な意見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 02:26 UTC 版)
「磐田西高等学校万引き事件」の記事における「肯定的な意見」の解説
静岡新聞では、2011年12月9日の社説で、静岡県教育委員会が2010年11月に学校側から報告を受けた時点で公表しなかったのは残念だとし、今後も同様の重大なケースでは内容を公表するべきであり、監査委員も引き続き校名の公表を継続すべきだと訴えた。 読売新聞では、現場の対策は、規範意識の向上を呼びかけるだけで各校に対策を一任しているのが現状で磐田西高の校名公表には、こうした現状を打開する効果が期待されていると報じた。 川勝平太知事は公表を「当然」と評価し、教育委員会が適切な対応を実施していないと述べた。また監査委員の公表は勇気ある行動だとして、この問題は蓋をしてしまうような小さい問題ではなく、対策には教育行政の根本的な見直しの必要性を示した。在校生の進学や就職への影響については、今回は極めて悪質であり、そういった影響より道徳心の教育ことが大切であるとコメントした。
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