肯定的な反応・称賛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 10:08 UTC 版)
「ランドマーク・フォーラム」の記事における「肯定的な反応・称賛」の解説
人間関係や選択、行動への良い影響を報告する声もあり、インターネット上には才能財団(The Talent Foundation)の2000年のレポートのように、ほとんどの参加者が良い結果を報告しているという情報もあった (なお、2018年時点で才能財団のホームページは閉鎖されている)。参加者の一部は、存在の転換、経験の拡大、優先順位の再構成といった哲学的な反応を見せている。 ニッキー・ウォッシュは「Irish Mail on Sunday」で、その影響は驚くべきもので、人々は両親や元配偶者、友人たちと和解し、長年そうしたいと思っていたように家族と会話したり、仕事で昇進していると語った。アンバー・アリソンは「The Mayfair Magazine」で、ランドマークのインストラクターを「熱狂的で感動的(enthusiastic and inspiring)」と形容した。ランドマーク・フォーラム体験後の批評で、「仕事、心配事、人間関係のドラマのすべてが、より簡単に管理できるように感じた」、「30年以上引きずっていた、父親によって傷ついていたこと、怒り、裏切りの感情のほとんどがどこかにいってしまった」と述べた。アイルランドの男性誌「Irish Tatler Man」の記者2人は、セミナーを体験し、「人生を変える力を秘めているプログラムである。(中略)このプログラムから、将来の行動を選択していく能力と、その選択の過程において過去の破壊的な(あるいは少なくとも建設的ではない)行動パターンを放棄する能力とが得られるだろう」と述べた。ニューヨークタイムズのレポーターのヘンリー・アルフォードは、セミナーを体験し、「フォーラムが終わって二ヶ月後、私は、84%の成功点をつける。愛する人や同僚に対して、彼らを愛していること、尊敬していることを、うまい言い方ではないけれど、直接伝えられるようになってきた。しかし未だに人付き合いは大変という基本的スタンスから行動している。心の中では他人は地獄だと知っている。でも、天国でもあるかも、という可能性に対して私は今、オープンだ」と語った。 世界は無であり、人生は空虚で意味がないという認識は、人によっては大きな衝撃であり、神谷光信は「最初に参加したフォーラムで、このセッション(3日目)にまで到達したとき、私は椅子に腰を下ろしたまま黙っていたが、眼前の部屋の床の横線が、実際に斜めに傾ぐような深い衝撃を受けた」という。同時に「見方を変えれば、何もないところから自由に人生を創作できるという可能性に満ち満ちているということができる。そこに気が付いた瞬間の解放感はなんとも言葉にしようがない。」とも語っている。セミナーに参加した医師は、それまでの人生で最もパワフルで危険な経験で、非常にショックが大きく、セミナーの後は混乱して生き地獄のような思いを味わい、3日間満足に働くこともできなかったと振り返っており、しかし、それほどの衝撃を受けたにもかかわらず、もう一度それを経験してみたいとも語っている。 ヨガウェアメーカーのルルレモン・アスレティカ創業者チップ・ウィルソンは、米ニュースサイトビジネスインサイダーのインタビュー記事で、ランドマーク・フォーラムの良い影響について語った。彼はルルレモンが金銭的に苦しい時期に、会社を人に預けて以前売却した最初のビジネスで良い賃金で働き、その稼ぎでルルレモンは生き永らえた。ビジネスオーナーにとって、人にその支配権を委ねたり助けを求めることを学ぶのはかなり難しいことだが、それができたのはランドマーク・フォーラムでの学びのおかげだという。アメリカを中心に中華料理レストランのパンダエクスプレスを展開するパンダレストラングループの設立者・社長アンドリュー・チェンや、DSFederal社の共同創設者兼社長のマイケル・J・パーカーなどの企業人も、ビジネスや人間関係へのプラスの影響を語っている。 タイム誌のレポーターNathan Thornburghは、ランドマーク・フォーラムを自己啓発の歴史において次のように位置づけている。「アメリカ人の『トランスフォメーション(変革)』に対するこだわりは何も今に始まったことではなく、アメリカ建国と同じくらい古い歴史があり、19世紀のラルフ・ワルド・エマーソンは infinitude of man への道を説き、メリー・ベーカー・エディは信仰と心の無限の力を前提とする宗教クリスチャン・サイエンスを創始し、ノーマン・ヴィンセント・ピール(英語版)は積極思考(ポジティブ・シンキング)を説いた。しかし、近代的なトランスフォメーションの帝国ができたのは、エアハードが1971年にエストを設立した時である。(中略)彼のコースは伝説的に不快なものだった。あなたが数日間の耐久オントロジーに自分を放り込むなら、あなたは自由になれるだろう。エアハードが自らのアイデアを売却した従業員たちがランドマーク社を設立してから20年以上が経過しているが、今でもトランスフォメーションの旅路を志す人々が最初に訪れる場所がランドマークであるという事実は、エアハードの中核概念の堅固さを物語っている」。また、セミナーの内容については、「セミナーのリーダーは訓練された専門のセラピストではなく、ランドマークは精神の専門家でない人間に人々のトラウマを掘り下げさせていると批判されているが、彼は洞察力に富んでおり、私への指摘は正しいと感じた」「根本的にこのコースは、うんざりさせられるような作られた一連の現実をチェックし、どのように問題を作り出しているのかを私たち自身に見せるものである(中略)コースが私の目の前に置いたのは、とんでもなく不愉快な鏡だった。とはいえ、これによって大きな利益を得た」と述べた。
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