理論社とは? わかりやすく解説

理論社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 07:02 UTC 版)

株式会社理論社
本社が入居しているBS11ビル
種類 株式会社
本社所在地 日本
104-0051
東京都千代田区神田駿河台2丁目5番地
BS11ビル6階
設立 2010年平成22年)12月9日
業種 情報・通信業
法人番号 4010001137084
事業内容 書籍、雑誌、楽譜、その他の印刷物の編集、制作、出版及び販売
代表者 代表取締役 鈴木博喜
資本金 1000万円
純利益
  • 495万円
(2024年7月期)[1]
総資産
  • 5億9,980万3,000円
(2024年7月期)[1]
従業員数 20名
関係する人物 小宮山量平
外部リンク http://www.rironsha.co.jp/
特記事項:上記は新社のデータ。旧理論社は1946年(昭和21年)4月に設立、2011年9月5日解散。
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株式会社理論社(りろんしゃ)は、東京都千代田区に本社を置く出版社日本書籍出版協会会員。

概説

1947年昭和22年)に小宮山量平が創業した。発足当初は季刊誌『理論』を発行しつつ、経済・歴史・社会科学書を出版した。1950年(昭和25年)に出版された杉本栄一の『近代経済学の解明』は、読売新聞社による「読者の選ぶ良書ベストテン」のトップ賞を受賞した。その後、朝鮮特需によって目先の利益に狂奔する世相を憂えた小宮山は、次世代の情操教育の必要を感じ、児童書の出版に主軸を転換した[2]。しかし、児童書は返品率の高いジャンルであり、作品や企業の姿勢は賞賛されながらも経営は悪化の一途となった。

社長が小宮山量平から山村光司に交代して間もなく、西村滋の『お菓子放浪記』が課題図書となり、さらにテレビドラマ化されたことで原作書もヒットとなった。その後、灰谷健次郎の『兎の眼』のヒットと映画化を機に、児童書にこだわらず読者を獲得する戦略を展開した[2]

2010年平成22年)10月6日に、東京地裁民事再生法の適用を申請した。2010年4月時点の負債額は22億円[3]。同年12月9日日本BS放送(BS11)が100%子会社を設立(新旧分離)し、2011年(平成2年)1月11日付で事業譲渡により、従業員・商号を含む事業の譲受を受けると発表した[4]

2012年(平成24年)7月に他社へ事業譲渡されて移転していたが、2018年(平成30年)1月には再度BS11が連結子会社化、同じく連結子会社となった同業の国土社と共に4月9日にBS11の本社ビルに再移転した。

主な出版作品

長年、主に児童書を出版し続け、学校図書館等への納入で堅実な実績を重ねてきたが、近年は大人向けの文芸書やサブカルチャージャンルに進出して出版点数を増やす路線を取り、結果としてその失敗が経営破綻を招いた。新体制では従来路線への回帰を行なって再度の黒字化に至り、事実上の経営立て直しに成功している。

創業時の回想

脚注

  1. ^ a b 株式会社理論社 第14期決算公告
  2. ^ a b c 塩澤実信『出版社を読む』 新風舎 1998年 ISBN 4797408421 pp.188-192.
  3. ^ “大型倒産速報”. 帝国データバンク. (2010年10月6日). オリジナルの2010年10月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20101009133229/http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3358.html 
  4. ^ 理論社:事業を譲受…日本BS放送の新子会社(毎日新聞)[リンク切れ]

外部リンク


理論社

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ブーフーウー」の記事における「理論社」の解説

ブーフーウー(作:飯沢匡、絵:土方重巳1977年出版1982年にはフォア文庫から出版され2006年には復刻版出版

※この「理論社」の解説は、「ブーフーウー」の解説の一部です。
「理論社」を含む「ブーフーウー」の記事については、「ブーフーウー」の概要を参照ください。

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