周波数特性とは? わかりやすく解説

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しゅうはすう‐とくせい〔シウハスウ‐〕【周波数特性】

読み方:しゅうはすうとくせい

電気機器電子回路における周波数対す応答特性入力信号出力信号振幅の比や位相のずれなどの周波数依存性を指す。f特性。f特。


周波数特性

スピーカー(またはアンプ)を通過した周波数レベルのことで、たとえば20〜20,000Hz+OdB、OdBと表示される。もちろん、その周波数帯域内ではフラット(平坦)な特性である方が音質的には望ましい状態を示す。

(執筆:オーディオビジュアル評論家 佐久間輝夫)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。


周波数特性

入力信号レベルが一定で、周波数を変化させた時の出力レベル特性。20Hz〜20kHzなどと範囲を決めて、その間の偏差をdBで表示する。±0dBならフラットだ。アンプの場合、出力の増加にともなって偏差は大きくなりやすい。

(執筆:オーディオビジュアル評論家 高津修)
※この情報は「1999~2002年」に執筆されたものです。


周波数特性

英語 frequency characteristic

電気回路における入力出力電流電圧機械構造物や室内空間などにおける振動変位速度加速度音圧応力、ひずみなどの量が周波数に対してもっている特性、およびこれらの量を周波数ごとに表示したもの。

参照 周波数分析

周波数特性(操縦安定性)

英語 frequency response characteristics

クルマ周波数応答を、正弦波入力の各周波数変数として表したもの。通常ハンドル角入力対すヨーレート横加速度ロール角横滑り角操舵力などの伝達関数ボード線図上に示す。操縦安定性では、一般に3Hz程度までを対象とし、データ信頼性確認のためにコヒーレンス関数併記するとともある。クルマ動的な運動特性をかなり広範囲表現するため、広く活用されている。乗用車のヨーレートゲインの一般的な特徴は、低周波数域では、ほぼ一定から漸増して1~1.5Hzでピーク達し以後急速に減衰する位相遅れは漸増するが、1Hz前から急増する代表値は切りのよい0.1、1Hz、ゲインピーク点のほか、フィーリングに合うとして0.6Hzの値などが用いられる

周波数特性(操縦安定性)

参照 周波数応答
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

周波数特性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/11 05:41 UTC 版)

周波数特性(しゅうはすうとくせい)とは、周波数と何らかの物理量との関係を表したものである。英語で"frequency response"となることからf特f特性と呼ばれることもある。

音響分野における周波数特性

音響機器や回路等の入力を一定にした状態で、周波数を変化させた時、出力がどのように変化するかを表した物である。Y軸に出力レベル、X軸に周波数の目盛りを取ったグラフに描いた曲線で表される。この場合、Y軸はdBでX軸は対数目盛りで表されることが多い。

スピーカーマイクロフォンの周波数特性は、機械的振動と電気的信号の変換効率を周波数の変化に対して測定したもの。

電子回路/電気回路/電子機器における周波数特性

電気・電子回路電子機器においては、周波数特性は温度特性と並んで重要な特性である。周波数特性の評価にはスペクトラムアナライザネットワークアナライザが用いられる。無線機の場合は、測定者が通信周波数を変えながら測定をおこないグラフ用紙にプロットするか、パーソナルコンピュータを組み合わせて自動測定をする。 回路や機器では、部品自体の周波数特性の変化が激しいため、振幅特性のみならず、ほとんどすべての特性が周波数によって変化する。

キャパシタの周波数特性

ESRとESLを考慮する場合の等価回路

理想的なキャパシタのインピーダンスは、周波数に反比例する。しかし(キャパシタに限らず)一般に、現実の素子は様々な寄生成分を持つ。しばしば、図のような等価回路にモデル化される。ここで重要なのが直列等価抵抗(ESR)や直列等価インダクタンスまたはリードインダクタンス(ESL)である。これらの存在により、ある周波数まではインピーダンスは理想的な場合に似たように降下していくが、ESRとESLの存在により、ある周波数で極小値に到達した後は、さらに周波数を上げていくとインピーダンスは上昇していく。このような傾向があるのはあらゆる現実のキャパシタにおいて共通だが、アルミ電解コンデンサでは比較的低い周波数でそうなるのに対し、積層セラミックコンデンサではインピーダンスの極小値を得る周波数が比較的高い。[1]回路での利用のしかたによっては、これらをよく考慮する必要がある。キャパシタでは、インピーダンスが極小値を取る周波数が高いことを、周波数特性が良いと呼ぶ。

無線工学

アンテナは一般に給電する高周波の周波数に対して入力インピーダンスが変化する。周波数ごとのインピーダンスを測定するにはアンテナ・アナライザを用いる。

電波伝播において、電波の伝播経路上に周波数特性が時間とともに変化する媒体が存在すると受信側で信号が歪む。これを選択性フェージングという。

脚注

  1. ^ トランジスタ技術 2004年9月号 p109

関連項目


周波数特性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 10:12 UTC 版)

10ギガビット・イーサネット」の記事における「周波数特性」の解説

主にワイヤ径の違いで決まる。次のようにカテゴリ7以上の特性を持つケーブル販売[誰?]されている。

※この「周波数特性」の解説は、「10ギガビット・イーサネット」の解説の一部です。
「周波数特性」を含む「10ギガビット・イーサネット」の記事については、「10ギガビット・イーサネット」の概要を参照ください。

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