ソフト‐シンセ【soft synth】
読み方:そふとしんせ
ソフトウェアシンセサイザー
【英】software synthesizer, software MIDI
ソフトウェアシンセサイザーとは、楽器のシンセサイザーの機能をソフトウェア上でエミュレートするものである。
ソフトウェアシンセサイザーは、実際のシンセサイザーが行っている電子回路で音を合成する処理をソフトウェア上でエミュレートすることでシンセサイザーの機能を実現している。シンセサイザーなど外部の楽器が不要であり、コンピュータ上での音楽製作が可能である。
コンピュータの性能の向上や、ストレージの大容量化に伴って、プロの現場ではコンピュータ上ですべての音楽製作を行うケースも増えている。ソフトウェアシンセサイザーは、シーケンサーと共にこのような制作スタイルでは欠かせないソフトウェアになっている。なお、ソフトウェアシンセサイザーは単体で利用できるものは少なく、多くの場合、デジタルオーディオワークステーション(DAW)に組み込んで利用される。
一方、高品質の音を得るために多くの波形データを扱ったり、リアルタイムに発信処理したりする必要があることから、利用するコンピュータに高いCPUパワーを要求する。そのため、同時発信音が多い場合のように一定時間内に多くの処理を行わなければならない場面では、発信にディレイが生じたり音が飛んだりすることもある。そのため、ライブのような生演奏にはあまり適していないとされる。
ソフトウェア・シンセサイザー
(ソフトシンセ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/24 21:42 UTC 版)
ソフトウェア・シンセサイザー(software synthesizer)とは、コンピュータ上でシンセサイザー機能を提供するソフトウェアである。広義にはCPUによって音信号を合成するソフトウェアすべてを指すが、狭義には歴史的に専用ハードウェアで提供されてきた楽器用シンセサイザーの発音回路をコンピュータソフトウェアによってデジタル信号処理で再現したもの、およびその楽器としての類型を指す。
- ^ MUSYS III Software, 120 Years of Electronic Music
- ^ EMS: The Inside Story, Electronic Music Studios (UK)
- ^ “History of Masters Program in Digital Musics”. Dartmouth College. 2009年8月22日閲覧。
- ^ Joel Chadabe (2000年). “The Electronic Century Part IV: The Seeds of the Future”. Electronic Musician (emusician.com). 2009年10月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2009年8月22日閲覧。
- ^ “フェアライトの歴史”. フェアライト・ジャパン. 2009年6月17日閲覧。
- ^ History of d-lusion Rubberduck, d-lusion
- ^ UltraMaster Juno-6, Vintage Synth Explorer
(Juno 6 by Sebastian Gottschall & Balázs Szórádi) - ^ 藤本健 (2016年4月10日). “VST、AU、AAX…今さら聞けない「プラグインって何?」”. DTMステーション. 2022年3月20日閲覧。
- 1 ソフトウェア・シンセサイザーとは
- 2 ソフトウェア・シンセサイザーの概要
- 3 方式
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