フェンダー・ストラトキャスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 20:39 UTC 版)
ストラトキャスター(Stratocaster)は、フェンダー社が1954年から発表・発売を行っているエレクトリック・ギターの機種。同社社長のレオ・フェンダーらによって開発された。
注釈
- ^ ボディの中心、または中心から左側にズレた部分で木取りをして接合した2ピースボディ、ネックを接合する部分を中心に両サイドを挟むようにして木材を接合している3ピースボディ等が存在している。
- ^ テレキャスターは、フロント・ピックアップはボディに直接固定、リア・ピックアップはブリッジ・プレートに固定、ボリュームやトーンのポットとピックアップセレクターは金属製プレートに固定)
- ^ レオ・フェンダーはギターは全く演奏出来なかった。彼と共に開発に当たったフレディ・タバレスはスパニッシュ・ギターよりも寧ろスティールギターの名手であった。また彼らは当時社に出入りしていたビル・カーソンというウェスタン・スィング・ギター奏者の意見を取り入れている。6分割されたサドルは彼の要望であり、ヴィブラート・ユニットはビグスビー・ビブラートに対抗する必要があるというフェンダー社のセールス側からの要望であった[1]。
- ^ このボディ形状は、1951年に発表されたフェンダー・プレシジョンベースの形状に大きく影響されている。プレシジョンベースは、大型のボディをストラップで吊った際のバランスを取るため、テレキャスターの低音弦側のツノを伸ばしたようなボディ形状になっている。
- ^ テレキャスターは全周が角張っている。
- ^ ジェフ・ベックモデルは現在フェンダー製のLSR ローラー・ナットが使用されているが、過去にはウィルキンソン製のローラー・ナットが使用されていた。
- ^ ストラトの中古を買い集めていたクラプトンは、錆び始めて固くなったスイッチと錆び始めてゆるくなり定位置に固定できなくなったスプリングによって3ポジションのスイッチからハーフトーンを引き出したという伝説がある。
- ^ 当時のフェンダー社は「トレモロ」と「ビブラート」を混同・誤解して使用していたと思われる。
- ^ 当初、ストラトキャスターは3ポジションスイッチだったため、ハーフトーンを使用するためにはスイッチノブをセンター位置に注意深く合わせる必要があり、一部のアーティスト達が裏技的に使用していただけだった。後にハーフトーンが有名になると、ノブ位置を簡単に合わせられるよう、正式に5ポジションスイッチ(ハーフトーンの位置にもクリックがある)に変更された。
- ^ フェンダー社の純正ピックアップでも、「ノイズレス」モデルや「レースセンサー」モデルなど、ハムキャンセリング仕様のピックアップは存在する。
- ^ リッチー・ブラックモアやイングヴェイ・マルムスティーン、ゲイリー・ムーア、ジョン・ノーラムなど。ただし、ピックアップが変更されている例も多い。例えば、ブラックモアの場合は過去にシェクター社やレース社のモデル、マルムスティーンの場合は過去にはディマジオ社、現在はセイモア・ダンカンのモデルにピックアップを変更している。
- ^ エリック・クラプトンもヘンドリックスに並ぶという意見もごく一部に存在するが、一般には認められていない。椎野秀聰『僕らが作ったギターの名器』文春新書、2010年、134ページ ISBN 4166607707
- ^ ただし、クラプトンもベックもヘンドリックスの生前には表だってストラトキャスターを使用することはほとんどなく、多用するようになったのはヘンドリックスの没(1970年9月18日)後である。
- ^ センを用いるのはフェンダー・ジャパンのみである。センは、ジャパン・アッシュとも呼ばれる。
出典
- ^ 『フェンダー・ストラトキャスター』(2004年, 新装増補版, リットーミュージック・ムック) pp.75-76 ISBN 4845611244
- ^ Eric Johnson 1954 "Virginia" Stratocaster, Fender.com
- ^ 菅野至, “Rockin'Web「ROCK GUITARの世界」第6話 Fender Stratocaster その2”. 2004年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月7日閲覧。
- ^ 『フェンダー・ストラトキャスター』 pp.64-65, pp.68-69
- ^ 『ストラトキャスター・オーソリティ』シンコー・ミュージック、ヤングギター編集部、2014年 ISBN 9784401639588
- ^ ボブ・ディランさん使用のエレキギター、史上最高額で落札 AFPBB News 2013年12月8日
- 1 フェンダー・ストラトキャスターとは
- 2 フェンダー・ストラトキャスターの概要
- 3 ストラトキャスターの進化と使用ギタリスト
- 4 「ヴィンテージ」市場の存在
- 5 脚注
固有名詞の分類
ギターの機種 | BX-5 フェンダー・テレキャスター・シンライン フェンダー・ストラトキャスター エスコペターラ フェンダー・ベースVI |
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